第41話 何気ないひと時

 一日というのは充実していればしているほど早く過ぎ去っていくものだ。


 思えば今日から活動開始かと思っていたが、昨日のパーティーで関係者全員含めて皆はしゃぎすぎてしまってこの日は英気を養うための休日となった。


 日暮れ前のこの時間が、グラシアから各方面へと向かう馬車の最終便となっていた。


「なんだか寂しいね」


「そうだな。皆が集まるといつも賑やかだからな」


 馬車の停車駅に集まる皆の姿を、僕とカイレンは眺めていた。

 クレウルム、アレザ、そしてエイミィとアベリンとベリンデはそれぞれの帰る場所に向かう馬車に別れていった。


「おーい!」


 カイレンは全員に聞こえるように大きな声を張り上げた。


「また来てねー!その時は、みんながびっくりするくらい大きな街にしてるからー!」


 そう目標を掲げてカイレンは大きく手を振った。


「今度はレイゼも一緒に来るよー!」


 アベリンは車室から顔を出してそう言った。


「うん!待ってるよー!」


 その声に合わせるように、車窓からベリンデとエイミィも顔を出して手を振った。


「――それまでに、私たちも頑張って開拓を進めなきゃ」


「ああ。この街を、世界で一番賑やかな国にしようぜ」


 カイレンとイアゼルが治めるこの場所は、きっと豊かに活気あふれる街になるだろう。

 新たな魔物を求めて冒険者が集まり、魔法の研究と教育に重きを置いた場所ができ、多種多様な人種が集う。この時には賑やかな国という表現になるだろうが、今はまだその始発点真っただ中だ。


「じゃあね~!二人とも」


 後発の馬車からアレザの声が聞こえた。

 僕らはアレザに手を振り返すと、アレザは車窓から飛び出して前方のアベリン達が乗っている馬車まで飛んでいった。その気配に気づいたアベリンとベリンデは窓から顔を出してアレザと抱き合った。

 満足するまで二人を抱きしめたアレザは名残惜しそうにそのままノレアス王国行きの馬車に戻っていった。


「クレウルムの馬車も、行っちゃったね」


「あいつ、別れ際に一言くらい言ってくれればよかったのに」


 クレウルムは以前よりそうだ。別れの言葉は似合わない、俺らはいずれまた会えるからという理由で何も言わずに帰っていく不思議な奴だった。


「はぁ。――今度こそいい人が見つかるといいな!クレウルム!」


 その場の思い付きで命一杯声を張り上げた。


「ふふっ、エディったらいつの間にそんなにクレウルムと仲良くなってたんだ」


「僕の数少ない男仲間だからな」


と話していると、クレウルムが乗っている馬車の車窓が開いた。


「このバカ野郎ー!他の乗客もいるんだ!何余計なこと言ってんだよ!」


 遠目ではあったが、顔を真っ赤にしたクレウルムが切れ散らかしているのがよくわかった。


「いい人ができますようにー!それじゃあまたねー!」


「......」


 カイレンの言葉にクレウルムは特に反応を示すことなく車室の中へと戻っていった。

 婚約者という関係の僕とカイレンからこのようなことを言われるのはさぞかし癪だろう。

 そうわかってはいるものの、クレウルム相手だとついそのようなことをしてしまう意地悪な自分がいた。


「はぁ、それじゃあ私たちもニグルス村の宿に行こうか」


「そうだな」


 僕たちのグラシアの拠点はまだ建設段階にすら達しておらず、これから場所を決めて計画を立てるところだった。そのためしばらくはニグルス村にできた大きめの宿に宿泊することになった。


