第13話 まだ復活しない。

 泣くに泣いた17年目の3月。

つきものが落ちた。

ような気がしたが、やっぱり気がしただけだった様で。


その後も同じような展開が続いた。

まぁ、そりゃ変わらないよね。変えてないんだから。変えようにも、人は変えられないんだ。


人が変えられないのであれば、自分が変わるしかない。自分が変わればきっと


「見えるものが変わってくる」


はず。


そう思って、先ずは自分の考え方を見直した。


全部自分で背負わない事。

任せる事。

割り振る事。

相談する事。


一先ずこれだけを頑張ってみよう。

そう思った。


この頃よりちょっと前か。

新型コロナが猛威を振るいだしたのは。

で、この時期に来たわけですよ。


コロナが。そして半月板損傷が。


これね、今だから言えるんだけど。

タイミングが凄い良かった。


まず、半月板損傷(この時点では分かっていなかった)で満足に動けない。動けはするけど痛いのよね。

つぎに、コロナが出たことで仕事を分ける必要が出来た。これによって、自分が全て背負うのではなく、任せる事、割り振る事が必要になった。そして、現状を相談する必要も生まれた。


要するに、「やるぞ!」と思ったことが全て「強制的に」せざるを得なくなったと言う訳なのですよ。

最終的には乗り切って完全復活したけど、この時の経験は非常に大きかった。


それは自分にとってもグループにとっても。


協力する事と同じ方向性であることは、必ずしも一致しない。

だが、それを強制的に同じ向きにする必要はないんだと。

しぜんと同じ向きになるんだと。


この歳で学ぶことが出来たんだ。


これは非常に大きい。


復活までのカウントダウンが始まった。


と言うほどカッコ良くはないんだけどね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る