第10話 再会
殴り合っていたハゲとモヒカンが仲良くしているのに驚き、昼食でも果物が使われているのに驚いた日から7日後。
旅、めっちゃ楽しい。
初日は凄く疲れたが観光が楽しすぎる。
俺は家族へのお土産としてたくさんのものを買っていた。
かさばって持ち運べないんじゃないか、と思うかもしれないが『
今日は冒険者ギルドへ行く。
ワイバーンを買い取ってもらうのだ。
『
冒険者ギルドに着いたら、まず貼ってある依頼を見る。
『討伐依頼
難易度D級 ムーンノワベアーの討伐
場所:エレル森林 』
『討伐依頼
難易度C級 フレアツチノコの討伐
場所:フィビア荒野 』
『討伐依頼
難易度A級
場所:エレル森林 』
『討伐依頼
難易度A級 ペケルンの討伐
場所:エレル森林 』………
ワイバーンの討伐依頼はないな。あるんだったら討伐依頼の報酬とワイバーンの買い取りでもっと儲けれたのに。残念。
取り敢えず、買い取りしてもらうため受付にいき、受付嬢に話しかける。
「ワイバーンの買い取りをしてほしいのだが」
「えぇ、ワイバーンの買い取りですか!」
声がデカい。ワザとやっているのか。ウザすぎる。
見ろ、さっさと済ませたかったのに。冒険者達がこっちを見ているじゃないか。
「ど、どうやって倒したんですか」
なぜ、そんなことを聞く。冒険者にとって独自の技術はその冒険者にとって飯の種だ。ここのギルドはモラルがなってないな。
「静かにしろ。うるさい」
「ぁ、すみません」
この受付嬢、美人なのだがすごくウザい。めっちゃウザい。
王都にいたときに担当してくれた受付嬢は優秀だったんだな。
また今度あったらもう一度お礼を言っておこう。
にしてもさっきから視線に殺気を感じる。この受付嬢は意外と人気なのだろうか。解体処理場でワイバーンを渡したあと、さっさとお金を貰いここを去るか。
「おい、お前」
話しかけられた。面倒くさい。せっかく最近は楽しいことがあり機嫌が良かったのに。最悪な気分だ。ここは穏便に済まそう。
「今から解体処理場に行くんで、大丈夫ですよ」
「も、もしかして私の取り合い」
いや、ちげーよ。
「いや、ちげーよ」
と話しかけてきた冒険者がいう。
思ったことは同じだったか。にしても受付嬢に用がないとなると俺に用があるということになるが。もしかして依頼か。相手は首に掛けているプレートを見る限りD級冒険者のようだ。
一応俺は首にプレートを下げており、ひと目見て、あっA級冒険者だ、と分かるようにしている。
プレートを付ける場所はどこでもよく首でも腕でも足でも見える場所だったらどこでもいい。でも大体の冒険者は首に掛ける。わかりやすいからだ。
「おい、お前またあったな」
えっ、記憶にないんだけど。誰こいつ。王都にいたころ知り合ったやつでもないし、魔術学院にいたころもこんな奴はいなかった。まじで誰。
「おい、なんか言ってみたらどうだ」
「いや、お前誰だよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます