テープカット

テレビでどこかの施設の落成式が写っていた。

例によってテ-プカットがあった。

10メートル位のテープに十人以上のお偉いさんが取り付いて、テープをズタズタに切っていた。

総花的というか八方美人と言うか、全く情けない風景。


あるイベントに義理で行った。

例によって開会式で市長等の挨拶が続く。

それは良い。仕方の無い事であろう。

しかし、途中で雨が降ってきた。

それもかなりの土砂降りの雨。


お偉いさん連中と主催者は屋根のあるステージでゆっくり椅子に座って悠々としている。

一般の観客は雨でずぶ濡れ。


土砂降りの中、開会式はスケジュール通り淡々と続く。

これがお偉いさんまで雨に濡れていたらどうなったであろう。

一時中断もしくは手早く済ませたはずである。


主催者が、一般の観客ではなくお偉いさんの方だけを見ていると言う事であろう。

そのイベントの次回からの手伝いを頼まれたが、即答で断った。

執行部に入って改革をするという気概もない。

イベント自体が誰のためにやっているのかが垣間見えたから。


オリンピック、万博、国スポもそうなんだろうなと思ってしまう。

美辞麗句や綺麗事で飾り立てているけどね。



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