十六


 今日はタカハシも面会人扱いで、夜の七時には病室を出なくてはならなかった。それでも明日も学校の帰りに寄ってくれるというので、ぼくの学ランの中の腕時計を持ってきてと頼んだ。どうもぼくは時間が分からないと落ち着かない人間らしい。そう伝えると、

「これ貸してやるよ」

 差し出されたのはモバイルバッテリーつきのスマホだった。

「これで時間が分かる。ゲームもできるからヒマつぶしにもなるぞ」

「いくらなんでもこんなの借りられないよ。あんただってないと困るだろ」

「別に? たいした連絡も入らないし。ゲームでもして遊んでいたら、一人でも寂しくないだろ?」

 あまりに強引に差し出されるので、ぼくもゲームができたらさぞや面白いだろうという期待もあり、結局、借りることにした。それにタカハシのものを一つでも手にしていれば、それこそ一人になっても少しは寂しさがまぎれるだろうと考えた。

 病室で一人で過ごす夜は、異様に長く感じられた。教えてもらった画面を開いて慣れない手つきでパズルゲームをしてみる。ところが。

 たいした連絡も入らないし?、なんてあっさりとタカハシは言っていたけれど、けっこううるさくメールが入ってくる。一時間に四、五通は、軽く。ご丁寧に画面の左上に名前なんかが出てくる。男ばっかり。当然、どれもぼくの知らない名前ばかりだ。

 しかもあろうことかメールの始めの文まで見えてしまうものまである。

 これはタカハシのプライバシーだから見ちゃあならない、と思いつつ、つい、気になって目が行ってしまう。

『次の連絡待ってるんだけどー』

 とか。

『こないだの夜はごちそうさま、』

 とか?

『先輩お元気ですか?そろそろ会』

 …。

『俺の宗太(キスマーク×5)』

 …あううう。

『エロス!』

 は? なに? いきなり文頭がエロス!ってなに?

 ――いったいタカハシはどういうかたがたとどんな付き合いをしているのだろう。

 メールへの要らぬ対応に、心が乱れに乱れて疲れ果て、ぼくはぐったりとベッドに沈みこんだ。

 これは精神衛生上とてもよろしくない。ただでさえぼくは心療内科の受診を勧められているときだというのに、これでは悪影響を及ぼしかねないではないか。

 だからスマホの電源を切った。こういうのは見ないに限る。

 だって、タカハシはもうぼくのものなのだから。

 なぜなら彼はぼくに愛してると言ってくれたのだもの。

 ぼくだけを、好きだと――――。

(それ、ホントかな?)

 期待に膨らませた風船が音を立ててあっというまにしぼんで小さくなってゆく。

 まったく、もうちょっと冷静になるべきなのかしらん。

 だいたいあのタカハシが誰か一人のものになる、なんてことが想像できるだろうか。彼を知れば知るほど結びつかない。

 男前な態度で男前なことをぬかしちゃうやつ。

 来るもの拒まずで日替わり相手にセックスしちゃうやつ。

 茫漠として掴み所がないかと思えば、突然キザな顔してキザなことをぶちまけてくれちゃうやつ――――。

 かえすがえす、なんだってぼくは、よりにもよってあんなのを好きになってしまったんだろう。こんなにも、深く、深く、心が震え、胸が痛むほどに。

 だいたい、こんなメールは今日に限ってではないのだろうに、なぜぼくにわざわざ見せつけるみたいにスマホを貸したりするんだ? まるで、「じつは俺には相手がこんなにたくさんいるんだから、昼間のことは全部冗談だよ」と言わんばかりに…。

 タカハシへの不信感で目が冴えてしまい、眠れない。

 その不安を払拭するように、タカハシの告白の言葉を思い出そうとする。早くももう半分忘れかけているのに気付いて、慌てて引っぱりだして記憶し直した。

(もう他のやつとは付き合わない――――)

