企画主催者です。このたびは「私が読んで、サンプル１の感想を書いたり、反応をしたりするだけの企画（条件つき）」への参加、ありがとうございました。


③良かった点について
　親友の恋愛を応援するだけでなく、それに邪魔が入るという題材は、中々見られないもので、オリジナリティーがあると感じました。序盤で余計な描写を入れず、テーマに沿った物語を、展開していこうとする作者様のスタイルも好印象です。
　１エピソードごとの分量が４０００字と比較的多く、読みごたえがあります。更新を楽しみにしている読者にしてみれば、これは嬉しいポイントでしょう。
　空行や字下げをしないというスタイルも、ウェブ小説ならではのもので、流行に則ってある印象です。登場人物が少ないため、話がごちゃごちゃにならず、主題が分かりやすい点も素晴らしいと思います。



②読書を断念する理由について
　さて、翻って読書を断念する理由についてですが、あらすじ等で期待した内容ではなかったからになります。本作の魅力は、主人公の親友である孝平の恋路が邪魔されたり、あるいは、それを防いだりという部分にあると思われましたが、ここまでろくな妨害に遭っていません（咲希の暴挙を未然に防いだくらいでしょうか）。なによりも、敵役としての咲希が、愚かなキャラクターとして描かれています。これでは到底、恋路の攻防を期待することはできないでしょう。
　御作がラブコメであるという見方も、できなくはありませんが、それにしてはコミカルな部分が少なく、いささか見過ごすことは難しい状況です。

　もっとも、あくまでもこれは私の評価であり、御作には継続的な読者（読み専）がいるようですので、特段、方針を改める必要もないでしょう。このまま、執筆活動に励んでいただければと思います。