恋の予感 1

その予感は一本の電話から始った。

以前、改装した施主からの電話であった。

壁の間に猫が入っているらしいと言う。

子猫の泣き声が間仕切壁の中から聞こえるらしい。

出られないようだし、鳴き声が小さくなってきているらしい。

施主第一迅速丁寧動物愛護精神横溢の私はすぐ職人を派遣した。


子猫を救出するのである。

救出した子猫はどうするのか・・・・・

何かの予感が走る。

やがて職人が帰ってきた。

無事、子猫を救出したのである。

その子猫は、と問うと親猫が見張っていてすぐに咥えて行ったという。

あれれ、私の予感は外れてしまった。

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