(大事にするから――――)

(初めての両想いだから――――)

 指先で、そっと唇を撫でてみた。タカハシの感触がまだ強く残っている。だってあれからもぼくたちは目が合えばキスを繰り返して、マスクをして帰ったからいいもののタカハシの唇は真っ赤だった。そしてぼくは痛むペニスのくせして勃っていたし、見たところタカハシだって…。

 指の甲を使って、タカハシとのキスを再現してみる。

 こんなふうに大きく口を開いてさ…。舌を出して、めちゃくちゃに舐めあって。いやらしく、ぺちゃぺちゃと音をたてて。あ……欲しい。本物のタカハシが欲しくなる。そして半勃ちになる。どうしよう。オナニーしたくなるよ。タカハシを思って…、この手をタカハシのものだと想像してさ…。ああ――――こんなふうに激しく扱いてもらってさ…。

 と、興奮したところではたと気付く。やばい。ぼくはティッシュすら持っていない。

 ううっ。腰を振るわせながら手を外した。ツラい。男ってほんと不便だ。

「――あ…」

 暗い天井を見あげて呼吸を整えた。

 タカハシはいま、どんな気持ちでいるだろう。ぼくがタカハシを思い浮かべながらこんなふうに心臓をばくばくさせて身悶えているなんて、思いもよらないだろうな。どころか、ぼくのことなんてすっかり念頭になかったりして。

(こんなことなら手でも口でも使ってイかせとけばよかった)

 いや。タカハシを、だ。

 だって不安だ。

 今夜、いまだって誰かを抱いているのかもしれない。あんなこと言いつつ、可愛い子から誘われたら断れない彼だから、可愛いか可哀想かを思って、誰かを抱いちゃうかもしれない。

(ああ。嫌だ。そんなの)

 黒々としたものが胸を焦がす。こういうのを嫉妬というのだ。胸が押しつぶされるみたいに息苦しくなって、呼吸するのさえつらくなって。

(でも、なにが嫌だというんだろう)

 我がことながらこれは奇妙な心境の変化だった。

 そもそも、タカハシがモテモテのプレイボーイなんていうのは分かりきっていたことで、それでもぼくは勝手に好きになっちゃったんじゃないか。それを今日、突然、タカハシから告白を受けたところで、現実がそうがらりと変わるはずがない。

(それとも欲張りになっちゃったのかな)

 事実、そうなのだろう。人間というのは幸福にはすぐに慣れてしまうらしいから、ぼくだって例外じゃない。

 ものすごく贅沢なことに、タカハシから好きだ、愛してると言ってもらえて…。

 信じられないことに、両想いなんてものになってしまって…。

 俺のステディになれ、なんて言われちゃって…。

 普段のタカハシからは思いもよらない熱い口説き文句を続けざまに浴びせられて、もう、のぼせあがるくらいに有頂天になったぼくは、もっともっとタカハシのすべてがほしくなっちゃって、さっそく欲張りになっているのだろう、愚かしいことに。

(そりゃあ、惨めだ)

 だってそんな、タカハシの全部を手に入れることなど、ぼくにできるわけがないのだから。そんなことを欲してしまえば、自分が惨めになるだけなのに。

「分を知れ、分を」

「女郎の分際で、何を言うか」

 自分で自分を諫める。

 だってタカハシは殿様だよ?

 そして、ぼくはやっぱり女郎だ。

 いつまでたっても無様で浅ましい女郎だ。

 たまたま甲斐性もちのお殿様のお目にとまっただけの。お優しい旦那様のお情けに、偶然、あずかっただけの。

 日陰者のぼく。隠花植物のように眩しすぎる日差しの下には向かない、シダのようなぼく…。

 そんなぼくをタカハシは好きだと言ってくれた。今日、あのときだけでも、その言葉だけは本物で、それでぼくは生きる力がわいてくるほどに幸せだったのだから、すごい力だ。だから、それでいいじゃないか、だろ? 女郎の佳樹よ?

