第2項 底辺のゴミカス

 

 そうは思ったのだがな。


 メイがいなくなってから、しばらくは本当に何も感じなかったのだ。


 だが、ある時、自分が独り言ばかり言っていることに気づいてしまった。

 

 メイが居なくなり、軽口を叩ける相手がいなくなってしまった。


 毎日つまらないし、本当にやる気が出ない。


 服も食事も、皆、俺のことをまるでわかってない。


 どいつもこいつも気に入らない。


 メイなら、何も言わなくても、着たい服を準備してくれ、食べたい食事を出してくれたのに。


 どうして、どいつもこいつもこんな簡単なことができないんだ。


 無能どもめ。

 底辺のゴミカスどもが。


 本当にゴミカスだらけだ。

 ……イライラする。

 

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