閑話 放火魔
ミジンコ討伐が終わったしばらくあと、俺は家の前に来ていた。
お土産を渡すのと旅で何があったかを話すのだ。
「ヒャッハーーーーーーーー」
といい扉を勝手に開ける。兄がいた。
「おう、お帰り。帰って来るの早かったな。ホームシックか」
「煽るやつは皆殺しだーーーー」
俺は兄に飛びかかっていった。
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兄をシバきあげたあと、家族仲良くリビングに集まっていた。
父が言う。
「お早い、おかえりだったな」
ブッコロ。
「ホームシックだな」
学ばない兄が言った。人は何度も過ちを犯すものだがこんなにも早く同じ過ちを繰り返すとは嘆かわしい。まぁとりあえず1度黙ろうか。
(『
「―――――ッ、―――――ッ」
兄がなにか言おうとしているが無駄だ。
『
「美味しそうなお土産ね、果物がたくさんっていうことはファンラークに行ったのかしら」
さすが母、鋭い。ファンラークで買ってきたことが分かったようだ。
「やはりお前もまだまだ子供だな。ホームシックになるとは。まぁ気持ちはわかる。20年以上いた王都から出るだなんて聞いたとき俺もビックリしたんだ」
という父。イラッとする。思わず殴りたくなる。マズいマズい。
落ち着け俺。俺はクールな男だろ。決して一時の感情に流されないはずだ。
チラッと父の表情を見るとニチャァァァと気色悪い笑みを浮かべている。
プツン
俺の中で何かが切れた。
こ、コイツ、絶体許さん。消し炭にしてやる。
「『
気づいたら魔法を放っていた。
「うわぁぁぁ、あつっ、あつい」
「キャーーーーーーー、ちょっと何してるの」
「―――ッ、―ッ、――ッ、―――――ッ」
「あっ」
あっ、やっべ、やっちゃった。
絶賛、家焼却中。おぉ、燃え広がってる。
おっと、冗談言ってる場合じゃなかった。
「『
氷系統魔法を放つ。シューーーという音とともに火が消えていく。
ふーー危ない危ない。セーフだな。
俺は周りを見る。家が少し焼けていた。
キャンプファイヤーでもやったのかな(すっとぼけ)。
家族がこちらを見てくる。
母が口を開く。
「リライ―――」
「『
俺は逃げた。
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読んでくださりありがとうございます。
もし少しでもこの作品をいいなとか面白いなと思ってくれたら、
是非、★★★で称えたり応援したりしてほしいです。
そうしたら世の中の幸せが増えます。
これにて、章:旅立ちが終わります。
次話から章が変わっていきます。
それとこの章、確かに旅立ちましたが結局王都に帰ってます。
見出し詐欺ですね。許してください。
あと500PV突破しました。
ありがとうございます。嬉しいです。
近況ノート、挙げたのでぜひ読んでみてください。
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