第5話
突然だか、あなたは親から「死ね」と言われた事があるだろうか?
私は幼少期から父親には何かしら「死ね」と言われ続けた。母親からは障害を持ってしまった際色々やらかしたので、追い詰められた母親から「死ねばいいのに」「死にたいなら死になさい」と度々言われた。多分2人とも今はそんな事を覚えていないだろう。
世の中には「死ね」という言葉で溢れていると思う。そもそも子供が遊んだり観たりするゲームやアニメ、まして物心ついた頃に読み始めるマンガにさえ当たり前のように台詞に「死ね」とでてくる。
「死ね」と言う割には本当に死ぬと人はショックを受ける。「死」は案外身近に存在するのだ。でも意識していない。それなのにこんなにも世の中には「
死ね」という言葉は溢れすぎてる。…時として正義の決め台詞のように。
言う側も言われた側も気にしていない人達にとっては『ただの言葉』だ。しかし悩んでいる人達、傷付いている人達にとってはどうか?
【キッカケ】になるのだ。死ぬスイッチが入る。そしてスイッチが入ったらどうなるか…。
世の中は簡単に溢れている「死ね」という言葉。そして案外簡単に死んでしまう人間。それらが結び付くと結果として残るのは罪悪感と後悔。
人は死んだらいなくなる。存在が消える。もう会う事も話す事もない。過去になる。会いたくても会えない。…いないのだから。
無意識に使われる「死ね」という言葉。今一度それについて、あなたは考えて欲しい。
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