第4話 女の子は大量のグラニュー糖とペクチンで覆われている

 頭上には青い空、白い雲、隣には登山ルックのオイカワさん、……そして足元にはブルーシート、ドラム缶、白い粉が詰まった紙袋、ごつめのスコップ、厚めの軍手、大きめのビニールマットなどが用意された、人里離れた、山の中――

「――女の子は砂糖とスパイスとその他ステキな何かで出来ているらシいデスよ、飯野さん」

「それで今回のこの検証なんですか……?」

 今日も今日とて、オイカワさんに『オイカワさんをおいしく食べる(経口摂取)ため、安全性をより高めるための画期的な方法』を検証したいとのことで、――この、どこだかわからない山奥まで連れてこられていた。

 オイカワさんの属する研究センターの謎技術でここまで移動したらしく、どうやってここまで来たのか、さっぱりわからない。オイカワさんの家に呼ばれて、出かけますよ~~と言われて玄関を開けたら、ここに辿り着いていたのだ。まるで四次元的な技術を駆使した移動手段があっという間に展開されていた。

 初夏の山の中、新緑も爽やかに清々しいピクニックに来た……という訳では無く、本当に山奥のたまたま開けた場所というような、誰の気配も人の手が入った様子も無いところに、上記のような不自然なアイテムが並べられていたのである。この様子だけ見ると、さわやかどころか犯罪の匂いしかしない。

「さて! ではではさっそく、私を煮込んでいきまシょうか!」

「犯罪そのものですよ!?」

 俺は死体処理に来たつもりはないんだが……!?

「今日は何をどうする予定なんですか……?」

「ふふふ、ニンゲンのみなさまが食品の保存性を高める方法のひとつに『砂糖を大量に使う』というものがあると知ったのデスよ。砂糖によって水分活性を下げ、微生物の活動の抑制をはかるということデスね~~」

「水分活性、……ってなんでしたっけ、すみません」

「地球上の食品に含まれる水分には、他の何かと結合シている結合水と、それ以外の自由水というものがあるのデスね。その自由水の割合を表すものデスよ」

 説明を聞いたところで、……えっと、はい、という俺の薄いリアクションを見てか、オイカワさんが続けてくれた。

「食品の腐敗に関わる微生物は、自由水シか活用できないのデスよ。つまり、食品の中に含まれる自由水を砂糖とくっ付けて結合水にシてシまえば、微生物は活動できなくなり、腐りにくくなるのデス、ということデスね」

「な……なるほど? なんとなくわかりました」

「ふふふ、実際にやってみるので大丈夫デスよ。本日はいまから私で、ジャムを作ろうと思うのデスよっ」

 しっかりした土台の上に載せられたドラム缶をバックに、オイカワさんが渾身のドヤポーズを決めた。今回もオイカワさん『が』作るのではなく、オイカワさん『で』作るのか……

「だからこのドラム缶……? なんですか?」

 道具から察するに、五右衛門風呂のような具合でオイカワさん『を』煮込んで……? ジャムをつくると言いたいのだろうか。それはジャムなのか……? 単なるオイカワさんの砂糖煮込みでは……?

「そうデス、今回は結構湯気などが出ますので、この山奥にやってきたのデスよ。お家のなかだと、どうシても煙感知式の火災報知器という天井の設備が作動シそうだったので、あまりニンゲンさまにご迷惑をかけるのはよくないと思いまシて」

 ……以前、自宅サウナを高温加熱部屋に勝手に改装したり、山盛りの酒粕で致死量の臭気を放ったりしていたオイカワさんだったが、ギリッギリのところで思いとどまってくれたようでよかった。タワーマンション最上階で小火騒ぎなんて、下手したら全国ニュースになりかねない……

