台本『ブラックベイビー』～この台本が恥じある者への試練となる～

ベイビーとドッキドキお泊り！（前編）

SE：車の音(ブロロロロー)

SE：ドア音(ガチャリ)

赤ちゃん

「ブーブー！　ブーブー！」ご機嫌

同期

「はぁ〜、良かった。誰にも見つからずに帰れた」

同期

「部屋の中、ジロジロ見ないでくださいね･･････」

赤ちゃん

「キャキャキャ！」ご機嫌

SE：ドタバタハイハイ

同期

「と言っても意味ないですよね。……初めて招いた男性が赤ちゃん状態の人なんて」悲観

同期

「部屋も散らかってるし」ﾎﾞｿｯ

赤ちゃん

「あう？」

同期

「なんでもないです。夕飯は少しお部屋を片付けてから作りますね」

SE：しゃがんで動き回る足音と物音(ガタガタとかゴソゴソ)あとビニール袋の音とか使う

同期

「下着ぃぃ･･････は後回しで……まずは、カケルさんが誤飲しそうな小さい物の片付けから……」

ここ凄まじい葛藤

SE：ゴソゴソ、ガサゴソ

同期

「髪留め、ゼムクリップ、消しゴム、出しっぱなしのアクセサリーとメイク道具も」

赤ちゃん

「だぁ〜だぁ〜」

同期

「は〜い、今片付け中なので足に抱きつかないでくださいよ。重くてほんとに動けなくなりますから。あっちで遊んでてください」

赤ちゃん

「あうあう」ちょっと不満

同期

「ふぅ～、こんなものですかね。後は下着を」

同期

「あれ？　1枚足りない！　カケルさん、あの……まさかですけど……」

赤ちゃん

「キャキャ、うぶぅ！」超ご機嫌モード

同期

「カ、カケルさん。返してください！」

顔真っ赤

赤ちゃん

「うう、ぶぅー」威嚇

同期

「ええぇ……」ドン引き

同期

「何か……あっ」

SE：ペットボトルを手で叩く音とか

同期

「コレなんてどうですか？　『ペットボトル』いい音しますよ」

SE：ペットボトルをベコベコ凹ませたり戻したりする音

同期

「ほ、ほらぁ〜」大型犬におもちゃを差し出すが（突然暴れ出すかも）と、ちょっとビクついてる。

赤ちゃん

「やっ！」拒否

同期

「うう〜、ダメですか･･････なら雑誌」提案

赤ちゃん

「やっ！」拒否

同期

「手鏡」提案

赤ちゃん

「やっ！」拒否

同期

「リモコン」提案

赤ちゃん

「やっ！」拒否

同期

「もぉ〜……だったら」　

SE：少し駆け足で歩く音。（デクレシェンド）

ここ、寝室まで取りに行ってる

SE：戻ってくる。（クレシェンド）

同期

「クマちゃんぬいぐるみ！」最終兵器

赤ちゃん

「やぁ〜や⤴︎」圧倒的拒否

※ここテンポよくやり取りしてね

同期

「ダメですか……。でも、ここに赤ちゃんが喜ぶオモチャは置いてないですよ」

同期

「う～～～ん･･････」しばらく悩む

同期

「諦めるしかないですね。私はこれから夕飯の支度をします。火や包丁を使って危ないので足に抱きついたりしないで、……し、下着で遊んでてくださいね」

同期

「ただし、絶対、頭に被ったりしないこと！！」ここ、語気強め

下着、下着って結局パンツなの？ブラなの？そんな視聴者のモヤモヤが晴れるシーンなので熱演すべし！！

赤ちゃん

「あい！！」敬礼してると思わせるような返事

同期

「何を作りましょうか……朝はハナちゃんのお母さんが作ったオムライスでしたよね……お昼は先輩のお弁当……あの人、料理が得意なんですよね。今日も美味しかったはず……しかし、今日食べた中で1番まずかったと思われるのは……」

