第16話 『く』
『く』
『臭いものに蓋』
以前別の記事で紹介した事があったとは思うが、その日の気分で解釈は変わってくる上に、前回の記事の内容が記憶から消えている。再び掲載する事にした。
前回の記事と見比べるような愚かな行為だけは止めて頂きたい。
臭い物には種類がある。
ドブ臭い・じじ臭い・おばん臭い・馬鹿臭い・アホ臭い・う○こ臭い・スカ〇チ臭い・焦げ臭い・きな臭い・やってくさい・みてくさい・ションベン臭い・青臭い・ケチクサイ・やれ臭い・こりゃ臭い・それ臭い・ほれ臭い・悪臭・腐敗臭・死臭・詩集・歯周・刺繍・毒ガス臭い・放射能臭い・電気臭い・イオン臭い・水臭い・照れ臭い。数え上げれば限が無い。創作すればもっとある。
全部にフタをする事は不可能である。
この場合の臭い物とは「悪臭を放つ物」「自分に有害な物・又は人物」「都合の悪い噂や真実」を指している。
現実に臭い物でフタをされている物はどれであるか。「悪臭を放つ物」に対して公衆衛生上問題有りとして「クサヤの干物」にフタをした例は無い。
実際に悪臭であるかそうでないかは、個人の感性によって異なる。したがってフタは出来ないのである。
「自分に有害な物や人物」これにフタをすると言う事は俗に言う抹消である。
公文章を二本線と印鑑で無かった事にする末梢ではない。黒塗りの末梢でもない。
物ならば燃すなり沈めるなり埋めるなりする。人なら殺せば良い。
いたって個人的解釈によって「臭い物」とそうでない物とに分別されるので、これは簡単にフタをする事が出来る。
実際にフタをされた人が発見される場合もあるが、基本的には見つからない様に遺棄する。
発見されているのは極一部と考えるのが自然であろう。
「都合の悪い噂や事実」についてはフタのしようが無い。人の噂に戸は立てられない。
噂ならばまだいい。
それが刑事事件に発展する様な事実であった場合は、すこーしばかり事情が変わってくる。
証拠書類は一般的にシュレッダーにかけた後に焼却するが、今はシュレッダーも利口になって粉砕した書類の内容を記憶している。
シュレッダーごと粉砕しなければならない。
それとは別に、必ずと言って良いほど残ってしまうのが、秘書や運転手が個人的に書き残した業務日報やスケジュール・日記といった類の手記。
個人が何年・何十年としたためた。いわば自分がこの世に居た事の証のような手記を、いくら上司の命令とはいえそうそう簡単には捨てられない。
たとえ黒皮の手帳を廃棄出来たとしても、個人の記憶までは消せない。人間ごとそっくり消すのが合理的である。
特捜が家宅捜査に入る時点で、ほぼ容疑は確定している。確認の資料を探す為の家宅捜査である。
今更のように証拠の隠滅は無駄である。
現代ではパソコンに記録を残す事が多くなった。
基本操作で削除した情報。実は消えていない。
ご用心あそばせ。
フリーでも出回っている。簡単思い出し君ソフトを使うと削除した情報はたちどころに復活する。
パソコンの廃棄には最善の処置を。ガソリンをかけて燃して溶かすのがよろしいかと。
できる事ならばもうひと手間。ハードディスクは別に取り出して破壊した後に焼却し強力な酸性の液体に一時間ほど漬け置きしてやってから廃棄していただきたい。
用心に超した事はない。
さもなくば、個人情報デロデロ垂れ流しである。
『果報寝て待て』
カルタ界では「か」ではなく「く」の項になる。
理由を知った所で〇ソの足しにもならんから省略。
果報が家宝と同音異議なので「家宝は寝て待て」と誤解されている。それでもいいと思うがダメだとよ。
元の意味は「果報」=「結果報告」は「寝て」=「寝で」=「寝ないで」「待て」となる。
現代では「棚から牡丹餅」と同じ様に使われているが、寝ていてはいけないのである。
重要な事柄の結果報告を待つ時に寝ているのは私くらいだろう。眠いのだから仕方ない。
眠い時には寝た方が良いに決まっている。無理に起きている必要も必然性も無い。
寝なければ人は確実に死ぬ。
寝ない人記録がある。
実に十一日間も寝ていなかったというのだが。不可能である。
脳波を測定しながらの記録ではない。起きている様でも脳はアルファー波を出す。
この状態が医学的に言う睡眠常態である。
正しくは「レム睡眠」
夢を見ている時がこのレム睡眠である。
白昼夢・幻覚・幻聴・幽霊・妖怪・幽体離脱・ラリッているも半分これにあたる。
デイドリームビリーバーだよ。
禅寺の僧侶は禅に入ってから僅か十秒足らずで、このレム状態になれるように訓練している。
「無になれ」とよく言う「無」とは限りなく「居眠り」に近い状態なのである。
「レム睡眠」は精神の正常を維持する為に必要であるのに対して「アルファー波」を出さない「ノンレム睡眠」がある。
爆睡・泥酔・仮死・全身麻酔状態を指して言う。
夢は見ない。ひたすら体を休める為の睡眠。
体力さえ有れば、この睡眠は無くとも生命を維持できる。
しかしながら、長時間「レム睡眠」が無いと幻覚や幻聴を来たす。一瞬アルファー波が出されるからである。
極度に緊張状態や疲労が溜まっても同じ事が起きる。
ある日突然この日本で散歩する白熊を見かけたら、すぐに帰宅して寝るべきである。
取って食おうなどと、余計な事は考えない方がいい。
『臭いものに蠅がたかる』
前の記事に列記したように、臭い物には多くの種類がある。おとーちゃんの脱ぎたて靴下だって臭い。
だからといって蠅がたかったのでは、いくらなんでもおとーちゃんに失礼である。
「類は供を呼ぶ」と同義としても良いと思える。
この場合の臭いは『何やらきな臭い』『どうもアイツが臭い』といった悪事に関わる時の『臭い』を指している。
蠅を悪党として表現し『悪事には悪党が集まってくる』と解釈して頂きたい。
簡単にフタが出来れば世に悪事は無くなるのだが、なんとこの世に悪党の多い事か。全部にフタなど到底不可能。
「石川や 浜の真砂はつきぬとも 世に盗人のたねは尽きまじ」(没後50年過ぎたよね、著作権フリーだよね)
石川五右衛門が詠んだように、世に悪の種は尽きないものである。
何にせよ、国会議事堂をこの言葉から発展させて表現すると、下水道か肥溜めといった所であるのは間違いない。
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