第22話 ドラゴン
1ヶ月後
俺は宿屋で優雅に紅茶を飲みながら魔導書を読んでいた。
フムフム、時空干渉系魔法は空間干渉系魔法と違い時を操るため空間を操るときよりも細心の注意が必要だと考えられる。もし時を渡ったあと周りに多大な影響を与えた場合、世界の修正力に巻き込まれ存在自体が消される可能性がある。と考えられる。
まぁ、そもそもこの世界上に時空系魔法が使えるものがいるわけなく、例えできたとしても時を渡るとき身体が耐えきれなく死ぬのがオチだ。と考えられる。
この本考えられるが多いなと思いながら、『題:時とは何か 著:クロノス』を読む。
一応、俺はこの本に書かれていることが分かる。
要するに時を操るのは危険だし、そもそも無理だからやめとけってことだろう。
と考えていたら、
「クェェェェェェェ」
という声が聞こえた。
俺は餌を持ち、卵から生まれたドラゴンのもとへ行く。
そうドラゴンが生まれたのだ。そしてことは1週間ほど前に遡る。
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1週間前
ミジンコ討伐が終わって今まで、家族にすぐ帰ってきたをからかわれ家を少し燃やしてしまったのと受付嬢にもからかわれカウンターを思わず壊してしまったこと以外特に何もなかった。
そして優雅に本を読みながら、龍の卵に魔力を流す。
龍の卵は売らず育てることにした。なんか楽しそうだから。
あとこの卵に魔力を流すというのには意味があり、そうすることにより魔力に富んだ個体が出てくるようになるらしい。魔術学院で習った。
宿屋にいるときはずっとこうしている。
ただし旅はきちんと続ける。今はいろんなことがあり過ぎたため疲れを癒やしてるんだ。決してホームシックではない。
本を読みながら旅ってこんなトラブルばかり起こるのかなぁなんて考えていると
ピキッ
と卵の方から鳴る。
見ると卵にヒビが少し入っている。
俺は驚き、魔力を流すのを止めてしまう。
ピキピキッ
少しずつヒビが拡がっていく。
卵を見てじっと待っていると
ピキピキピキ、パリ
小さくかわいいドラゴンが卵から顔をヒョコっとだす。
「え、めっちゃかわいいんですけど」
ドラゴンって大きくなるとあんな厳ついのに、小さいとこんな可愛いのか。
ドラゴンはこちらを見つめ
「クェクェェェ」
と鳴く。俺は『
ダメだ。可愛すぎる。殺人的な可愛さだ。恐ろしい。これを今外の世界に解き放ったらカワイスギ死をする人が増えてしまう。そんなことになってしまうと困る。
しばらくの間この宿屋で過ごして貰おう。
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読んでくださりありがとうございます。
もし少しでもこの作品をいいなとか面白いなと思ってくれたら、
是非、★★★で称えたり応援したりしてほしいです。
ウレシスギ死します。
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