第2話
歯が生えたので授乳を卒業して離乳食を食べだした頃には気をコントロールすることが余裕で出来るようになった。
重たい頭に悪戦苦闘しながら歩ける頃には弟か妹が産まれたようだ。だが俺に名前はないのでどちらが産まれても名前はないと思うがこの息吹きも喜ばしく思う。
この頃から自分の事を俺をやめて僕に意識して変えるようになったのである、可愛い存在の誕生が僕を変える意味もあった。
月日が立ち僕がたまに転けるが真っ直ぐ歩けるようになってマッマと呼ぶと周りの大人たちがうるさく騒ぎだすジージとバーバも居るようだ、だがパッパはいつも居ないのだが下の弟が産まれたのだからいつか会えると信じていたが初対面はすぐに叶っていった。
僕が普段着ではなくよそ行きのちょっといい服に着替えて男性とマッマがイチャイチャしながら教会らしき建物に一緒に行くと水晶玉を触れるように司祭が促し僕が触れるとレインボーに光る現象が起きてはしゃいだフリをしたらなにかしら頭の上で会話をしている大人達、良く分からないが魔力が多く属性も色々とあるようだった。家路に帰りつくと教会での話題が持ちきりになり楽しそうに話している大人達。僕は船をこぎ寝たフリをしているとベッドに連れていってくれた。
次の日の朝、昨日なにかが抜けた感覚を思い出しながら手のひらに集めてみたすると光の玉を生成出来あまりにもまぶしいのですぐに止めたが今までにない感動を感じて踊ってしまうほど喜んだ。その日からカインと呼ばれるようになりこの世界に認められた気分であった。
7日位たちママに外に遊びに行っていいかおねだりをすると少し迷っているようだが快諾してくれたのですぐさま玄関を開けるとこの前は気がつかなかった農村地域に住んでいることが分かった、人は多くなく皆畑仕事をしている、人の居ないところを探していると林のような場所に出たのでライトを矢の形にしたらどうなるか試してみた結果すぐに生成出来た。あまりにも簡単に出来たので動きながら同じ木に狙いを定め発動してみても同じく簡単に出来た、帰ろうとするとウサギが居たのでライトアローをウサギの額を狙い額に当てると頭を貫通したのに驚いてしまったがウサギはもう息をしてなかったので持ち帰ることにした。ウサギは夕食の一品に変わっていた、大人達は困り顔をしていたのを覚えている。
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