 それで明日、もしフラれるとしても。

 もしそうだとしても、ただ、元のぼくに戻るだけ。なにもそう不安がる必要もない。

 それでいいじゃないか。

 いまだけは幸せを感じて。素直にそれを噛みしめて。

 タカハシを信じて――――。

 目を閉じ、まぶたの裏にタカハシの綺麗な面差しを思い浮かべて、語りかけた。

「好きだよ。おやすみ、タカハシ――――」




 翌日の午前中に福祉司の塚原さんは、中本という三十くらいの男の児童心理司を伴ってやってきた。二人で並んでぼくの正面に座る。

 意外なことに二人がやたらと拘っているのは例の鞭打ちの件ではなくて、ぼくと悟さんとのセックスの方だった。

 ぼくはおもしろくなかった。

 なんだよ、なんか珍しいケースだからって興味半分に好奇心でいろいろ訊かれちゃかなわねーんだけど、というすさんだ気持ちになった。

 そもそもぼくは、悟さんとのセックスなんて思い出したくもないし、ましてや人に話すなど毛ほどもしたくないのだ。もうそこんとこはほっといてくれませんか、鞭打ちの骨折だけでも保護してはもらえないんですかね、と訊きたくなる。

 訊ねられたので、悟さんとはここ何ヶ月も毎晩のように鞭打ちのセックスをしていたと打ち明けると、ふたりは目を丸くして驚いていた。

「警察には、叔父さんとのセックスがむりやりだったかどうかは判断できないと、答えたそうだけど…」

 保護司の塚原さんが口火を切る。

「それは、少なくとも同意の上の行為だったということ? きみは、最初から彼とセックスをしてもいいと思ったの?」

 責めたてるという感じではなかったけれど、この塚原さんという人は丸く穏やかそうな外見を軽く裏切って、けっこう直接的な表現を用いるらしい。まじでうんざりすることに、ぼくはロスト・バージンのところから話さなきゃならなかった。嫌々ながら口をきいた。

「一番最初に抱かれたときは力づくだったし、むりやり、だったのかもしれないですけど…。でも、ぼくもそのうちに気持ち的に慣れてしまって。もう毎日の習慣になったというか――――」

 夜の十一時には習慣的に、ぼくは彼の前で四つ這いになった。自らケツを差し出して。

「でも、彼とセックスをしてもいいとは、けして――――」

 けして思いはしなかった。けして。

 どう続けるべきかを失い、口を閉ざした。

「毎回、入れられるときは痛かった?」

 塚原さんが訊ねる。

「あ、ハイ」

 例えばケツの穴に油を塗っていたことなんかも、ここで伝えるべきなのだろうか。直腸洗浄のこととかも…。でもそれってなんかあまりにえぐいな。

「セックスの前にペッティングなんかはあったの?」

「いいえ…」

 だから、直接的だってば、塚原さん。

「でも、すぐに、ぼくは――――」

 ぼくは気付いてしまった。

 それはものすごく痛くてつらいけれど、それを我慢していれば、やがて気持ちのいいうねりがやってきてぼくを勃起させ、イかせてくれるのだということを。

 ――まったく。

 こんな初対面の人たちにそんな自らの恥までさらけ出さなきゃならないのか。自分でも呆れるくらいにぼくが淫乱だってことを?

「そのうち、毎回のようにセックスの途中で気持ちがよくなって…勃起までして――――」

「それは、鞭の痛みに感じたの?」

 中本という人が、初めて会話らしい口をきいた。

「いいえ。鞭は、痛かっただけです。あの――土曜日より前の鞭は、そんなに固いものじゃなかったんです。せいぜい痣か、みみず腫れができる程度で…」

「そう」

「それよりも、あれはたぶん、前立腺に刺激を受けて、勝手にぼくの――――」

 …勝手にぼくのチンコが勃っちゃったんだよ。こんなこと分かる、あんた達に?