「ジャム……って、普通は苺とかブルーベリーとか……? で作ってますよね、オイカワさん……が……果物の代わりになるんですか……?」

「あ、大丈夫デスよ。ちゃんとこちらのドラム缶は、食品適合の銅製のものを探シてまいりまシたデスよ」

「もはやそのあたりは心配してなかったですね」

「いや~~、銅製のものを探すのがなかなか難シかったのデスが、先日のホームセンターの店員様が、人体を煮込むなら銅製で、と見つけて下さったのデスよ」

 あの拷問に詳しいホームセンターの店員か……何者なんだ一体……

「銅は熱伝導率がステンレスよりはるかに高く、また銅イオンの効果で鮮やかな仕上がりになるとのことで、是非とも銅のものを使いたいなと思いまシてっ。まあお陰で激重でシたが、なんとか運んでまいりまシたデスよ」

「ドラム缶というよりは、オイカワさんが果物の代わりになるかという事だったんですが」

「はい、今回の私の身体はペクチン多めで構成シておいたのデスよ。一応煮込む際にペクチンとクエン酸を添加シて、よりジャムらシく仕上げますデスよ」

 ……正直なんだかわからなかったが、オイカワさんでジャムができるということらしい。

「まずは私を水洗いシて水気をとっておく、とのことだったので、それは自宅で先にやっておきまシたデスよ。では、これから私を砂糖に漬けまシてデスね」

「って、うわっ」

 登山ルックで重装備だったオイカワさんが、帽子をはずしサングラスを取り上着を脱いで、……ときたので、思わず察して視線を外す。……想像の通り、オイカワさんはてきぱきと脱衣した後、設置した踏み台から、ドラム缶にすぽっと収まったようだった。

「さて、ではまず私にグラニュー糖をまぶシますデスよ~~。飯野さん、飯野さん」

「何ですか?」

「そこのグラニュー糖をひと袋、このドラム缶の中に入れてくださいませんかねっ」

「ひと……ふくろ……」

 付近に積まれた業務用……もはや食品工場用の規模の、大きな砂糖の紙袋には、でかでかとわかりやすく『グラニュー糖 正味20㎏入』と書かれている。正直、気軽に入れられるような量ではない。

「これを一袋ですか……!?」

「そうデス、あっ持ち上げられなければ、そこに食品適合のスコップがございますので」

 そりゃ、20キロの袋を持ち上げるだけなら、出来なくはないだろう。ただ、高さ1メートル弱のドラム缶+恐らく後程加熱用であろう土台という高さまで担ぎ上げ、ドラム缶にグラニュー糖を注ぎ込む、……というのもまあ、ギリギリなんとかなるかもしれない。今オイカワさんがドラム缶に入る時に使った、やたら丈夫そうな踏み台も有るし。

 そんなことより、現在ドラム缶の中には『恐らく裸体のオイカワさん』が存在していることが問題なのだ。激重の砂糖を放り込む際、なんとかオイカワさんを直視しないようによそ見をしながら、……というのは、やはりなかなか危ない。現場猫様が飛んできそうな案件である。

 ……ブルーシートの端に畳んで置かれた、さきほどまでオイカワさんがお召しになっていたと思われる衣類を横目で眺める。そこに服だけある、ということは、……やはり今ドラム缶の中にいるオイカワさんは、おそらく何も着ていない訳で。

「どうかされまシたか、飯野さん?」

「い、いや……別に……」

 ドラム缶からひょこんと、顔だけはみ出ているオイカワさん。これだけ見ているとかわいいゆるキャラみたいな外観になっているが、しかし実際には、現在は空のドラム缶の中に、何も着ていないかも知れないオイカワさんが存在していると……なんだこの、シュレーディンガーのオイカワさんは……!

