第41話 決闘場

 妹の真面目すぎる講義を聞いた俺は校内をぶらぶらと歩いていた。

 すると『決闘場』と書かれた施設を見つけたのでどんなところか気になって入ってみる。魔法学校の決闘場はどんな感じかな―――




 ドォォォォン


 そこには………決闘をしている途中の学生2人がいた。







「『紅炎プロミネンス』」


 俺は今決闘場の入り口付近で戦いを見守っている。

 一人の男子生徒が炎の上級魔法を放つ。


「『氷雪牢獄クリスタルプリズン』」


 それをもう片方の女子生徒が氷の牢獄を生み出し防ぐ。



「『超電磁砲レールガン』」



 ………なんか戦闘すごくない。どちらも10代に見えるんだが。上級魔法はそうポンポン放てるものじゃないぞ。



「『雷撃耐性ライトニングレジスト』」




「はぁはぁ、『絶対零度アブソリュートゼロ』っ」


「『炎嵐ファイアストーム』」



 なんともオーソドックスな戦い方だな。どちらも動かず魔法の打ち合いをしている。

 まぁ魔法の打ち合いで不意打ちで近づくほうが邪道なんだけどな。


「ぐっ、『総金属盾フルメタルシールド』」


「これで終わりね。『地拘束アースバインド』」


「なっ」



 ほーん、決着がついたか。まぁ、男子生徒のほうが保有魔力が少なかったし当然か。

 一方で女子生徒のほうは涼しい顔をしており魔力もまだありそうだ。


 両者、一応決闘のための生命維持魔道具とダメージを肩代わりしてくれる魔道具をつけている。本来決闘するのならば安全のためこれらを装備するのだが前回妹と戦ったときはお互いつけていなかった。だいぶ危険なことをしてたな。



 魔法学校の学生はすごいなと思いつつその場を離れた。



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 夕方


 俺は妹の部屋にいて妹と話している。今日の出来事を語っているのだ。


「魔法学校の学生は各国から集められるからね。優秀な子が多いのよね」


「それにしてもなんで成人したばかりのお前が魔法学校の先生になれたのかが不思議だわ」


「まぁ私に関しては珍しい魔法の適性が多かったからね。創造魔法に天空魔法、精霊魔法なんかが使えるからね」


「あ〜そっか」


 それは納得。妹は珍しい魔法がたくさん使えるもんな。


 一応殆どの人間は大体の属性の魔法が使える。あるのは得意か不得意かで全く魔法が使えないという人は殆どいない。

 ただ大体の魔法が使えると言っても、発動に必要な条件や魔法、属性によって難易度は違う。そしてその人の素養が大切だ。

 要するに妹は魔法の素養があり、才能があり天才だったということだ。



 俺も魔法の才能はあるが妹ほどじゃない。ちくせう。


______________________


2日に一話投稿に変更します。


すみません6万字超えるとマズイんです。許してください。

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