第30話 社会貢献
この街ダルブルについて4日後、俺は気づいたことがある。
英雄像1つだけじゃなかった。あと9つあった。
文章は名前以外は同じ内容でタナカやイケダ、ハヤシなんて名前があった。
あと顔と持っている武器は違っていたがタナカ像が2つあった。
同じ名前だったのだろうか。
とりあえずダルブル滞在5日目の今日、この街を出て次の街に行く。
次に向かう街はエスタメル。温泉がそこそこ有名な街らしい。
もともと小さな村だったらしいがなにかの拍子に温泉が見つかり、有名になったそうだ。
次の街エスタメルは国境ギリギリにある街だ。この街ダルブルも国境に近いがエスタメルほどじゃない。国境を跨げばディアルゼント帝国だ。
ということでファルをそばに門の方へと歩いていく。
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城門から出て『
トラブルも特になかったし、お土産もたくさん買えた。あの英雄像をかたどられたストラップ、全種類買ってしまった。タナカ2つあるから片方妹にあげよう。
と思いつつ次の街へと旅立った。
エスタメルにつくのは明朝になるだろう。
結構飛ばして飛んでいるが今日中にはつかないと思う。
ファルを抱きかかえ、飛んでいると動いているなにかを見つけた。
あれは………ゴブリンか。
ゴブリン。
集団で行動し馬鹿だが時には罠を張ったりと狡猾で油断できない恐ろしい魔物だ。
見た目は醜悪で体長は100〜120センチほど緑色でギャーギャーとなく。
30体ほどが1箇所に集まっており、何かをしている。
近づいていくと分かった。キャンプファイヤーをしているのだ。
ふぅん、楽しそうだな。許さん。
社会貢献のために潰さなくては。
上空からゴブリン共に声を掛ける
「わぁ、キャンプファイヤー楽しそうだなぁ。僕も混ぜてよ。」
「グギャグギャギャ」
「混ぜてくれてありがとう。お前らも混ぜてあげるね。」
「ギャグギャ―――」
「『
ドオオォォォォォォォン
お前らでキャンプファイヤーしてやったぜ。いいキャンプファイヤーだった。
と思い離れようとしたところ大木に隠れているゴブリンを見つけた。
あれは……ゴブリンキングか。ゴブリンキングは討伐難易度B級の魔物だ。
人の言葉を扱うやつもいるらしい。
ゴブリンキングがこちらを見る。
俺とゴブリンキングの目があい、暫く見つめ合う。
「……お前は…」
「ヨクモコンナコトヲ……」
「死ぬべきだな」
「キサ―――」
「いけ、ファル。
ゴォォォォォォォォ
ファルの口から高熱の闇の炎が吹く。
「グギャ――」
さすが竜種、強いな。
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読んでくださりありがとうございます。
もし少しでもこの作品をいいなとか面白いなと思ってくれたら、
是非、称えたり応援したりしてほしいです。
ハッピーです。
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