「――なんだ、もう行っちゃうの?」


 背後に、突如として気配が現れた。

 願人らしく瞬間移動能力を駆使して各馬車の車室で別れの挨拶を済ませてきたイアゼルがそこに立っていた。


「うん。私たちは明日のために早めに眠りに着こうかなって」


「ふーん、早めに寝るつもり、ねぇ」


 まるで何かを見透かすようにイアゼルはそう言った。


「......覗いたりしないでよ?」


「あはは!私だったら覗かずにそのままカイレンとエディの奪い合いをするくらいわかるでしょ?」


 人格の一部を受け継ぐ者同士、まるで双子のようだった。

 互いに威嚇するように睨み合い、その視線上には火花が散って見えるようだった。


「......確かに。でもそうなったら私はイアゼルに力で勝てない!あぁ、どうしようエディ」


「僕を勝手に奪い合いの対象にするな。ほら、僕らには明日があるんだ。今日はこのくらいで解散としよう」


 僕が締めくくるように手を一度叩くと、カイレンは僕を渡すまいと言わんばかりに腕にしがみついてきた。

 一方イアゼルはそんなことをお構いなしに僕の隣に近づいて手を取った。


「私はエディの負担にならないようにしっかりサポートしていくから、これからもよろしくね」


 まるでカイレンに見せつけるようにイアゼルはそう言った。

 当然、カイレンはそれを見て黙っているはずもなかった。


「願人のくせに、生意気。でも、いいよ。今だけエディに触れることを許可する。私はこの後いくらでもエディを堪能できるからね!ふふん」


 あえて余裕を見せるように、カイレンは嫌味全開の勝ち誇った表情でイアゼルを見た。



 ――結局、こんなやり取りが飛行中にも続いたため宿についた頃にはカイレンに構う余力すら残らず熟睡してしまった。

 宿の部屋にはベッドが余っていたので、イアゼルも一緒に寝泊まりした。





――――――





 グラシアに来てから二日目の朝。少し早く寝てしまったせいか、起きた時には空がまだ少しだけ暗かった。イアゼルがいるせいか、カイレンは僕のベッドに潜り込むことなく自分のベッドで寝ていた。

 願人であるイアゼルも、食事や睡眠は生命活動を維持するうえでは必要のない行為であるが、人間であるカイレンとエイミィを模した生命体である以上寝ないと気分が悪くなるそうだ。


 ――まだ二人とも起きそうにないし、することがないから散歩にでも行くか


 そう思い、僕は可変制服に願力を強く注いで形状変化させてそれを着こんだ。

 一般人として、気兼ねなく出かけるための重要アイテムだ。


 散歩に出ると、一言書置きを残して僕は宿を後にした。




――――――




 まだ日が昇って間もないというのに、露店の準備に取り掛かる人々の姿が多く見受けられた。

 世界各国から、主に近隣のミリカナ帝国やディザトリーそしてノレアス王国からではあるが、新たな商売の地として注目されているグラシアには様々な作物や商品を載せた馬車が行きかっていた。


 ――そういえば、ここら辺に立てられた大きな天幕の中で作戦会議でもしたっけ


 広場はすでに綺麗に片づけられていた。今は僕と同じ散歩をする人や、荷車から作物を運搬している人などがぽつぽつと点在している。

 僕は道なりに沿って歩くことにした。広場から放射状に延びる道の先、もとより村に住んでいた人々の居住区だろうか、比較的小さめの建物が立ち並んでいた。


 ――大きな屋敷みたいな家もいいけど、こういったこじんまりとしたのもいいかもな


 ふと、カイレンとの生活を想像してみる。

 きっと、カイレンのことだから大きい家にした方がいいだろうが、辺境の地で細々と暮らしていくことにも少しながら魅力を感じていた。

 職業柄、静かに細々と言うのは難しそうなのだが。


「ん?なんだ」


 すると朝早くであるというのに、誰かが何か鋭利なもので風を切り裂くような音が聞こえた。その音のありかは、きっとあの比較的新しめの平屋だろう。

 気になったので、そのまま様子を見ることにした。


 ――誰かが鍛錬でもしてるのかな


 そう思い、家の裏が見えるところまで歩いていった。

 風を切る音は、次第に大きくなっていった。

 覗きをしているようで悪いとは思いつつも、どんな人がいるのか気になったので思いのまま突き進む。


 ――お、いたいた


 平屋の裏手側、そこには僕と同い年くらいの金髪の青年が『顕願ヴァラディア』で創造した柄の長い斧のようなものを振り回していた。その様はまるで魔物の群れと戦っているようだった。


 ――あれ、見覚えがあるのは......って、あの時のあいつか


 ここまでわかれば気づく。金髪の青年は僕がグラシアの任務の途中で出会った魔物の注意を惹きつける魔法を使える戦士だった。

 相変わらず自分の体躯にも迫るほどの大きさの斧であるのに、まるで木の棒を振り回すような軽快さで青年は鍛錬を行っていた。


 ――あ、目が合った


 すると青年は僕の存在に気づいたのか、動きを止めてこちらを見た。


「......誰だ?お前は」


 当然のごとく、青年は怪しさの塊である僕の存在を睨んでいた。それ以前に、僕のことをわかっていない様子だった。


「突然すまない。もしかして、この格好の方がわかるかな?」


 僕は願力を可変制服に注いで形状変化させて軍服仕様にした。


「......え」


 青年は途端に手にした斧を地面に突き刺した。

 すると呆気にとられた表情のまま、僕の方へと近づいてきた。


「あんた......もしかして、あの時俺をここまで運んできてくれた......」


「ああ。覚えていてくれたんだな」


 合点がいったのか、青年は思い出すようにそう言った。


「覚えているも何も、忘れるわけないだろ」


「はは、ほんの少しの間だったけれど、お前と一緒に戦ったもんな」


 今考えれば、この青年は単独で魔物の相手をするには少し分が悪い場所で戦っていた。口に出した通り、任務全体の時間を考えると青年と戦った時間はわずかなものだ。だが、それでも一人魔物の群れと戦う姿は今でも鮮明に覚えている。


