第42話 開拓作戦開始前 1

 ここはグラシア特別区で最初に建設が進められた、行政機関の活動拠点を併設した総合会館。


 グラシア広域に植生する大木をふんだんに用いた外側の造りとは裏腹に、その内部は清潔感溢れる石造りの様相となっていた。

 その一室、全四階の内二階に位置する大広間に僕とカイレンそしてイアゼルは集まっていた。


 ――第三次調査隊によるグラシア探索の結果、想定以上に魔物の脅威度が高いことが判明した。


 その数もさることながら、極地を生存し続けた原生生物は潤沢な魔力を得た今、その猛威を存分に振るっているという。既に調査隊の数名に犠牲者が出ており、現状は楽観できないものであった。


 現在安全が確保されている地域だけでは、これからの人口増加に伴う十分な居住区域が確保できない。そのため安全が保障できる領土の拡大のため魔物の討伐と土地の整備が必要となっていた。


「魔願樹より半径約三キロメートル以内であればイアゼル様のお力によって魔物を退けられるだろう。しかし、それ以上先の地区に関しては話が変わってくる」


 大広間に集まった大勢の関係者たちを前に、開拓部門統括担当であるイグロットはそう切り出した。


「今後の人口増大を加味して必要な安全圏を計算すると、最低でも魔願樹を中心に半径十五キロメートル程の土地を確保したい。そのためには、脅威となる魔物のさらなる調査と討伐が必要だ」


 イグロットの言葉を聞いた会議の参加者の面々は、各々言葉の意味を噛みしめるように話し始めた。

 各所から集められた開拓を補佐する人員とその他の人たちによって会議は進められていた。 魔願術師協会と冒険者協会から派遣された職員、そしてミリカナ帝国やノレアス王国等の近隣諸国からの外交官が主な参加者だ。

 イグロットはグラシアの一件によってその功績が認められ、今ではこの特別区の開拓部門のトップとして指揮をしている。


「少し、よろしいでしょうか」


 するとミリカナ帝国の外交官らしき男が手を挙げた。


「どうした、言ってみろ」


「はい。先ほどの話にありました通り、このグラシアに住む民が安心して暮らせる場所が必要です。ですがもし、討伐の最中に地脈異常が発生した場合はどうするのでしょう」


 男がそう言うと、イグロットは少し考え込むように顎に手を添えた。


「ふむ。先述したように、イアゼル様の影響範囲はこの場から半径三キロメートル程。もし確保予定の安全圏付近で地脈異常が発生した場合、その対処は極めて過酷なものになると予想される。このことについてどうすべきかと、君は言いたいのだな?」


 イグロットは男の質問をまとめるようにそう言った。


「はい、おっしゃる通りです。冒険者協会との連携もあり、戦地に投じられる人員の数には問題はないでしょう。しかし、極地を生きる原生生物の暴走を阻止するにはいささか不安な点がございます」


「不安な点、か......」


 いくら僕やカイレンが強かろうとも、個々の魔物が強力なうえ数も多く暴走状態ともなると少しばかり厄介だ。

 さすがにグラシアの一件の時のように複数個所で大規模な地脈異常が発生することはないだろうが、それでも平均的な強さの冒険者を戦力として数えるのは心もとないのだろう。


 ――そういえば、忘れがちだけど僕の周りの人たちは強すぎるんだよな


 隣に世界最強、親しい中には魔願帝が三人、そして上級冒険者が数名。とてもではないが、僕たちについていくことはできない人がほとんどだろう。


「調査隊による報告には、地脈の末端はここより数百キロメートル程離れた場所まで既に伸びているとあった。地脈異常は地脈の末端付近で発生しやすいことを考えると、ここら近隣で地脈異常が発生する確率は極めて低いと考えられる。しかし、万が一にも地脈異常が起きようものなら、それは総力をもって対処するしかないだろう。現状、どの程度の脅威かを正確に割り出すことは難しいため、これらの可能性はないものとして計画を進める」


「そうですか。では繰り返しの確認になりますが、現段階では突発的な異常自体を考慮せず開拓を進行させていくということでよろしいですね?」


「あぁ。何せ、まだ開拓は始まったばかりだ。情報が少しばかり足りない」


 男はイグロットの言葉を聞いて納得したのか下がっていった。


「他に質問がなければ、第一次開拓部隊の編成と作戦内容について確認をしたい。いいか?」


 一同から質問をする者はおらず、皆首を縦に振った。


「では話を次に移ろう。まず、この開拓部隊の最前線を担当する人員の編成は少数精鋭とする。その選抜基準として、冒険者と魔願術師で共に上級以上とする」


 カイレンやエイミィなどの魔願帝は帝級魔願術師、アベリンやベリンデそしてクレウルムらが上級冒険者といったように、それぞれ一定以上の実力を保持するものに与えられた称号を基準に編成する開拓部隊。その最前線を担当する人員に、僕も編入していた。


