硝子の月 廻譚

第1話【硝子に降り注ぐ光】

ルア☆ルナ?今日はなんだか静かな夜だね?


ルナ☆今日は特別な満月だからね…


ルア☆いつもより静まり返ってるっていうか…なんだか胸騒ぎとはちょっと違うんだけど不思議な感覚。


ルナ☆今夜は妖精達がとても静かなのよ


ルア☆だからこんなに変な感じなの?


ルナ☆この土地に最初に生まれたのは妖精達だからね。


ルア☆いつもあるものがない……みたいな。でもこれ!!って確証がなくて……どこいっちゃったんだろう?みたいな感じ。


ルナ☆今日は妖精の中で今最も力が強いとされてる妖精が落ち込んでるのよ


ルア☆え?


ルナ☆その心の機微をほかの妖精が心配してるの。


第2話【最期の欠片の在り処】



ルア☆それって…


ルナ☆いつも迷惑な生き物よね


ルア☆そうかな?


ルナ☆そうよ。人にいたずらに勝負を挑んだり、かと思えば思い出したかのように人に優しくする


ルア☆きっと人の事が好きなんだと思うけどなぁ。


ルナ☆気まぐれなのよ。ダルが可哀想


ルア☆ダルのことお気に入りだもんね


ルナ☆ダルは何も知らない。だからあんなに足りない欠片を必死に補おうとしている。


ルア☆だからあの人…書庫の管理人になったんじゃないの?わざわざ本の妖精にならなくても良かったんじゃない?


ルナ☆そうね…でも結局最後は離れるくせに…人と妖精は共に居られない


ルア☆離れたくないから落ち込んでるんだね…


ルナ☆きっと決意したんでしょ。ダルの探している最期の欠片を与えるための。


ルア☆最期の欠片…


第3話【小瓶の中身】


ルナ☆傍に居られない代わりに…呪縛を解いてあげるんじゃない?


ルア☆



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