 そう言えず俯いた。もう、嫌だ。こんな恥ずかしいこと――――。

 真剣に耳を傾けている二人の表情を覗うように、ぼくは上目遣いで見あげた。

「あのう…。ぼく別に、そのことはもう、どうでもいいと思ってるんですけど。あれがむりやりだったのかとか、レイプだったのかとか、強姦だったのかとか、ぼくには、そんなのもう、どうでもいいんです。この先、自分が安全に過ごせられれば、それで――――。か、彼とは、もう絶対、会いたくないですけど…」

 被害者のぼくがどうでもいいと言っているのだ。見逃してはもらえないだろうか。

 それに、話せば話すほど悟さんの罪が増えていくようで気が引けた。

「そうだね。嫌な気持ちにさせて、本当に申し訳ないね」

 心理司の中本さんが口を開いた。噛み含めるように、ゆっくりとした口調で話す人だった。

「もちろん、きみはもう保護された状態にあるのだから、彼に居場所が分からないような措置を受けているので、安心してかまわないよ。保護施設の専属弁護士もいるし、お金の面なんかも心配しなくて大丈夫だから。僕たちもね、いま、きみにとってすごくつらい質問を投げかけているのだ、ということは分かっているんだ。きみが答えにくいだろうということも理解していて、それでも質問させてもらっているんだよ。これはね、児童福祉からいっても、またきみの叔父さんを助ける観点からみても、とても重要なプロセスなんだ。きみの叔父さんもまたなにかしらの助けを必要としているかもしれない、という点でね、我々が知っておかなきゃならない、大切なことなんだよ」

 それは柔らかな声の響きだった。

「きみの様子を見ていてね、まあ、僕が曲がりなりにも児童心理司という仕事を何年かしている経験上感じることだけど、もしかしたら、こう考えているんじゃないかな。自分は彼とのセックスの間に感じてしまった…、つまり勃起して射精してしまったということにたいしてね、なにかしらの引け目を感じて、そんな行為を強姦と呼んでいいのだろうか、完全な強姦とは言いきれないんじゃないか、と、そう迷っている気持ちはないかな?」

 ぼくはびっくりした。その通りだからだ。いや、ぼくが自分で考えていた以上に、もっと的確だった。ぼくは息を呑んで彼を見あげた。

「うん。そうなんだね。きみのように考える子は珍しくないんだよ。女の子でもそうなんだ。特にきみくらいの年齢の子は、そういうことでひどく苦しむんだ。逆にそんな、レイプされた状態で感じてしまった自分が情けないような、汚らわしいような気がしてしまって、苦しんでしまうんだ。それも分からなくはないんだけどね、でもそれは間違っている考え方、というか、それでもやっぱり強姦は強姦なんだよ。その行為の途中で感じてしまうことはなにも悪いことじゃないし、人間というのはそうなってしまうことがある。それはしかたのないことで、もちろんきみのせいなんかじゃない。強姦があまりにつらくて、自分から感じてしまおうと考える場合だってあるし、それだってある意味、自然なことなんだ。ただ、それでも強姦は強姦なんだよ。つまりなにが判断基準かといえば、単純に行為を始めた段階で合意の上だったのか、強制または脅迫なしに始められたことなのか、ということだけで。確かにとてもデリケートな問題ではあるんだけど、その観点からよく考えてみてくれないかな。彼とのセックスで、逆に強姦じゃなかったときはあったの?」

 ぼくは呆然と中本さんを見た。

 ぼくがずっとぐずぐずと悩んでいたことが、こうもあっさりと説明され、解決されたことに一種の感動をもって驚いていた。そんなものなのか。別に、ぼくが特別ということではなくて。