「......あんたには、本当に感謝したくてもしきれないほどの恩がある。とにかく、今は何も用意できねぇが感謝だけは伝えさせてくれ。――本当に、ありがとう。俺の命、そしてこの村を救ってくれて」


 青年は深々と頭を下げた。

 荒っぽい性格かと思ったら、意外にも礼儀正しいところがあった。


「はは、よかった。気を失ったお前をこの村に連れて帰ったときに、一人の女性が大層心配してたんだ」


「あぁ、きっと俺の嫁だ。目が覚めた時、ひどく泣かれてひどく叱られたさ。はは」


 気恥ずかしそうに、青年は後頭部を掻いた。


「そういえば、俺は恩人の名前すら知らずにいたな。俺の名前はレイガンだ、よろしくな」


 青年はそう言って僕に手を差し出してきた。


「僕の名前はエディゼート、こちらこそよろしくな」


 僕はレイガンの握手に応じるように手を握った。


「そっか、エディゼートって言うんだな......って、え?」


「ん、どうしたんだ?」


 僕が名乗ると、レイガンは思考を停止したようにその場で固まって僕をじっと見た。


「待て待て!もしかして、俺を助けてくれたのってあの『見願』の......!」


「あぁ、そういうことね」


 どうしてレイガンの様子がおかしかったのかがわかった。まさか、自身の命を助けてくれた存在が英雄と称される人物の一人であるとは思いもしなかったのだろう。


「そうだよ。僕は『見願』の魔願術師、エディゼートだ」


「......マジかよ」


 レイガンは僕の言葉を理解してはいるが吞み込めきれていない様子で立ち尽くしていた。

 それにしても、このようにわかりやすく反応を示してくれると面白い。まるでクレウルムみたいだ。


「えーと、どうしよう。俺、見願様に対して無礼な真似を」


「はは、気にすんなって。世間的には僕は敬われる立場かもしれないけど、僕は堅苦しいことが嫌いだからね。年の近い知人だと思って接してくれ」


 まるでどこかの世界最強のような台詞を口にする。

 僕としても、同年代の男仲間がもっと欲しかったところだ。


「......まぁ、そう言ってくれるのなら俺もありがたいな。なにせ、丁寧な言葉遣いや作法とは無縁な生活をしているからな」


「そっか。でもよかった、お前が何事もなく生活できていて」


 もしグラシアの一件が丸く収まっていなかった場合、この村はなくなっていたかもしれない。誰かの思い出の場所を守ることができて、本当によかった。


「本当に、英雄様たちには頭が上がらない。俺一人ではどうすることもできなかった」


「いいや、お前が最前線で体を張っていたから僕たちが村を守りきることができた。少なくともレイガン、僕はお前のことも英雄の一人だと思っている」


 実際そうだ。地に足を付けた状態で何時間も魔物と連戦することなど、普通の人間には到底不可能なことだ。でも、レイガンは村を守りたいという揺るがない思いによってそれを成し遂げた。これを英雄と言わずして何と言おうか。


