第2章　【インフェルノ・カルテット】

　＊1

　「どうやらパリスの野郎はしくじった様だな。ノース兄弟」

　「ああ、海に沈没したみたいだ。サース兄弟」

　「だがすぐに、上海に上陸したみたいだぞ。そしてすぐに陸路から海路になったみたいだサース兄弟」

　「ほう。海路か。打って付けの場所じゃねーかウェース兄弟」

　「だがあのパリスを一撃でねえ」

　「案ずるこたあねーぜ。俺たちは4人揃えば無敵なんだからなイース兄弟」

　「そうだね。僕らの無敵の力を見せつける時だねサース兄弟」

　「それで、奴らの航路はどうなってるんだ？　ノース兄弟」

　「どうやら、上海から台湾。台湾からフィリピン。フィリピンからオーストラリア。そしてアルゼンチンに向かうらしいぞサース兄弟」

　「そんなに旅が上手く行くかっての！　俺たちは死刑囚だったが、ジェイト様に助けられ、この偉大な力も手に入れた。怖いもんなしだぜ！　なあ兄弟たち！」

　「「「ああ。そうだな」」」

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