第3話


 一角ウサギを食べてから2年がたちあの時のウサギは一角ウサギだった事を今でも覚えている。

 今では火、水、風、土、光、闇、時空、無属性魔法を使えるようになり錬金術、調合、料理を学んでいるまぁ全てが独学であるがステータス画面が無いから熟練度やレベルも分からないがこの村では一番の魔法使いと自負している。一村のカインと言えばそこそこ有名人である、しかし僕を意識して周りの子供達も魔法で遊ぶ光景を良く見かけるようになったが指導はしていない。


 自分も子供だが子供は何故か苦手分野であるだからか弟や妹も面倒を見ることが少ない。一人で何かの武術の真似事をしているが体が勝手に動くから仕方ないこれも2年以上続けている動作である。




 ある時は飛翔魔法で海に行く途中に馬車が襲われていたので頭上からライトアローで人助けをしたり、塩を作ったりと村では作れない物を作ったりして日々が過ぎていく中、行商人がなかなか来ないので塩は村にとって重要不可欠なので一人で黙々と作業をしているが体が1つなのであれやこれや言う大人や親に辟易してきているのが現状でありどこかに行ってしまいたい衝動にかられているのも事実であった。


 そして一年が過ぎようとした時ついに堪忍袋の緒が切れて都会に一人で脱走したのであった。イベントリには沢山の肉や塩等が入っているので生活には困らなかった。


 国境など分からないが大きな街を見つけたのでそこに入るため列に並んだがカインの番になるとお金が必要とのことお金は見たこともなく物々交換しかしたことが無かったのでどうするか迷っていた肉を売れないか尋ねたら買取りをしてくれ中に入れた門番はようこそエルフォードへと入れてくれた、街中は人人人だらけでどこに行けばいいか迷っていたらいい匂いがしてたのでフラフラと串焼きを焼いている親父がいた、何の肉かを聞くとウサギとのことだったので仕留めたウサギと物々交換してお腹を満たすのだった。


 さてこれからどうしようと思案すると数字も分からない文字も読めないし書けない事に気がついた、服もボロをまとい浮浪者と思われても仕方ない格好である、とにかく日銭を稼がなくてはならないので働こうにも何かの仕事につく必要がある、串屋の親父に聞くと冒険者ギルドなるものがあるらしいのでその場所に向かうと観音開きの入口が迎え入れた。


 中に入ると異様な匂いにくらくらしそうだだが我慢して受付にたどり着き受付の女性に冒険者になりたいとだけ言った、すると受付は字を書けるかとたずねてきたので書けないと返事をし年は分かるかと聞いて来たので教会に行って4歳年を重ねたと言った、すると代筆をするからお金がかかると言ってきたのでお金はこれから稼ぐと返事をした。受付嬢は困っていた規定では10歳でなくてはならないが意志疎通が出来るので試験を受けさせることにした、試験管はCランクの冒険者に頼む予定だが今日はCランク以上は誰も居ないのでDランクの冒険者に頼むことにしたのだがみんな飲んでいるのでやむなく私が相手をするしかないと決めた、同僚のランに審判を頼み木剣で私か審判が止めるまですることにした。カインは素手ですると言い出して5メートルの距離をとり訓練場で試合をすることになったが勝負は一瞬で終わる、なんと背負い投げで投げられ首筋に木剣を添えられたのである私はBランクの冒険者だったのにだ審判が止めるとカインは退きありがとうございました。とお礼を言い私を引っ張り起こしてくれたのだ。試験は合格したので最低ランクのGランクではなくFランクスタートとなった。


 受付に戻りランクはGランクからSSランクまでありFランクからスタートだと説明し薬草採取やこのエルフォード都市の依頼等がメインだと告げて、お金が無いならと今日はギルドの仮眠室を提供することにした担当はユーリが承ります。



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