25.乙女の秘密
〝千恵ちゃんは賢い〟
親戚のおばさん的な立場のわたしが言うのもなんだが、千恵ちゃんは本当に賢い。
普段、WEB小説ばかり読んでいるからか、その聡明さはもはや大人顔負けと言っても過言じゃない。
前にわたしが『
その時に、千恵ちゃんに優しく手ほどきを受けたことがあるのだが、親戚のおばさん的な立場のわたしは、『この子は将来大物になる』と喜んだものだ。
(もちろん、その時のわたしが物書きの
わたしは、今から千恵ちゃんの将来が楽しみである。
「鶴~!」
「どうしたの?」
「えへへ、今日も鶴にいろいろと教わりたいな。無知なあたしに教えてくれる……?」
「あっはっは、任せなさい。それで、今日は何が訊きたいの?」
「ひとりでする時はどうやって――むぐ!」
千恵ちゃんの口を慌てて手で塞ぐ。
「おっと、それ以上は行けない。誰かが聞いているかもしれないからね」
ここから先は、秘密の乙女トークの時間である。
世の中には知らなくてもいいことがたくさんあるのだ。
女の子の秘密もそのうちの一つである。
それでは、皆さまごきげんよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます