第93話 気持ち悪いから元に戻せ
因みに今回ストレージから出したのはニンフ型の人工知能搭載ロボ、ニーフであり、もう一体はノーム型の人工知能搭載ロボ、ノムである。ネーミングセンスについての質問は一切受け付けないのであしからず。
両方とも人型であり肉体もマリエルと同じ素材を使われているので見た目だけでは分かり難いのだが、能力が異なる為使用用途が変ってくる。
ニーフは緑髪を腰まで伸ばした、お姉さんのような見た目なのだが性格はヤンデレ風というか思い込みが激しい性格をしており、ノムは褐色の肌で元気溌剌とした黒髪ショートヘアの元気っ子である為、能力的には相性は良いのだが性格的には若干相性は悪い気がする……けど気がするだけできっと気のせいだろう。
因みに両方とも当然女性型である。
……安くはない金出して購入しているのだから当たり前だと俺は思う。(一個人の意見です)
そして出すや否や早速口喧嘩を始めるのだが、それをマリエルが止めてくれる。
流石マリえもん。頼りになるっ!!
それに、ニーフもノムも二人は仲が良いと本人たちがそう言っているので、きっとそうなのだろう。
喧嘩をするほど仲が良いってやつだな。
「…………な、何もない所から人が出てきた……っ!?」
「今回の開拓にはどうしてもこの二人が必要だからな、召喚した。見た目は人だけど木の精霊と土の精霊だと思ってくれれば良い。緑色をした髪を腰まで伸ばしている方が木の精霊であるニーフで、小柄で黒髪ショートヘアがノムだ」
「あ、これはこれは……わざわざ紹介していただきありがとうございます。お二人は精霊さんなんですね…………え? 人型の精霊? それって大精霊と言われる存在なのでは……?」
「らしいな」
「らしいなって、あなたが召喚したんでしょうっ!! こ、これがどれだけ凄い事なのかあなた分かっているのっ!? あぁ、どうしようっ!! こんな場面に出くわすだなんて……っ!! 精霊マニアとしては見過ごせないわ……っ!! と、とととととと、取り敢えず一旦サインをって、色紙もペンも持ってきてないじゃないっ!! どうしようっ!? 普通の精霊に会えるだけでもかなり難しいのに大精霊様が、それも二人もっ!! こ、この場合は二柱って言うべきかしらっ!? どうしようどうしようどうしようっ!!」
するとサラは、人工知能搭載ロボという説明をするのが面倒くさいので取り敢えず精霊という事にしたらなんかアイドルを前にしたファンみたいになってしまうではないか。
このままでは話が進まないのでママゾンで色紙とペンを購入してニーフとノムにサインを書かせて更に渡すと、両膝をつきその二枚のサインを天に掲げた後、泣きながら抱きしめるではないか。
「…………ありがとうございます。カイザル様。今までの無礼、本当に申し訳ございませんでした……っ!!」
「お前変わりすぎだろ。気持ち悪いから元に戻せ」
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