 グラシアでの一件もさることながら、その後の地脈異常鎮圧の功績を認められた僕には特別階級の戦闘員としての称号が与えられていた。いわゆる、『特級』戦闘員だ。

 少なからずその称号の背景には僕が『見願』であることも含まれている。


「現段階で確定している人員として、魔願術師協会から帝級一名、上級三名、特級一名。冒険者協会からは上級が六名となっている」


 帝級と特級、そして冒険者側の上級三名は誰なのか見当が付けられるが、魔願術師協会の上級三名と冒険者協会の上級三名に関しては名前すらもわからなかった。

 僕の知る上級冒険者三名というのは、かのミリカナ帝国最強を謳う『最強男児』の三人だ。

 クレウルムは彼らのことを心底うらやましそうに眺めていた。


「最前線を担当する部隊が先行して脅威度の高い魔物の対処をしている間、その後続として中級以下の者で編成させた殲滅部隊を投入する。その中には環境調査団やその他の視察団も同行させる」


 脅威度の高い魔物、すなわちその地域の主とされる存在の魔物と戦闘を繰り広げる際、近隣にいるその他の魔物たちの移動が予想される。後続の部隊はその対処を担当するためのものなのだろう。


「また、後続の補強戦力として協会両者から上級二名ずつを編入させることになっている」


 その補強人員の面々も見当がつかない。しかし上級ということは相当な手練れであることは確かだ。後続部隊の人員数を考慮すると戦力は十分なはずだ。


「部隊の編成については以上だ。何か質問がある人はいるか?」


 一同から返事はなかった。

 この場にいるのは非戦闘員がほとんどだ。現場のことに関して口を出す者はいないだろう。


「では次に移る。作戦内容として、第一次では半径十五キロメートルの区域の魔物の恒久的排除を目的とした殲滅、並びにその維持をするための環境整備を七日間にわたって行う」


 そう聞くと、今回の作戦は比較的短期間で行われるものだった。半径十五キロメートルの範囲の魔物の殲滅だけでも七日間ほど要すると思うが、どうやら環境整備も並行して行われるそうだ。


「計画が順調に進行すれば、作戦終了後に本格的に生活区拡大に向けた土地整備を始める。もし途中で何かしらの問題が生じればその都度計画を練り直していく」


 聞いた話によればグラシアの土壌は良くも悪くも普通だそうだ。作物が育たない訳ではないが、土壌の恵まれた土地と比較するとその出来は普通以下となる。

 現在この土地に適した作物の栽培方法や品種を調査している農産部門関係者の要求では、広大な耕作地が必要とのことだ。

 今は各国の支援によってグラシア特別区には食糧を含めた大量の支援物資が毎日のように届いているが、いずれ国を立ち上げる際にある程度自立して食糧を賄えないと問題が起きる。それを未然に防ぐためにも、広大な土地が必要だった。


「第一段階として、作戦開始から三日目までは北側に存在が確認されている川に向かって進行する。水は資源として最重要な要素であるため、何としてでも手に入れたい」


 現在、グラシア特別区の水源は地下の水脈をイアゼルの力によって掘り起こして賄っている。現段階では人口もそこまで多くないため問題は起きないが、いずれ増加する水の需要の前では枯渇することが懸念されていた。


「次に第二段階として、魔願樹を基点に西側を四日目と五日目、第三段階として東側を六日目と七日目に開拓する。南側に関しては既にニグルス村との街道が整備されているため今回は対象としない」


 ニグルス村とグラシア特別区は東西に不自然に延びた一つの小高い山のような地形で区切られている。しかしその山には以前より平らな渡道ができており、グラシアの一件後にはそこを経由地とする道幅の大きな街道がグラシア特別区とニグルス村をつなぐように整備された。


 物資のほとんどは空輸以外その道を通って運ばれてくる。

 飛行船を利用した運搬方法は既存国では一般的なものとなっているが、領空権の存在や空路の確立または脅威となる魔物の存在の有無など、そもそも発着場の未整備などからここには滅多に来ない。


