第2話

昔、どっかの政治家が「子供を産み育てない人達は生産性が無い」と同性婚や結婚しない人達について発言し大批判をされていた。

この発言を聞いて私は「この国は終わってるな…」と思ったものだ。


私は結婚もしていなければ子供も産んでいない。

そうなるとその政治家の言う「生産性の無い人間」なんだろう。

そもそも生産性って何だ?子供を産む事を生産性と捉えれば良いのか?子供を何だと思っているのか?


昔から子供は宝だと言う。私も子供達は大切だと思う。少子化だからこそ特にそう思う。

しかし今の世の中は子供を産み育てられる環境か?

子供を産む事は女性にしか出来ない。しかし育てるのは男性にだって出来る。なのに子供を産み育てるのは女性の役目だという認識が根深い。


そういう認識が私は大嫌いだ。

何故女性だけが子供を産むだけでも命懸けなのに育てるのを1人で頑張らなければいけないのか。


子供は女性1人では出来ない。男性にも子供を育てる責任がある。なのに産むのは女性なのだから育てるのも女性の役割だと世間では思われている。女性の負担は大きなものだ。


それを言うと男性は家庭を守る責任があると言われる。女性だって家庭を守っている。共働きの夫婦は多いだろう。


子供を産み育て、家庭を守り家計も支える。どれだけ女性の負担が大きいのか…。


女性と男性の立場は何が違うのか?

何故こんなにも女性の負担が大きいんだ?


私はとある理由で結婚する事、子供を産む事を諦めている。年齢的にももう子供を産むのは難しいだろう。さまざまな理由で子供を産み育てる事を諦めた方々、選択しなかった方々もいらっしゃると思う。


そういった人達を「生産性が無い」と言った政治家がいるこの国…終わってるなと本当に思う。

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