第15話 『お』
『お』
『鬼に金棒』
「アメリカに核爆弾」「銀行に緊急資金」「アスリートにステロイド」「ガンダムにGNドライブ」「セーラー服に機関銃」「ヤクザに警官バッチ」「ハゲに脱毛剤」「不払い保険会社に悪徳弁護士」「自衛隊に憲法改正」「刺し傷に塩」「パンツにブルマ」「坦々麺にタバスコ」「コーヒーに麦焦がし」「鯨にオーストラリア」「政治家に袖の下」「証券会社に内部情報」「横綱にモンゴル政府」「貧乏人に疫病神」「生物兵器にネットオークション」「下水道に腐乱死体」「飲酒運転にF1マシン」「コレラにマラリア」「焼肉に生ビール」「インターネットにうわさ話」「大福にイチゴ」「難病にやぶ医者」「無医村に医師不足」「増税に減給」「インフレに失業」「パンチパーマに日本刀」「吉本にジャニーズ」「大地震に強度偽装」「ドリアンにクサヤの干物」「火災現場に消火器爆弾」「エイリアンにプレデター」「ブルースリーにヌンチャク」「ジャッキーチェンに酒」「武田鉄也にハンガー」「招き猫にポン引き」「食あたりに下剤」「飲みすぎにテキーラ」
狭義では前「鬼」に後「金棒」という。
前単体でも相当の力や威力があるのに、その物に対して後のアイテムを与える事によって、さらに強さを増すと言うゲーマー必読書のタイトル。ミリオンセラーになっている。版元は三天堂である。
広義では前記の状況をさらに悪化させるとか、凶暴にするといった意味としても使われる場合があるが、これらはその言葉の意味する内容によっては「踏んだり蹴ったり」「泣きっ面に蜂」と同義として使われたりもする。
『陰陽師身の上知らず』
「医者の不養生」とか「論語読みの論語知らず」なんかと同じ様な意味である。
専門に携わっている者は、えてしてその専門家としては在り得ない様な生態をしているものである。
巨漢であるがゆえに足元の見えない『〇ブの足元暗し、ヤ〇のその日暮らし』とは別である。
陰陽師はいい加減いい塩梅適当に言いたい放題の嘘八百千二三百並べ立て、時の政府を右へ左へと動かした単なるペテン師に過ぎない。自分の未来など分かる訳が無い。
占いというか超能力者の総てを否定はしないが、陰陽師と私は馬が合わない。
何処をどの様に観察しても詐欺師にしか思えないのである。偏見である。だからどうした。嫌いな奴は嫌いなのだ。
物語としては実に面白い。よく出来た話だと思うのだが現実味に欠ける。
もっとも、陰陽師が自分の身の上を知ってしまったら陰陽師などやっていない。博打に走るに違いない。
博徒にとって予知能力は永遠の夢である。
既に科学と言う西洋からの考えが入って来ていた江戸時代、陰陽師は「非科学的」であり信用するに値しない職業の一つと成り下がっていたのである。
現代の陰陽師「経済---削除---」はというと。やはり「〇〇ア---削除---トの経済知らず」だったようである。
アメリカの「サブプライム」という大掛かりな「取り込み詐欺」を誰一人として見抜けなかった。
数々の対策にも関わらず世界経済が混乱している理由が分からないらしいが、理由は簡単である。
政府の政策など関係ない、この時とばかりに金余り諸氏が更に多くの金を余らせるべく、金に物を言わせて空売りをしまくっているからに他ならない。
パニクった一般投資家が、投売りに出た所を買い戻す。下がったら損切りしろよ。
値が上がれば底が見えたとばかりに、一般投資家は買いに走る。
底値で買い戻すと同時に底値買いをしていた金余り諸氏、今度は適当な所で売りに転じる。同時に空売りもする。
異常な速度での下落にパニック売りが入って値崩れの繰り返しだ。
政策だの援助だのの問題ではないのである。
金余り諸氏の取引を強制停止するしか解決の糸口はない。
金融商品の売買凍結が一番手っ取り早いかもしれないが、銀行の半分は消滅する。証券会社はこの世から消える。
現代日本における「医者の不養生」は慢性的な医師不足と国民の高齢化が原因と思われる。
『負ふた子に教へられて浅瀬を渡る』
アメリカに「おんぶに抱っこ」で育って来た日本にとっては、ちょいと耳の痛いお言葉。
おんぶしてもらい河を渡っていたのに、バブル崩壊という過去のとても痛い経験は何処吹く風とばかり。一緒になってサブプライムしちゃったりして。
なんの忠告もしなかったんだろうな、きっと。
やる方もやる方だけど、一緒に溺れたってしょうがないやね。
過去に学び反省し未来に生かす。何一つ実行していないんだから。
ベトナム戦争の時も一言いってやればよかったんだよ。「止めとけば」って。ここでも敗戦の経験が生かされていない。
それどころか、ベトナムのジャングル戦では、ゲリラ攻撃のイロハを日本の敗残兵が指導していた。
「あんまり色々言うと機嫌を損ねるから」って黙ってたんだろうな。
国際政治ってーのは、国同士が互いに言いたいことを言い合って、その場で問題を解決し、戦争やテロといった脅威を未然に排除していく物なんではないんだべか。
日本は永久にアメリカの「イエスマン」で居る気だ。
おんぶされた子の支持で浅瀬を安全に渡れるならば、たとえ親でも子の意見には従うべきものである。
典型的「ワガママ国益最重視国」ア〇〇カ。国益の為ならば非弱な国への総攻撃も辞さない「ノーマン」ア×××と、何でもかんでもア〇〇カの言いなり「イエスマン」日本が、この先一緒の屋根の下で生活していく事に何か大事な意味があるだろうか。問題は無いのだろうか。
「ノーと言える日本人」に成りたがってから久しいが、未だに「ノー」と言った公式記録は記憶に無い。
今年のクリスマスに合わせて上映予定のハリウッド映画「イエスマン・ニッポン」(仮題)のロケが近くの海で始まっている。
こんなフザケタ作品が「アカデミー賞」にノミネートでもされた日には、いい『恥さらし』である。
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