「以上が大まかな作戦内容だ。聞きたいことがあれば今この場で言ってくれ」


「あの、よろしいでしょうか?」


 すると冒険者協会の職員の一人が挙手した。


「投入する人員に関して、お聞きしたいことがございます」


「なんだ、言ってみろ」


 すると男は一歩前に出て続けた。


「作戦決行まで残り五日間となりますが、現時点で上級以上の冒険者が十数名ほど本作戦への参加を希望しています。この際、彼らはどの部隊に編成させましょうか?」


「十名以上か。そうか......」


 イグロットは少しばかり視線を落とした。


「魔物の脅威度を考えると、最前線に投入する人員の数が多ければそれだけ計画が進行しやすくなるだろう。だが、最高戦力としてカイレン様がいる以上、彼女が太刀打ちできない魔物が存在した場合いくら人数があっても討伐することはできないはずだ。つまり私が言いたいことは、最前線の部隊の戦力はこれ以上投入したところで意味がない。だから彼らを別動隊として編成した新たな部隊を作ろう。その方が効率的に開拓が進行するはずだ。どうかね?」


「新たな部隊としてですね、わかりました。彼らには後日正式に部隊編成が決まり次第通達いたします」


 そう言って職員の女性は下がっていった。


 確かにイグロットの言う通りだ。世界最高峰の戦力を有するカイレンがいる以上、必要以上に戦力を投入したところで無駄になってしまう。それならば他の場所に向かわせて少しでも魔物の数を減らしてくれた方がいいだろう。合理的かつ効率的な判断だ。


「他に、何か意見はあるか?」


 イグロットの問いかけに答える者はいなかった。


「では本日の会議はこれにて終了とする。作戦内容や変更点などをこの建物の一階にある掲示板に後日掲載するので、関係者は確認の方を頼む。では解散!」


 その一言によって、全体会議は終了した。

 ぞろぞろと、会議の内容を伝達するために参加者たちは大広間を後にしていった。


「さて、僕たちも行こうか」


「――待て、エディゼート」


 僕がそう切り出した瞬間、イグロットから声を掛けられた。


「どうしました?」


「少し確認したいことがある。カイレン様も、いいかね?」


 どうやら僕たちに聞きたいことがあるらしい。


「はい。それで、確認とはなんですか?」


「今回の作戦は強力な魔物を相手にするため、場合によっては超圧縮願力弾の投下やエディゼートの重熱線の発現を許可する可能性がある。だが、あくまでもそれは最終手段だ。極力、控える方向で頼みたい」


 最小限の環境被害で済ませたいのか、イグロットは念を押すように言ってきた。


 グラシア特別区における魔法制限は基本的にないが、もし僕が【融光】を地上に向けて放った場合周囲は修復不可能なまでに破壊されるだろう。

 カイレンに至ってもそうだ。半球状のくぼ地ができてしまう。

 イグロットは本当に打つ手がなくなったときにしか発現できない奥の手だという確認をしたかったのだろう。


「わかりました。でも、心配する必要はありませんよ」


 まるでその言葉は主に自分に向けられた言葉だと理解しているのか、カイレンは真っ先に返事をした。


「はは、そうか。なるほど、自信があるのだな」


 頼もしそうに、イグロットは珍しく表情をほころばせた。


「ええ。――だって、私とエディは最強ですから!」


 答えになっていないような言葉をカイレンは自信満々に言った。


「最強、か。はは。二人とも、正しくその言葉が似合う存在であるからこちらとしても頼もしい。ぜひ、殲滅作戦を頑張ってくれ」


「はい」


「任せてください!」


 こうして、僕らは大広間を後にしていった。


 昼休憩時であるにも関わらず、建物内はたくさんの人が忙しなく往来していた。この特別区に設けられた運営部門はどんなものがあるのか全く把握しきれていないが、とにかくたくさんの人が働いてくれていることは確かだ。


「はぁ、息苦しかった」


 カイレンは廊下を歩きながら解放されたかのように伸びをした。


「本当に、重苦しかったね」


 一度も大広間で発言することのなかったイアゼルも同じように伸びをした。


「あのな......イアゼルはともかく、カイレン。お前は開拓部門のトップなんだからもう少し真面目に会議に臨まないと......」


 会議中の話の内容は理解してはいるのだろうが、それでもどこか上の空で他のことを考えているような様子だった。


「別にあの集まりは事前確認と質問のための時間だったでしょ?どうせここの掲示板に後で貼りだされるんだし、問題ないよ」


 自由を愛し、愛すものを大切にするカイレンらしい言葉だった。


「まぁ、とにかくあれだ。作戦決行まで五日間あるし、今からでも準備をしておこう」


 準備といっても、特に用意するものはないかもしれない。現地で野営することもあるだろうが、今回の開拓範囲であれば余裕をもってこの場所に帰ってこれる。しかし万が一の可能性を考慮すると現場から離れられなさそうだ。

