閑話“慟哭?”

「なんっスかそれー!

今帰ってるんで、色々待って下さいっす!!」


「いや、小田さん、落ち着いて。」


「落ち着けねぇわ!!

新しい娘、洗った時の水!

絶対流しちゃダメっス!

 未知のウイルスとかいたら、

もったいない!!」


「言いきったな。」


「ガーネットちゃんの時の話を聞いて、

あたしがどっれだけっ悔しかったか!!

 洗うときには立ち会いするっス!

髪の一本、垢の一片まで回収するっス!!」


「流石に気持ち悪い発言ですよ?」


「いーっスか?!

お兄さん、

イレギュラー過ぎて自覚が足りないっスよ!?

 世界のどこを見ても、

異世界の生き物がそんな風に協力的に

色々させてくれるなんてあり得ないんっス!

ファンタジーっス!」


「汚物でしょうが。」


「立派な資料っス!

あわよくば、

異世界のゴブリンのDNAサンプルを回収できるんっスよ?!

こっちで培養とかしてみたい!!」


「欲望が駄々漏れてます。」


「日本トップのハンターとテスター契約する話より、

ずっと、ずーーーーっと貴重っス!!」


「そっちにも興味を持ってください。」


「なんで研究所完成してないんっスか!?

今こそ必要っスよ?!

 緒方っち!!

もっとスピード上げるっス!」


「法定速度でお願いします。」


「後、ガーネットちゃんの進化見たいー!!

なんでもとに戻ってるんっスか?!

角見たかったー!!」


「……か、勘弁してください。

その、私には世に言う“黒歴史”です。」


「ガぁーネットちゃぁぁぁん!

チョーかわいい!!

でも、角見たいー!!」


「……許してください。」


「緒方っち?!

速度上がったー!!」


「二人とも落ち着け。」

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