桜散っても
夢月みつき
第1話「桜散っても」
今年の桜は早かった
鮮やか、可憐に咲いた花、
短き
暴風雨にさらされ
叩きつけられて、早くも
葉ザクラになってしまった。
桜はさぞ、痛かっただろうな。
桜はさぞ、無念だっただろうな。
桜はさぞ、寂しかっただろうな。
さぞ、さぞ、さぞ、
桜よ桜、せめて私の心で咲いて
桜よ桜、せめて人々の心で咲いて
桜よ桜、せめてせめて、せめて
桜よ桜、私は見られなくなって寂しいよ。
でも、キミは決して
絶望なんてしていない。
キミは、常に未来を見つめて
次の春に向けて準備を始めている。
いつも、満開の笑顔で
いつも、いつも迎えてくれる。
春の様々な花たちが継いで行く
桜よ桜、花散ろうとも、
キミ散るなかれ
桜散っても 夢月みつき @ca8000k
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