悪もの
@SAHARAAA
悪もの
「僕は悪ものだ。」
気温が0度を下回り、寒さが本格的になったある日、その気持ちが浮かんできた。電灯1つとして存在しないこの空間の中で、何故そんな気持ちが浮かんだのだろう。僕が何をしたというのだろうか。心当たりの数は片手に収まる程度だ。その中にこの気持ちが浮かんだ答えが出てくるのか、これから僕が行った悪を思い返していく。
第1章 初めての悪
「何故、そんな事をしたんだ?くだらない。お前は悪いやつだ。」
このようなことを皆さんは言われた事がないだろうか。これは子供時代によく教師や親から言われた言葉だと思う。僕はその言葉を教師から言われた。しかし、当時の僕は何が悪いのか・くだらないのか全く分からなかった。だが、「お前は悪いやつだ。」その言葉だけが脳裏にこびり付いている。「 悪いやつ?なんでそんな事言われるんだ。お前(教師)はどうなんだ。僕が知らないだけでお前も悪ものなんだろ?」と子供ながらに感じていた。僕は友人と遊んでいただけだ。ただ、授業の開始を知らせる音楽が鳴り終わってから数分過ぎて教室に入った。別に誰も傷つけていない。なのに何故、教師は「悪いやつ」と言ってきたのか。特に意味は無くてただの口癖なのではないか?子供には「悪いやつ」と言っておけばいいと思っている典型的な古い教師だったと”今になって”感じた。
この出来事が「僕は悪ものだ。」という気持ちが浮かんだ理由ではないと思った。
悪もの @SAHARAAA
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