第24話 委員長に嵌まりそうなギャル




 数時間後。


 すでに冴子は帰ったあと。


 美波はひとり机に向かいながら、肘をついて組んだ両手にあごを載せ、目を閉じて、


(全然我慢できなかった~~~)


 と、心の中で突っ込んだ。


 遊びに行く予定だったのに、結局夜までやってしまった。


 いや、もう、何ていうか、本当に、抑えが効かなかったっていうか。


 てか私のカノジョがかわいすぎるのも悪いと思う。


 隣で勉強とかしてる間も、めっちゃいい匂いしてくるし。


 教えたお化粧とか、家に来る度にしてきてくれるし。


 服もなんだか前よりかわいくなってるし。


 てかあれって、私の好みに合わせてくれてるのかな?


 どっちにしろめっちゃ愛おしいんですけどぉ~。


 その上、なんか……正直、


(いーんちょエッチすぎるし……)


 夏だからって露出増えてて、いや、暑いしマジしゃーないと思うけど。


 つーか私も好きな服だけど。


 だから余計に、外でほかの人に見せたくないっていうか……。


 あんなん理性保たない。


 いーんちょ全然拒まないし。


「大体、最初誘ってくれたのもいーんちょからだったしさ~」


 独り言して、言った直後にちょい反省。


 今のはちょっと卑怯だった。


 ともかく、まあ、その、なんだ……。


 あれだよね。


 結局、こーしてひとり反省会してても、口元がニヤけちゃうのが問題っていうか。


 ぶっちゃけ、したいもんはしたい。


「私って前世猿だったのかなー……」


 頭ん中ピンクすぎて自分でもビックリなんですけど。


 油断するとすぐ、あんなことしてる時のいーんちょの姿が思い浮かぶし。


 このまま嵌まっちゃったらどうしよ?


「あー……」


 もう不安で悶々してるのか、ムラムラで悶々してるのか、自分でも分かんない。


 けど、なんかまー、こーいうことでしみじみ思っちゃうのって、余計にエロって気がしちゃうけど。


「まぁーじでいーんちょ好き」


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