「へへへ、そっか。そう言われると気恥ずかしいっていうか、俺のやったことは無駄じゃなかったんだな」


「――レイガン!誰か来てるの?」


 すると平屋の中から女性の声が聞こえてきた。

 声のする方に目を向けると扉が開いた。


「あれ、この人は?」


 長い茶髪を髪先辺りで一つに結んだ、比較的背の高い女性が出てきた。あの時、レイガンのことを真っ先に心配して出てきた人だった。


「トーナ。いいか?聞いて驚くな。この人こそ、俺の命を救ってくれた英雄様だ」


「この人が......えっ、そうなの!?あぁ、どうしよう。突然のことだから何も用意してない......」


 それも当然だ。僕もまさかこんな場所で出会うとは思ってもいなかった。


「別に大丈夫だ。散歩してたらたまたまレイガンの姿を見たから話してただけなんだ」


「そ、そうなんだ。まぁ、でもとりあえず、えーと......ありがとう!本当に、ありがとうございました!」


 慌てふためいた様子だったが、トーナは深々と一礼した。


「あんたがいなければレイガンがこうして戻ってくることもなかっただろうし、とにかく!本当に、感謝してるよ」


「はは、そう言ってくれてよかった。あ、そういえばまだ言ってなかったな。僕の名前はエディゼートだ、よろしくな」


 僕は手を差し出した。


「あたしはトーナ、こちらこそよろしく......ん?」


 トーナは僕と握手を交わした瞬間に、レイガンの時と同じような反応を見せた。


「ねぇ、レイガン。もしかしてこの人って......」


「ん?あぁ、そうだぜ。この村を救ってくれた、『見願』の英雄様だ」


「......」


 情報を処理しきれていないのか、交わした手は力なくこぼれ落ちボーっとした様子で僕を見ていた。


「そ、そうなんだ。へへ、まさか、まさかレイガンを助けてくれたのがあのエディゼート様だったなんて......。えーっ!?」


 悲鳴にも似た声が、閑静な住宅地の朝に響き渡った。


「どどどどうしよう、なぁ!」


「トーナ落ち着け、大丈夫だ。エディゼートは堅苦しい態度をされるのが嫌いなんだと」


「えっ、でも......そうなのですか?」


 恐る恐るトーナは僕の方を見た。


「あぁ、そうだ。年の近しい者同士、気兼ねなく話せた方が互いに楽だろ?だから僕に対してはそうかしこまらなくていい」


「そ、そうなんだ。へへ、案外親しみやすい人だったんだ。意外かも」


 そう言ってトーナは胸をなでおろすように落ち着きを取り戻した。


「......なぁ、二人とも。僕の前で言いずらいかもしれないが、世間的に僕ってどんな奴だと思われてるんだ?」


 正直、気になることだった。普段は協会関係者ばかりと話すものだから世間に抱かれている僕のイメージがわからずにいた。


 するとレイガンとトーナは互いに顔を見合わせた。その表情は何とも言い難いものだった。


「えーと、あんたが言ってもいいと言ったからには言うが、その、悪い噂だと何人もの女性をその力で侍らせているだとか、無礼な態度をとったやつは魔法で存在ごと消してしまうとか......」


「......え?」


 出所のよくわからない噂が、僕には立っていた。


「ちょっと待て、僕は世間的にそう思われているのか?」


「いやいや、あくまで悪い噂だ!多分、カイレン様やエイミィ様と一緒にいることをよく思ってない厄介な男連中に変な噂を流されてるだけだと思うぜ。少なくとも、あんたと話してみた感じそんな奴には見えないし」


 本心を言っているのか、この場を取り繕おうとしているのか、よくわからないがレイガンはそう言った。


「ま、まぁ。あたしも最初その噂を聞いてたからその......消されるんじゃないのかって心配してたっていうか、なんというか。はは......」


「......そうだったのか」


 ここにきて、僕が俗世との関わりを絶っていたことが裏目に出た。

 一般人からしてみれば、得体のしれない存在に等しい僕は噂一つでどうとでも捉えられてしまうのだろう。


「まぁ、あれだ。こうしてまた出会ったのも何かの縁だ。レイガン、気が向いたらグラシアの開拓者として一緒に探索をしに行かないか?」


「お、それは丁度いいな。俺もその合同作戦に参加しようかと思ってたところなんだぜ」


 なんとレイガンは既に開拓者の一員として参加するとのことだ。

 人手はいくらあってもいい。それに知り合いがいればなおのこと気分的に楽だ。


「それなら僕も嬉しいや。お前が魔物を惹きつけてくれれば、僕もかなり戦いやすい」


「ハハッ!あんたにはかなわねぇよ。まぁでも、そん時はよろしくな」


「ああ」


 こうして開拓の新たな男仲間ができた。

 レイガンは開拓において十分に力を発揮するだろう。何せ何時間も単独で魔物の相手をした男だ。きっと願力による身体強化の能力が高いのだろう。


「それじゃあ、僕はここらでお暇させていただくよ」


「あっ、待って!」


 僕が道に戻ろうとすると、トーナから呼び止められた。


「あの、よかったらうちで朝ごはんでも食べていかない?お礼がしたくって」


「ん?トーナの飯じゃあお礼にすらならないだろ」


「レイガンは黙ってて!」


 そう言ってトーナはレイガンの足を踏みつけた。


「それで、どうかな?」


「ありがとう。それじゃあいただくことにするよ」


 少し早いが丁度腹が減ってきたところだ。お礼がしたいのならば、ありがたくその厚意を受け取っておこう。その方が互いに気分がいいだろう。


「よしっ、それじゃあ早速準備に取り掛からないとだね。レイガン、畑から人参をとってきて」


「あいよ」




 ――こうして、僕は朝食をレイガンの家で食べることになった。

 トーナの作る野菜スープは少しだけしょっぱかったが、思いやりのこもった優しい味がする気がした。

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