赤ちゃん

「ぶぅー、うぅーう」ご機嫌

同期は下着を伸ばして遊ぶ赤ちゃんを眺める。正確には赤ちゃんになる前の主人公を見ている。

同期

「よし！」

SE：頬を１回パシッと叩いて気合を入れる音

同期

「時間はあるんです！　とびきり美味しいものを作りましょう！」

SE：冷蔵庫を開ける音

同期

「確か……ひき肉、玉ねぎは買い置きが……卵も残ってますね、ナツメグ……は流石にないのでワインを使いましょう」

ここからクッキングの時間。SEをふんだんに使用して Let's 飯テロ！！

同期

「ひき肉！　玉ねぎ！　卵！　牛乳！　パン粉！」

SE：物をドンと置く音

同期

「まずは玉ねぎをみじん切りに･･････」

SE：包丁の音

同期

「くぅ･･････目に･･････ティッシュ、ティッシュ」

SE：ティシュを数枚取る音

同期

「油でこれを炒めて･･････」

SE：トクトク入れる音

SE：玉ねぎを炒める音、偶に中身をかき混ぜる音も忘れずに

SE：足音とかボールを用意する音

同期

「玉ねぎがキツネ色に変わったらそのままひき肉と混ぜて･･････」

SE：玉ねぎを入れてフライパンにくっついた玉ねぎをヘラでカサカサして取る音も忘れずに！

同期

「ここに･･･パン粉、牛乳、塩とお砂糖を少々。それからワインを･･････」

SE：ぴちゃぴちゃって音

同期

「コネてタネにして･･････よし！」

同期

「あとはぁ、焼く！！！」

SE：ジューーーーーーーーと肉が焼ける音

同期

「裏返して両面をしかっり焼けば･･････」

SE：ひっくり返す音

SE：ジューーーーーーーーと肉が焼ける音

同期

「よし、いい匂い！ここにケチャップを……」

同期

「後はパックご飯をレンチンして、レタスとミニトマトを……」

SE：レンジのチーンってやつ

同期

「完成です！！　ご飯ですよ〜」

SE：ドタドタハイハイ

赤ちゃん

「あ〜う！！」超ご機嫌

同期

「じゃあ、ご飯なので遊んでいたものは返しましょうね」

赤ちゃん

「う〜。ぶぅ〜」ご機嫌斜め

同期

「ダメですよ。ご飯中に遊ぶのは！！」

赤ちゃん

「ぶう」渋々

同期

「はい、いい子です」

同期

「なんか私、すっかりママですね」　ふと気づいた感

同期

「さあ、食べましょう！今日はハンバーグですよ！」

赤ちゃん

「あーーう」機嫌直った

同期

「はい、あ〜〜ん！　どうですか？美味しいですか？」

赤ちゃん

「あ〜う、んふぅーん」美味そう

同期

「ふふふ、良かったです」

赤ちゃん

「あうあう」

同期

「もっと食べたいですか？　良いですよ。はいあ〜ん」

赤ちゃん

「んーーーーー」美味しそう

編集では「んー」でフェードアウトする予定

つまり、食事シーンはカット

同期

「ごちそうさまでした。」

赤ちゃん

「あーぶ」

同期

「ほっぺにケチャップが付いてますよ。動かないでください」

赤ちゃん

「う〜〜」

同期

「取れましたよ。それで次は･･････お、お風呂」

SE：やかんの沸騰音「ピーー！」ってやつ

同期

「むぅ〜、無理無理無理無理。でも、今のカケルさんは赤ちゃんで、でも体は立派な成人男性でぇぇ……、なのに昨日も入ってないから2日間入らないことに……」だんだんパニックが激しくなる

同期

「カケルさんちょっと匂いを嗅がせてください」

赤ちゃん

「だぁ〜〜」

同期

「カケルさんが臭くなければ……スンスン……スンスン」

一縷の望みをかけて

同期

「う〜〜ん、汗臭い」

同期

「もう、覚悟を決めるしか………」ここ生唾

SE：ここニュータイプの音

同期

「あっ⋯⋯さっきのワイン」