第48話 同時接続数30000人!!

 私は2枚目のホットケーキを焼いて、今度はバニラアイスを乗せたよ。


「あとはこの上から蜂蜜をかけてっと……」


 

――――――――――――――――――――

上ちゃん

<これは絶対ウマい!!


Jun

<ホットケーキONアイスキターーーーーーッ!!


ラズベリー

<美味しそ~~


No.13

<絵面がエモすぎる……


あ あ

<このダンジョンどこかに似てると思ったらアレだ、ウユニ塩湖に似てる


1999

<ちょっとホットケーキミックス買ってくる!!


ライムス推し

<遠目で見たらライムス背景と同化してて笑った


ぱる

<湖の喫茶店って感じでいいですねぇ~


りーお

<甘いもの食べたくなってきた


デウスエクスちゃん

<冷蔵庫にしまっておいたプリン食べながら見てますw


tomo.77

<俺もちょっくらコンビニ行ってくるかな


ホーリー・社員・ドラゴン

<あまりにも犯罪的過ぎる……!


るー

<こんなん絶対美味しいじゃんw

――――――――――――――――――――



「他にもチョコソースとキャラメルソースも持ってきたんだよ! 正直言うとちょっとカロリーが気になるけど、その分モンスターとの戦闘を増やせば大丈夫だよね。たぶん……。ってわけで、いただきまーすっ!」


 私は自分に言い聞かせながら、カロリー爆弾と化したホットケーキを一口。


「ん甘ァ~~い♡ ほらほら、ライムスも食べてみて?」


 パンケーキにアイスクリーム、チョコソースにキャラメルソース。大好物の甘いものがこんなに使われてたら、トロけるだけじゃ済まなさそうだね。


 さて、ライムスの反応はどうかな~?


『ぴっ……ぴゆ~~~~~っ!?!??』

「わあ! えーと……ライムス、それはどういう感情??」


 どういうわけか、ライムスが真四角になってしまったよ。


 初めて見る姿でちょっと困惑しちゃうけど、これはこれでカワイイね。なんだかサイコロみたい?



――――――――――――――――――――

たなか家の長男

<え、なんか四角形になってる


spring

<草


ミク@7070

<なんだこれw


上ちゃん

<えぇ……


ライムス推し

<えええええええ!?!??ww


Jun

<スライムって四角にもなれるのか


あ あ

<てか視聴者数ヤバ


ザンギ

<サイコロみたいに振ってみたいわ


ジョン

<ウケるw


No.13

<ライムスくん、面白いスライムだね

――――――――――――――――――――



『ぷゆっ!』

「え? 四角くなると美味しさが増すの?」

『きゅい!』

「へえ~~。なんだかおもしろいね、スライムって」


 それとも、これはライムス特有の体質だったりするのかな?


「まさかここに来てライムスの新しい一面を見れるとはね。それに、こんなにたくさんの人にも見てもらえて。……って、わわっ!?」


 ホットケーキばかりに気を取られていたけど、ふと視聴者の数を見てみると、そこには29000と表示されていたよ。


 29000。

 今日の目標は30000人だから、あと1000人!!


「気づいたらこんなに視聴者が増えてたんだね!? わー、チャンネル登録者数も今日一日で超増えてるじゃん! みんな、もしこの配信が面白いと思ったら――いや、もしライムスが可愛いと思ったら、ぜひ高評価とチャンネル登録よろしくねっ!! さてと、そろそろカウントダウンを始めよっか。実は今日の目標は、同時接続数30000人を超えることだったんだよ。あと1000人で目標達成だね!」



――――――――――――――――――――

No.13

<D・Dランキング2位まで上がってきてる。この勢いならもうすぐに1位行けそうだね!


ライムス推し

<ツイター見てきた。こっちはもうトレンド1位なってた!!


ライムス推し

¥5000

<お祝いスパチャ!!


上ちゃん

<29300人!!


Jun

<ぶち上がれ~!!


りーお

<絶対いけるでしょ


じろう

<頑張れ!!


spring

<ドキドキしてきたw


ミク@1010

<まさかこんなに人気になるなんて……


デウスエクスちゃん

<あ、今更新したらD・Dのデイリーランキング1位になってた。おめでと!

――――――――――――――――――――



「D・Dデイリーランキング1位!? うそ、なんだか夢でも見てるみたいだよ。みんな、応援してくれて本当にありがとう!」


 あと300……あと200……あと100……。


 そしてついに、同時接続数の数字が30000を表示されて――。


「や、やったぁ~~っ!! 同時接続数30000人突破だよ! まさか本当に目標を達成できるだなんて……」



――――――――――――――――――――

ライムス推し

<30000キターーーーーーッ!!!!!


上ちゃん

<本当におめでとう!!


Jun

<いよっしゃあああああああああああwwwwwwwwwwww


ライムス推し

<うおおおおおおおおおライムス最強!!!!!


ラズベリー

<30000万人達成おめでとうございます!!


ホーリー・社員・ドラゴン

<すげぇ新人が出てきたもんやなぁ


tomo.77

ちょっと前まで先輩風吹かしてた俺、低みの見物


るー

<マジでおめでとう!!


ボブ

<88888888888888888


村人B

<ほんとにほんとにおめでとうございます! これからも応援してます!!


通りすがりのLv.99

<30000人……とんでもない数だな


No.13

<モナちゃん、本当におめでとーっ!

――――――――――――――――――――



「ライムス。この画面みてごらん? こんなにたくさんの人が私たちのことを見てくれてるんだよ? ちょっと恥ずかさもあるけど、すごく嬉しいよ」


 私はライムスを抱きかかえて、カメラの目の前でナデナデしてあげたよ。


「これからももっともっとライムスの可愛いところを配信していこうね。頑張ろうね、ライムス」

『ぴゆーーっ!!』


#


 こうして、【モナカ&ライムス デビュー初配信】は大成功で幕を閉じた。


 そしてダンジョンから出てくるや否や、田部さんの口からとんでもない言葉が飛び出した。


「天海さん、ライムスくん、お疲れさまでした。そしておめでとうございます! それで早速なんですが、同接30000人達成したということで、カウントダウンで使用したイラストがグッズになります!!」

「え……。え、ええええええ~~~~~っっ!?!??」

 


 

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