「そうだとしたら、あれは強姦だったと思います。いつだって。――でも、」

 でも、ぼくには、それとは別に説明しなくてはならないことがあった。

 悟さんにだって理由はあった。彼だって、好き好んでぼくを強姦したわけじゃなかったのだ。

「でも、彼にも正当な理由があるんです」

「正当な理由?」

 塚原さんが驚声をあげる。その素っ頓狂な響きにぼくまで驚いてしまった。

「…あの、彼は昔、ぼくのお母さんから裏切られたことで、心に傷を受けているんです。だから、ぼくにしかそれを吐き出すことができないから、あんなことをしていたんです。ええと…、塚原さん、中本さん。ぼくの母が父になにをしたかは、もうご存知なんでしょうか? …母は昨年、父を殺したんです。浮気がばれて、父が半狂乱になって暴力をふるったために。でも母は、父と結婚する前に悟さんと付き合っていたのを、お金のために父に乗りかえたんです。なのに、またあんな事件をおこして……。だから、悟さんはきっと怒って――」

 お母さんの代わりにぼくをしいたげたのだろう。

 ずっと、ずっと。何ヶ月間も、毎晩のように。

 彼が犯したかったのは、お母さんだった。

 彼が鞭打ちたかったのは、お母さんだった。

 彼がセックスをしたかったのは、お母さんだった。

 そう、だからこそ、お母さんにそっくりなぼくにそうしたんだ…。

(なんて、つまらねえんだよ!)

 最後のセックスの途中で悟さんが呟いた言葉の意味が、突如として分かった。

 ぼくではダメだったのだ。

 ぼくではつまらなかった。

 ぼくでは、彼の欲望は満たせなかったのだ。

 彼は心の中で、ずっとお母さんを抱きたかったのだ…。

 動悸が激しくなってきた。あのときみたいに。タカハシの家でなったみたいに――――。

(あ…)

 また、息が苦しくなる。

 ぼくは胸に手のひらを当てた。

「大丈夫ですか?」

 中本さんが声をひそめる。

「そろそろ、やめようか」

 塚原さんが言う。ぼくはこくこくと頷いた。やめた方がいい、本当に。そうか。もしかしたらお母さんのことを考えるとこうなるのかもしれない。

 塚原さんがぼくに近づき、あやすようにぼくの上腕をさすった。すると呼吸が少しずつ楽になっていく。不思議だった。塚原さんは魔法でも使ったのだろうか?

 中本さんが言葉を継ぐ。

「大丈夫。焦らなくていいから。叔父さんを罪に定めようとして聞いているわけじゃないんだよ、僕らだって。でも、話してくれてありがとう、きっと役に立てると思う」

「悟さんは、捕まってしまうんでしょうか?」

 だとしたらなんてつらいのだろう。もうこれ以上、ぼくやお母さんのせいで悟さんの人生がめちゃめちゃになるのはたまらない。

「大丈夫。大丈夫。きみは心配しなくていいから。あとは、僕たち大人に任せて。ね」

 塚原さんが答えた。

「そうだ。渡そうと思って持ってきたものがあるんだよ。とりあえず入院に必要なもので、着替えとか、パジャマとか。歯ブラシ…コップ…ティッシュ…。施設のもので申し訳ないけど、とりあえずこれで不自由はないはずだから」

 サイドテーブルに置いていく。

 施設のものだろうがなんだろうが、どんなものでもいい。

 これからはこの世の片隅で、仮住まいのように生きていくのだから。いや…この数ヶ月だってそうだった。ぼくは悟さんのところで仮住まいをしていたのだ。だから、ぼくはどんなものだっていい。どんなのだって慣れっこなはずだ。

 ともかくこれでぼくはもう十一時に悟さんの部屋に行かなくていい。

 もう、強姦も、鞭打たれることもない。

『救われました』

 そう言いたかった。でもそれではやっぱりちょっと被害者ヅラだ。いい子ちゃんぶってる。だから黙って頷くにとどめた。


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