低能令息と陰口を言われている俺は前世の記憶を思い出したけど、悪評を今から覆すのも面倒くさいし前世で使えた能力が使えるようなので通販大手〇マゾンストアなどを駆使して取り敢えずスローライフでも目指しますか
第77話 ママゾンストアで買って頂いた私のユニークスキル
第77話 ママゾンストアで買って頂いた私のユニークスキル
ここまで舐められては流石の私も腹が立つというものである。
「ではお望み通りそうさせてもらおうか」
そして私は相手がそう言うように先に攻撃する事にするのだが、その前に【身体強化】【剣技上昇】【疾風の加護】等様々な強化スキルを次々に行使していく。
「まさか、スキルなどを先に付与する行為はダメとは言わないだろうな?」
「当たり前ですわね。むしろそれをしてもらわないと勝負にすらならないと思いますもの。存分に付与しなさいな」
「……舐めやがって、後悔しても遅いぞ? では、攻撃させてもらおう」
練習ではカカシ相手に全ての能力向上スキルを付与したりして動きを確かめていたりするのだが、人を相手に、それも実戦で使うのはこれが初めてなので実際どれ程の威力であるのか未知数である。
普通に攻撃をガードしただけでは、ガードを貫通した衝撃が相手を襲うだろうし、避けた所で攻撃の余波でどの道相手は甚大な被害を受けるだろう。
ようは、全ての身体強化を付与できた時点で私の勝ちは揺るがないのである。
そこへさらに私は自身が覚えている一番攻撃力の高い武器スキル【一刀両断】を行使してヘプタへと攻撃する。
「ふうん、少しはできるみたいじゃない。けれども私の……いえ、ご主人様にママゾンストアで買って頂いた私のユニークスキル【七宝(転輪聖王バージョン)】の前では児戯に等しいわねぇ。ユニークスキル七宝の一つ【主兵臣】を行使するわね。 私を守り、敵を打ち砕きなさいな。」
しかし私の攻撃はヘプタが変なスキルで召喚した武装したどこかの国の兵士のような出で立ちをしている二体の内一体によっていとも簡単に無力化された上に、もう一体が私へ腰に下げている剣を抜刀して攻撃してくるではないか。
同じ武器同士であればこんな良く分からない召喚スキルで召喚された兵士よりも私の方が強いに決まっているだろう。
ここはこの兵士を先に潰して再度仕切り直しに出るべきだと考えた私は、そのまま攻撃してくる兵士と真正面から相手にする。
「あら、普通は自分の全力で放った攻撃をいとも容易く無力化したのを見れば、その片割れも同じかそれ以上の強さを持っていると判断して、今の自分では相手にならないと真正面から相手にするのは避けるものだと思っていたのだけれども、バカなのか何も考えていないのか……。まぁどちらにせよこれで終わりである事は変わりないわね」
「この私が、こんな紛い物の存在に負ける訳がないだろうっ!! バカにするのも大概にしろっ!!」
私が先に行使した強化系スキルはまだ私に付与されたままだという事をヘプタは気付いていないらしい。
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