「じゃあ、その、スコップ借ります……」

「はい、お願いシますデスよ~~」

 ブルーシートに置かれた、ステンレス製のスコップを使って、ざくざくとドラム缶にグラニュー糖を放りこんでいく。これならオイカワさんを直視せずには済むので、なんとか平穏を装って淡々と作業を……

「ジャム作るのって、砂糖めちゃくちゃ使うんですね……」

「そうデスね、果物で作られるときはおおよそ果物の重量の半分から同量位を入れるそうデス。なので、今回は私の質量よりは若干少ないのデスが、砂糖2袋分ということで40㎏にシまシたデスよ。半端に残すよりは使い切った方が良いデスよね」

「……ん!? この、今入れてるやつで全部じゃないんですかっ!?」

「はい、残りは煮詰めるときに使いますデスよ~~。ご家庭でお作りになる場合、健康を気にシてお砂糖を減らシますと、微生物の活動の抑制に影響が出て、腐敗シやすくなるので要注意ということデスねえ。あとジャムとシては、とろみも少なくなってシまいますデスよ」

「は、はあ……」

「ちなみにお砂糖に属するものであれば何を使ってもよいとのことだったのデスが、今回は素材の風味をより味わいやすいグラニュー糖にシたのデスよ。純度の高いお砂糖デスので材料にも混ざり易く、後味もすっきりと仕上がるとの事で……」

 なんやらオイカワさんがジャム作りのポイントをドヤ顔で語る間に、なんとかグラニュー糖をドラム缶に放り込み終えた。作業に集中しているおかげで「ていうか素材ってオイカワさんですよね」という件には深く考えずに済み、ひとまずここに『ドラム缶の中、グラニュー糖に埋まったオイカワさん』が誕生した訳ではある。

「……ふう、オイカワさん、全部入れましたよ」

「有難うございます~~、ではこのまま一時間待ちまシて、水分が出るのを待ちますデスね」

「え、一時間ですか……!?」

「本当はもっと長めに置きたいところデスが、暗くなるまで時間が掛かると、飯野さんが大変かなと。可能であればひと晩置くとよいそうなので、飯野さんが良ければ」

「一時間でお願いします」

 ――水色ベタ塗りみたいな、これぞ快晴という空の下。肉体労働で汗ばむ額にかかる風が心地よい。心なしか空気も美味しい山の奥、のどかな鳥の鳴き声が響き――ドラム缶の中でにこにこ待機しているオイカワさんと、その脇のブルーシートに体育座りで待つ俺。

 何故だろう……こんなに清々しいロケーションなのに、すごく……犯罪っぽい……

「あ、いい感じに濡れてきまシたデスよ」

「んうっ……!?」

「お漬物の時と同じデスね、浸透圧によって私の中の水分が出てくるのデスよ~~」

「あっはい、そっそっちですよね、はい」

「他にあるんデスか」

「いやそんなそのっ……ていうか、そもそも人体で浸透圧が云々とかの方がイレギュラーですからねっ!?」

 すれ違いコントの場合、どっちが正しい方なのかが判りかねるようなやりとりなどありつつ、一時間が経過した。

「わあっ、結構いい感じに水分が出てきましたデスね~~。これなら上手くいきそうデス、では煮込んでいきますよ~~」

 ドラム缶の下には、四角い箱上の設備が鎮座している。オイカワさん曰く、これによってドラム缶でジャム……もといオイカワさんの砂糖煮込みを作るのに、自動で丁度よく加熱することが出来るらしい。

「こちらの熱源は、当研究センターで使っている加熱器デスね~~、最初は直火でやろうかと思いまシたが、私がドラム缶の中に入っていて動けない以上、飯野さんにやってもらう事になるので、飯野さんが火だるまになったら大変デスからね」

「縁起でもないことをさらっと言わないで下さい」

「まあ実際、煮詰めるタイミングで中火で弱火でさらに弱火で、とやるのが直火では大変そうでシたからね。これなら既に設定済みデスから、あとは飯野さんには私がお願いするタイミングで、残りの材料を入れていってほシいのデスよ」

 オイカワさんの言う通り、加熱器によってドラム缶が熱せられているらしく、しだいにドラム缶からふつふつと湯気らしきものが立ち始める。……段々、ごぽ、ぶくぶく、という空気の爆ぜる音が混ざり始め、湯気が濃く上がってゆく。

