第3話 追放
手紙に書かれていることが余りにも長かったので要約すると
・冒険者として成長しただろう。
・こんなところで燻っている訳にはいかない。
・外の世界を見てくるのはどうだ
というのだった。
簡単にいえば親は俺を王都から追い出したいのである。
仲は別に悪くなかったのだが、1年の間会わないうちに何かあったのだろう。
俺を追放するとは許すまじ。
と考えながら今日はもう遅いので明日行こうと思いながら床に着く。
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次の日
朝起きて、冒険者ギルドに行くときの服装に着替え宿屋で朝食を済ます。
別に私服でもいいのだがなんとなくそっちの方がいいと思ったため、冒険者としての正装をした。
宿屋を出て高級住宅街の方へと向かう。しばらく歩いていきそしてある家の前で立ち止まる。屋敷とまではいかないが大きな家が前にあった。俺の実家だ。
勝手に庭に入り、扉を勝手に開ける。
「たのもーーーーーーーーー」
と大声で言う。すると
「おぉ、やっと帰ってきたか、リライズ」
と言ってくる。
目の前にいるのは金髪碧眼のパリッとしたスーツを着た男が出てくる。
こいつが手紙を送ってきた張本人ルーバス・シェフトである。
シェフト商会という大きい商会の会長で学費が高額な魔術学院に行けたのもこの人のおかげである。40歳は超えているはずだが大分若く見える。
しかし俺は目の前のにこやかな顔を見ているとだんだん怒りが込み上げてきた。
変な手紙を送りやがって許さん。
「実の息子を追放するなんて許されない行為だ。今から『
「えっ?」
返ってきたのは間抜けな返事だった。
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なだめられた後、リビングに行き、母、父、兄、俺と集まる。
先ほど怒ったのは手紙によって不機嫌だったのが原因だろう。
本来の俺はもっと冷静に思考し行動する。
まぁ、俺を不機嫌にしたのは差出人のせいであり、例え俺がその差出人の家を爆破しても俺は罪にならないはずだ。だって相手が悪いんだから。
あと3人の他に妹もいるのだが、今は魔法都市にて教授をしているらしい。魔法に関していえば兄でありA級冒険者である俺よりも扱いが上手かったため、魔法の最高峰たる魔法都市でも上手く行っているだろう。
兄、カルストが口を開く。
「なぁ、リライズ」
俺は兄の方を見る。
「お前って将来結婚する気ある?」
「いや、無いけど」
さも当たり前かのように言う。一応言っとくと兄は結婚しており、美人な奥さんがいる。うらやまs……許さん!
「好きな人は?」
「いないけど?」
兄の質問の意図が分からない。唐突な自慢か?自慢される為に俺はここに来たのか?
「じゃあ、仲間は?」
「………自然を司る大いなる大精霊よ。我がk」
「お、おい、落ち着け」
はっ、危ないところだった。怒りに自我を失っていた。
「今の反応で分かる。いないんだな」
「兄さん、世の中には言っていい事と悪いことがあります。頭の良い兄さんなら分かりますね。今のは当然言ってはいけないことです。そもそも仲間というのは仲がいいというだけであっていなくても生活できます。それに仲間という存在は自らの成長の妨げになります。お互いに頼ってしまい成長できるはずのところが成長できません。これは非常に大変なことです。未来もしその力が必要になったとき仲間がいたことにより必要な部分が成長しておらず、必ず困ることになります。それn…」
「分かった分かった、俺が悪かった。」
兄は呆れたようにため息を吐く。なんだコイツ。
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