 後続に補給部隊もいるので、物資面で携帯が必要となるものはせいぜい飲み水や携帯補給食くらいだ。最悪水に関しては持って行かなくてもいい。


「準備ね。う~ん、何か用意しないといけないものってあったっけ?」


「あー、僕もこう言っておいてなんだが、もしかしたらないのかもしれない」


 カイレンも全く同じことを考えていた。


「心の準備は必要かもしれないけど......。あっ、そうだ!」


 何かを閃いたのか、カイレンはくるりと振り返って僕を見た。


「せっかくだから今のうちにエディと私の愛の巣について考えようよ!」


「愛の巣?あぁ、家のことか」


 そういえばこの地に来たばかりでまだそのことについてよく考える時間がなかった。

 せっかくこうして少しだけ暇な時間があるんだ。本格的に忙しくなる前にちょっとばかり計画を進めるのも悪くない。


「なんだか面白そうな話をしてるね。私も混ぜてよ」


「もちろん。なんてったって、イアゼルはもう一人の私みたいなものだからね」


 ――こうして僕らは一度昼食をニグルス村の大衆食堂で済ませて、土地の管理を担当する環境部門の事務所を訪ねることにした。




――――――




 開拓部門の一員として配属された僕らは、実を言うと実戦的な活動がない場合は至って暇だ。事務作業等の大半は机仕事専門の人たちがやってくれるからだ。

 机仕事と、命がけの任務。どちらの方がいいかと言われたらその選択は人それぞれだろう。適した場所に適した人材を。おかげで僕は書面と向き合わずに済んでいる。


 そういうわけで、昼食を済ませた僕らは再び総合会館へと戻ってきた。


「すみませーん、環境部門の事務室ってどこにあるかな?」


 カイレンはエントランスにある受付所の職員にそう尋ねた。


「環境部門でしたら階段を昇って三階の右手側にございます」


「わかった、ありがとね」


 場所を確認すると、僕らは螺旋状に作られた階段を昇って三階へと向かっていった。

 すると昇って右手すぐに、環境部門と書かれたプレートが壁の上部に取り付けられた場所を見つけた。

 建物は横長な構造となっており、廊下の奥にも複数の事務室らしき部屋が見えた。


「なんだかんだこういう事務室に入るのは初めてかも」


「そうだな。カイレン、なるべく失礼のないように」


 わかってはいるだろうが、一応釘を刺しておいた。


「私が無礼な真似をしたことがあったっけ?」


「いいや、一度も」


「私は分別ふんべつの付けられる立派な淑女なんだよ。心配はご無用さ」


「はいはい」


 他愛のない会話を済ませて扉を叩いた。


「失礼します」


 そう言って扉を開けると、室内には想定していたよりも少ない人員が机に地図のようなものを広げて話し合いをしていた。


「突然すみません、今お話の最中でしたか?」


「いえいえ、問題ございません。それで、どのようなご用件でしょうか?」


 比較的年の若めの女性が対応に当たった。


「この土地の開発計画について尋ねたいことがありまして」


「そうですか。それなら丁度良かったです」


 女性がそう言うと、他の職員たちも頷いた。

 どうやら彼女らも僕たちに話があったようだ。


「皆様、少々お時間を頂くことになりますがよろしいでしょうか?」


「はい問題ありません」


「私たちは暇だからね」


 何を誇らしげにしているのか、カイレンは自信ありげにそう言った。


「では初めにエディゼート様のお話からどうぞ。あ、よろしければこちらにおかけください」


 職員に促されるまま、僕たちは部屋の隅にある応接間に並べられた椅子に腰かけた。


「僕の用件については――」


 そう言って、僕は彼らに尋ねたいことを話した。


 表向きには『グラシア・アカデミア』の建設予定地の確認をしたいと言ったが、その途中でさりげなく個人宅をグラシア特別区内に建設したいと伝えてみた。


「――ということなので、よさげな場所があれば教えてください」


「はい、わかりました。あ、でしたら皆様も合わせてこちらで区画配分の計画を立ててみてはどうでしょうか?イアゼル様も、いずれ王になられた時のために経験としてやられてみてもいいかもしれません」


 なんと、女性職員は区画配分という大役を僕たちも一緒に行おうと提案してきた。

 僕としては面白そうなのでやってみたいが、素人同然の僕たちがこのようなことをやっていいのだろうか。さすがに指摘などが入るだろうが。


「そうだね。これから毎日のように国の管理のためのお勉強をしなくちゃいけないから丁度いいや」


「かしこまりました」


 まるで家事の手伝いをする子供のような感覚でイアゼルはあっさりと了承した。


「でも、本当に僕たちが介入していいのですか?」


「ええ、問題ございません。その方が、私たち側も皆様に確認したいことの手間が省けますので」


 ――そういえば、彼女らの用件とは一体何だろう


 気になりつつも、僕たちは再び隣の大きな机が置かれた場所へと移動していった。

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