第3話 トラップ設置と施設の作成
俺は6000ダンジョン・ポイントを消費した。
1000ポイントで【施設作成】の機能を解放し、次は5000ポイントで【施設設置】の機能を解放した。
「よし、これでいろいろな施設が建てられるわけだな?」
――マスター、解放した【施設作成】の文字をタップしてみてください。現時点で作成可能な施設が表示されますよ。
俺は【施設作成】の文字をタップした。
するとまたもや新しいウィンドウが現れた。
――――――――――――――――――――
作成可能施設一覧
藁の家Lv1:1000ダンジョン・ポイント
木の家Lv1:2000ダンジョン・ポイント
レンガの家Lv1:3000ダンジョン・ポイント
コンクリートの家Lv1:3000ダンジョン・ポイント
木造アパートLv1:3000ダンジョン・ポイント
コンクリートのアパートLv1:4000ダンジョン・ポイント
15階建てマンションLv1:未開放:300000ダンジョン・ポイント
ゴブリンの家Lv1:500ダンジョン・ポイント
スライムの家Lv1:500ダンジョン・ポイント
公園Lv1:未開放:500000ダンジョン・ポイント
図書館Lv1:50000ダンジョン・ポイント
温泉Lv1:50000ダンジョン・ポイント
学校Lv1:未開放:50000ダンジョン・ポイント
噴水Lv1:5000ダンジョン・ポイント
桜の木Lv1:1000ダンジョン・ポイント
梅の木Lv1:1000ダンジョン・ポイント
川Lv1:未開放:150000ダンジョン・ポイント
草原Lv1:未開放:150000ダンジョン・ポイント
森Lv1:未開放:150000ダンジョン・ポイント
設置可能フロア:
1F:現在の配置数×0
2F:現在の配置数×0
3F:現在の配置数×0
4F:現在の配置数×0
5F:現在の配置数×0
6F:現在の配置数×0
7F:現在の配置数×0
8F:現在の配置数×0
9F:現在の配置数×0
10F:現在の配置数×0
――――――――――――――――――――
「うぉお、こんなにいろいろなのが作れるのか!」
っていうか、温泉も図書館もどっちも高ぇ!
50000ダンジョン・ポイントってそんなすぐに貯まるもんなのか?
「なぁ、50000ダンジョン・ポイントってどれくらいで貯まるんだ?」
――マスター。ダンジョン・ポイントを最も効率よく稼ぐためには探索者を倒すのが一番です。しかし初めのうちはチュートリアルを攻略するのがいいでしょう。
「やっぱりそうなのか。でも探索者を倒すってのは気が引けるしなぁ。とりあえず次のチュートリアルを頼むよ」
――了解しました。ではチュートリアル2、トラップの設置を開始します。クラフト画面に表示されている【トラップ配置】の文字をタップしてください。
俺は今度はクラフトのウィンドウを手前に持ってきて、言われたとおりに【トラップ配置】の文字をタップした。
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設置可能罠一覧
ドクドクの罠Lv1×5
アツアツの罠Lv1×5
トゲトゲの罠Lv1×5
ミズミズの罠Lv1×5
ビリビリの罠Lv1×5
ドロドロの罠Lv1×5
ズタズタの罠Lv1×5
ヌルヌルの罠Lv1×5
グチャグチャの罠Lv1×5
ギュウギュウの罠Lv1×5
設置可能フロア:
1F:現在の配置数×0
2F:現在の配置数×0
3F:現在の配置数×0
4F:現在の配置数×0
5F:現在の配置数×0
6F:現在の配置数×0
7F:現在の配置数×0
8F:現在の配置数×0
9F:現在の配置数×0
10F:現在の配置数×0
――――――――――――――――――――
罠の種類は10で、それぞれ5個ずつ。
つまり合計で50個の罠があるってことだな。
「んじゃ、とりあえず上から順に設置していくか」
俺はドクドクの罠をタップした。
すると突然にダンジョン・マップが開かれた。
おそらくマップをタップすると、その場所にトラップが置かれるのだろう。
モンスターは自分の意志で動く。
でもトラップはそうじゃない。
だからどのフロアに設置するかだけでなく、どの場所に設置するのかも俺が自分で選ばなきゃならないみたいだ。
俺は1Fにドクドクの罠を5つ、疎らに設置した。
次に2Fにアツアツの罠×5、3Fにトゲトゲの罠×5といった感じで設置していった。
――マスター、おめでとうございます。これにてチュートリアル2は終了となります。報酬として20000ダンジョン・ポイントが付与されます。
「おっ、今度は20000ももらえるのか」
――マスター。チュートリアルは進めれば進めるほど、もらえる報酬も多くなっていきます。チュートリアル後半ではレアな装備品も手に入るので、極力サボらないようにしましょう。
「レアな装備か。そりゃーやり得だな!」
ソシャゲのときは、チュートリアルは最初の一回だけやって、その後はスキップすることが多かった。そのほうがリセマラが楽だったからな。
でもこれはソシャゲじゃない。
リセマラなんて概念は無いし、それにチュートリアルを進めれば進めるほど報酬がもらえるらしい。
となれば、探索者がやってくるまでの間にどこまでチュートリアルを進められるか。それが大事になってくるな。
「よし、次のチュートリアルを進めるぞ!」
――承知しました。それではチュートリアル3を開始します。チュートリアル3では施設の作成について説明します。まずはクラフト画面に表示されている【施設作成】より【藁の家Lv1】をタップしてください。
言われたとおりに【藁の家Lv1】をタップした。
するとまたもやダンジョン・マップが自動的に開かれた。
「まずはどんな感じか見てみたいし、これは俺の目の前に設置してみよう」
俺はダンジョン・マップを元に自分の目の前に【藁の家Lv1】を設置した。
しかし、なにも出てこない。
なぜだ?
「なぁ。ちゃんと設置したのに何も出てこないぞ? どうなってるんだ?」
――マスター。【藁の家】や【木の家】といった施設の類は、設置が完了するまでに時間が必要になります。【藁の家Lv1】の場合は、設置完了までに1分が必要となります。また、レベルの上昇に伴い外観や強度が上がりますが、それに比例して設置完了までに必要な所要時間も伸びていくのです。
「へぇ~~、なるほどなあ」
などと話していると、あっという間に一分が経ったらしい。
いきなり俺の目の前にぽふんっ! と煙が立ち上った。
そして煙が晴れると、そこには【藁の家】が建っていた。
「おおーー、ホントに指一本で家が建ったな! 早速なかを見てみよう!」
そして家の中に入ってみる。
しかし、中にはなにも無かった。
家具の類も、家電の類も、マジでな~んにもない。
それどころかキッチンとかお風呂とか、そういうのも無かった。
「え、なんだこれ」
――マスター。家具や家電、それから必要な設備等は、ダンジョン・ショップで購入する必要があります。チュートリアル3の報酬として30000ダンジョン・ポイントが付与されていますが、ダンジョン・ショップを確認してみますか?
「あー、そうだな。そっか、そうだよなぁ……。家はあくまでも家で、家具家電は家には含まれないもんなぁ」
なんだろうこのモヤモヤは。
どことなく詐欺られた気分になるのはなぜだろうか……。
まあいいや。
あまり気にしないようにしよう。
俺は機械音声に促されるがまま、ダンジョン・ショップを開いたのだった。
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