第11話サマージャンボ宝くじの話

 皆さんこんばんは、夏目漱一郎です。

皆さんは、ジャンボ宝くじを買う事はありますか?また、買う時に特に気を付けている事なんかはありますか?僕は一時ジャンボ宝くじにハマっていた時期がありまして、東京の『西銀座チャンスセンター』とか高額当選がよく出ると云われている売り場に朝から何時間も並んで買った事もありました。あまりよく知られてない事ですが、億という高額当選を果たした幸運な当選者にアンケートをすると、まるで判で押したように決まって言うある言葉があるそうなんですが、それは何かご存知でしょうか?それは、です。別に美人である必要はないと思うんですよ。むしろ、見ていて安心出来るような40代とか50代とか、あるいはそれ以上の落ち着いた雰囲気のベテラン店員さんの方が当たりそうな感じがします。


 何年か前のサマージャンボ宝くじの発売日の事です。その日は『一粒万倍日』とかいう日で宝くじを買うには最適の縁起の良い日でした。僕は、その日を狙って朝早くから新幹線に乗って東京に行き、銀座まで行って宝くじが日本一当たるといわれている西銀座チャンスセンターの一番窓口に並んで、サマージャンボを買ったのです。

並んでいる途中前の人が週刊誌を見ていて、その週刊誌に『宝くじがよく当たる売り場』という特集がやっていたのですが、よく見ると自分が今いる西銀座の近くにもよく当たる売り場が点在しているのが分かりました。そしてその中でも、『烏森口からすもりぐち駅売り場』という売り場はそれ程大きくない売り場の割に高額当選がよく出る穴場として紹介されていたのです。

(穴場か…ここからそんなに遠くないし行ってみようかな…)

なにしろ、こういう巡り合わせがいいのです。もしも僕の前の人がその週刊誌を読んでいなければ、僕はその情報を知る事が出来なかったのですから。

 僕はそこから電車を乗り継ぎ『新橋烏森口売り場』へと向かいました。西銀座チャンスセンターに比べ、確かにその売り場はそんなに大きい売り場ではありませんでした。西銀座チャンスセンターの売り場が10か所あるのに比べ、烏森口は2~3か所しか売り場がありません。(2か所だったか3か所だったか忘れましたが)そして、大事なのが売り場の女性です。覚えていますか?高額当選を出した人は、必ずといっていいほどと言っていた事を。


 ここで烏森口売り場の店員さんをチェックしてみましょう。まず向かって右の女性ですがでした。もし小川彩佳キャスターが分からなければググってみてください。そして左の女性はでした。もし、もたいまさこさんが分からない方はスマホでググってみてください。もしこれが宝くじでなかったら、僕は迷わず右の売り場に付きます。しかし、これは宝くじです。任せてください、夏目はこんなところで判断を誤ったりしませんよ。あの落ち着いた雰囲気、そして穏やかな笑顔。まさに宝くじを売る為に生まれてきたような幸運の女神じゃないですか。

 これはひょっとしたらひょっとするかも!僕は、期待に胸を膨らませてもたいさんの売り場の列に並んだのです。そして、僕の前にはあと一人という順番になった時でした。


 「

前の男は何を言っているのでしょう?今売っているのはサマージャンボなのに。

「お客さん、サマージャンボですよね?」

「どっちでもいいよ!、当たるやつをよ!」

どうも前の男性、お酒を飲んでいるようです。なんだか呂律がまわっていません。

「『バラ』にしますか?それとも『連番』にしますか?」

これは、どの売り場でも必ず聞かれる事です。あとでトラブルにならないように売り場の人は必ずこの確認をするように指導されているのでしょう。

「そんなもん、バラでも連番でもくれってんだよ!」

それを聞いたもたいさんの顔からのを僕は見逃しませんでした。

「そういうの、困るんですけど!!」

この酔っ払い、俺の順番の前でんじゃね~よっ!

思わぬ罠がそこにありました。


 最後に近況ノートにも書きましたが、チャリパイファイナルエピソードの連載が

5月1日の午後9時から始まります。絶対に面白いのでよかったら読んでください。

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