「ふふふ、なんだかホームセンターの店員さまに伺った、五右衛門風呂というもののようデスねえ。お外でお風呂と言うのも風情があっていいデスね」

 ほのぼのと頭にタオルなど載せだしたオイカワさんは、雄大な空と緑の背景込みで見ると絵になるが、近くで見ると赤みがかかった液体が沸騰する中に突っ込まれた、単なる拷問行為である。

「あ、今回は私なので大丈夫デスが、ニンゲンさまを煮込まれる場合はドラム缶がお熱くなりますので、底にシっかりスノコを敷かれることをお勧めシますとの事デスよ」

「お勧めというか……敷かないと普通に死ぬのでは……?」

 ある意味本来の五右衛門風呂状態のオイカワさんに言われるがまま、残りのグラニュー糖(また20キロ)や、リンゴ由来のペクチンという粉、クエン酸などを次々と追加していった。

 ふつふつ煮え、甘い香りが漂うなか、赤くとろっとした液体に浸かったオイカワさんが出来上がった。確かにこの粘度と匂いだけ考えるとジャムっぽい、……けどよく考えたら、この赤って何由来の赤なんだ……?

「この加熱器、冷却もできるのデスよ~~。ジャムの出来上がり直後はとてもお熱いので、冷やさないと飯野さんがお召シ上がりになれませんからね。……さて、もういいデスかね」

 高温状態から、ほどよく常温まで冷えたらしいオイカワさんが、ざぱっ、とドラム缶から這い出てきた。その不透明なぬるぬるしたジャム部分が身体にまとわりついており、一応裸体が直接視認できない状態、ではあるといえばある……のだが、これはこれでこっちの方がセクシャル的な要素がお強いような気もする。

 ふー、とまるで湯上りのごとくひと息つきながら、オイカワさんが大きめのビニールマットに腰掛けた。

「さて! ではでは飯野さん、完成デスよ~~、お召し上がりくださいっ」

「えっあの……!?」

 ビニールマットに寝そべり、身体中のジャムを日の光できらきら輝かせたオイカワさんが、こちらに両手をひろげて微笑む。……なんだろうこれ、こういう図を別のなにかで見たことがあるような気がする。ぬるぬるしたゲル状の液体が潤沢に身体に塗られた状態……これってその……ある意味……

「どうされまシたか? とりあえず、こちらに来てみてくださいデスよ~~。いい匂いデスよ」

「は、はあ……」

 確かにあれだけの砂糖を使っただけあって、脳まで甘ったるくなりそうなレベルの甘い匂いが――

「えいっデスよ」

「うっわわわわわっ!?」

 近寄ったところで、ふいにオイカワさんに手を引かれて――俺までビニールマットに倒れこんだ。弾む身体の横で、甘く温かい香りが鼻を突き、横向きになった視界を、満面の笑顔を浮かべたオイカワさんがまとわりつき、埋めてくる。

「むぐっ……!?」

「ふふふふっ、ニンゲンさまはお外だと積極的になるそうデスね~~?」

 ぎゅっと抱き着かれ、こっちの肌と服にもゲル状のジャムが絡みついてくる。ぬるっとした感覚が、恍惚と鳥肌とを同時に誘ってきて、脳内がくらついてくる……、

「さささ、とろっとつやっとシておいシいデスよ~~。ジャムであれば本来は翌日まで置いた方がより固まるらシいのデスが、できたてもきっと味わい深いのではないでシょうかねっ」

「っ、お、オイカワさ……」

 ばよばよ弾むビニールマットの上、オイカワさんの手が、俺の耳元に、首筋に触れ、ぬらっとした感触が滑った後、オイカワさんご自身の張りのある肌の感覚が走ってゆく。……こっちは着衣状態だからまだ良かったかもしれないけど……、これ、なんかそういうプレイの一環じゃん……!

