雪降る窓の唄
旅に出るなら雪の降る日が一番良い。そう言いながら君はお気に入りの紅茶を淹れて、昨日焼いたばかりのクッキーを小皿に乗せる。全部を持ってわざわざ窓の傍まで来るのはそこに私とソファがあるからだ。
「さてと」
満足気に腰掛けて、君は私を膝に乗せる。布と綿で出来たこの身の柔らかいこと、誇らしいこと。深々と雪が降る窓の傍で漸く君は本を開く。さあ今日はどんな旅になるだろう。どこへだって行ける。どこまでだって行ける。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます