第34話 温泉


 俺は今温泉を貸切している状態だ。

 あの犯罪者はしっかり衛兵に渡したため、今頃は牢屋の中だろう。

 温泉というのは非常にいい。今までの疲れが癒える。また今度エスタメルが創ったとされる『温泉ほいほい魔法』と『温泉こいこい魔法』でも覚えようかな。知っている奴は一人や二人いるだろう。

 俺は温泉をゆったりと楽しんだ。



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 翌日


 温泉をゆったりと楽しんだ俺は部屋に戻り魔法の訓練をしてから寝た。

 日々コツコツと練習を積み重ねるのが大事なのである。




 そして今俺は土産物屋で土産を買っている。エスタメルのお土産を家族に渡す予定だ。


 にしてもお土産の種類が非常に豊富だ。

 温泉まんじゅうに入浴剤、『温泉こいこい魔法』のスクロールにエスタメル像、温泉卵に飲める温泉水なんてものがある。


 ………エスタメル像と飲める温泉水以外は買っとくか。











 土産物を買った後、俺はフラフラと街を歩いている。今はお昼過ぎだ。4時間ぐらい買い物をしていた。買い物で時間を忘れてしまっていた。


 今回はファル対策は万全だ。お昼ご飯におやつ、おもちゃを渡しておいたからだ。

 そして明朝にはここを出発し、10日間の空の旅の後魔法都市につく予定だ。



 ここエスタメルより北西に向かうと魔法都市につく。

 少し帝国領に入ってしまうが大丈夫だろう。

 国境警備隊に見つからなければいい。バレなければ犯罪じゃないのだ。







 魔法都市はディアルゼント帝国とエレリュール公国の国境沿いにある独立都市だ。


 独立都市というのは国に属していない都市のことであり、有名な独立都市は魔法都市、冒険者の街、迷宮都市、英雄の街などが挙げられる。

 それぞれの独立都市は規模が国の首都より大きかったり、保有戦力が一都市のレベルじゃなかったりする。








 しばらく歩いていると噴水の上に建っている像を見つけた。今俺がいる場所は街の中心近くだ。噴水とか何らかの像があってもおかしくない。


 近づいていくと俺は噴水が少しおかしいことに気づいた。噴水から出ている水に湯気が立っているのである。えっ、これも温泉?


 噴水の周りには人が集まっており皆足を温泉につけて、楽しそうに話している。噴水の近くに看板があったため読んでみると

『偉大なるエスタメル像と神聖なる足湯』

 とあった。









 …………噴水にする意味あった、コレ?





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 俺は宿屋にて寝る準備をしている。外はすでに真っ暗。メインストリートには街灯があるがそれ以外の道にはまだ殆ど無い。


 朝にはここを立つ。居たのは昨日、今日の2日だけだがこの街でも色々あった。ふざけた名前の温泉まんじゅう、ファルとの戦い、歴史資料、お土産、噴水と思わせての足湯などなど。ツッコミどころ満載だった。









 意外とこの旅長いようで短かったな。



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 お待たせしてすみませんでした。

 投稿再開です。




 本日は2話投稿です。

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