「ふふふ、もう逃げられませんデスよ」

 オイカワさんが、倒れた俺の上に四つ這いになり、脱出を封じてくる。――俺が倒れこんだ際に、めくれたシャツから露出した腹部に、オイカワさんの肌が降りてきた。

「……っ!」

 俺と、生暖かく柔らかい肌との間にはさまれた、ジャムの流動性が如何なく発揮され、なめらかに蠢き――

「……ち、ちょっと……っ!」

「さあて、どこからお召シ上がりになりますか?」

「いやだからっ……!」

「ああ、やはり胸部デスかね~~、ニンゲンさまもこの部位は、よく果物に例えたりシておりますよね」

「……!」

 オイカワさんが俺の上に乗ったまま上体を起こし、豊満な胸を両手で抱える。……ギリッギリで赤いジャムが局部を隠している状態にあるが、色味的に隠せているのかもはやよく判らない。むしろ裸体より破壊力の高い状態にあるかも知れない。……やばいやばいやばい、このままだといろいろとまずい……!

「あ、そういや味見するの忘れてまシたデスね」

「んっ……!?」

「うっかりシておりまシた~~、ちゃんとお召シ上がりになっていただく前には製作者が味見をシておかないといけませんよね。手作りお菓子をお知り合いに譲渡する際には、衛生状態と風味を確認シてからというのが鉄則デスよね」

「え、ちょっ……!?」

 そう言うと、オイカワさんは胸の頭頂部を人差し指で拭い、指先のジャムをぺろりと味わって――

「……んんっ……、あまくてとろっとシて、おいシいデスよ」

「――……!!」

 いろいろ限界に達し、オイカワさんを跳ねのけてビニールマットから脱出を試みた。弾む上に滑るマットに、四つ這いで逃げ出そうとする無様な姿は、見事にバランスを崩して、無駄に勢いをつけながら、地面に――

「ふわ、飯野さんっ」

 オイカワさんの慌てた声が、遠くに響いて――

 脳が震えた衝撃と共に、そこで意識が途切れた。


「大丈夫デスか、飯野さん?」

「――!?」

 オイカワさんの声に、身を起こすと――そこは、オイカワさんのご自宅のタワーマンションの一室だった。高い天井、ほどよい弾力のソファ、そして心配そうに覗き込んでくるオイカワさん。――ジャム状から元に戻って、外観的にはいつも通りのオイカワさんに見える。

「あ、あれ、えっ……と……!?」

「飯野さん、マットから転げ落ちて倒れてシまわれまシて。すみません、私が無理矢理食べて貰おうとシたせいで……」

 しょぼんと項垂れるオイカワさんを見て、ぼんやりと記憶が戻って来る。……そうか、ぬるぬるしたオイカワさんに迫られて、オイカワさんに乗られて、胸が……えっと……

 ……あらためて思い出すと、だいぶヤバい状態だった気がする……

「飯野さんのお洋服も汚れてシまったので、元に戻シておきまシたデスよ。お加減は大丈夫デスかね? お帰りになるのが難シそうであれば、お送りシますが」

 確かになにをどうしたのか判らないが、ジャムに浸った筈の衣類や髪は確かに元に戻っていた。ただ――それ以外の身体の一部に、支障が――

「い、いや大丈夫ですっ……」

「どうされまシたっ、立てないのデスか? 下半身を抑えているということは、なにかお怪我がっ……!? やっぱりお送りを」

「だだだ大丈夫ですから、ちょっと近寄らないでくださいっ……!」

 立ち上がれる状態になるまでしばらく要してから、――この日はなんとか帰宅した。


 ……帰宅後、自宅のテレビから『某所の山中で、不審なドラム缶とブルーシートなどが発見され、なんらかの人体の処理が行われた可能性が――』と聞こえてきて、ぶっ倒れるかと思った。

 オイカワさん、片付けしてなかったんかい……!

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