恋の予感 2

さて、今日から私の天使達は幼稚園である。

長い夏休みが終った。

帰ってきて、すぐに私の所に来てペチャクチャとお話をしてくれる。

幼稚園の駐車場に子猫が5匹捨てられていたと言うのだ。

子供がまだ小さいので動物を飼うのを控えていたのだが。

だから、私は勤めてその子猫の事は考えないようにした。


夕方、子供と一緒に買い出しに行った。

子供達は猫を見ていきたいと言う。

嫁も心配だから見ておきたいと言う。

やがて駐車場に着いた時私の予感は確信へと変わった。

子猫を見た時、肥満体の建設業のオヤジのハートはキューっとなってしまったのである。

飼うかどうかと言う事より、どの猫を持って帰るかに変わってしまった。


黒い奴に決めるまでに私のハートはキューッとなりっぱなし。

他の4匹の猫を置いていくときにもキユーッとなり続けだったのである。

幸い近所の子供達が他の子猫をしばらく見ていてくれている。

他の子猫の里親を探したいものである。


さて、黒い奴はピーピーと鳴く。

親を探し暗い所へ入り込む。

しかし、たまりません。

可愛いです。

体重150グラムの扶養家族が増えたのである。

頑張って稼がねばならないのである。

 

昔の話です。

今は18歳の老犬が心の友。

恋をする歳は終わり、茶飲み友達の時代になったのである。


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