新進気鋭の作者による第一作。
テンポが小気味良く、クスッと笑える。
世界観の構築や5W1Hの伝え方にも成功しているので、文章が非常にすっきりと明快で読みやすい。
小説には当然のように求められているスキルながら、案外高度なものなので、この基本をバッチリ抑えられているこの作品は結構凄いんじゃなかろうか。
主人公のどこまでも人間くさいところや、様々な人間が登場して色々な思惑や感情が交錯するところが好きである。
各々のキャラ立ちがはっきりしており、だから主人公の性格が際立っているようにも感じる。
文体も整っていて読みやすい。
ただ、ごくたまに誤字が見受けられるので(読み進めるのに支障はないが)、お手隙の時にチェックしてくださると嬉しい。
これからが非常に楽しみである。
Excellent。