第14話 老後資金
俺は以外と金を持っている。小金持ちだ。
A級冒険者ともなるとその稼ぎは非常に多く、数年お金をコツコツ貯蓄していけば大きな屋敷ぐらいは普通に建てれるだろう。
ただ、冒険者はお金を刹那的な使い方をするほうが圧倒的に多い。
まぁ、いつ死ぬか分からない職業である。そりゃ使える内に使うだろう。
しかし俺は違う。俺は未来を見据え、豊かな老後を過ごすため貯金しているのだ。俺の老後は非常に長い。魔力を多く持つものほど長く生きれるからだ。
代表例は魔王なんかがそうだろう。古代から魔王の存在は確認されているため多分、数千年は生きているはずだ。
魔力を増やすには鍛錬か、生き物を殺すことであることを考えると、魔王というぐらいだし、数千年生きるのに何十万もの生物を虐殺して魔力を増やしたのだろうと考えられる。
まぁとりあえず俺は最低300年は生きるつもりである。そのために金はたくさんあっても困らない。もっと欲しい。豊かな老後を過ごすための老後資金が圧倒的に足りない。
と思いつつ、宿屋へ向かった。
___________________
2日後
今日、俺はこの街ファンラークから出る。
次の街を目指すのだ。
次の街は城塞都市ダルブルだ。この街から北北西に位置しており、空を駆けても5日はかかる。
一応、ファンラークからダルブルまでに村が複数個あるが、そっちの道は遠回りだから行かない。直線距離でいく。
準備はすでにに完璧。この2日間で準備した。
朝、日が完全に登りきる前に城門へと向かい、外へ出る。
(また、来よう)
と、思いつつ空を飛んだ。
_________________
3日後
俺は道中で恐ろしいものに出会ってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます