第5話 大団円

(場面)数日後。再び、常磐津の師匠のスミレの家。お江戸カクヨムキャンディーズのハナス、スミレ、のこの3人がいる。3人の横には、見習いのさゆり、花魁のおちゃま、『すっぽんぽん窃盗団』の絵田るしあん、お野菜つむぎ、エリーネルお麻の3人がいた。さらには、ともはっと親分と、奉行所の与力の蜂蜜ひみつも集まっている。


ともはっと「やあ、お江戸カクヨムキャンディーズのお陰で、事件は見事に解決したよ。元『すっぽんぽん窃盗団』の絵田るしあんさん、お野菜つむぎさん、エリーネルお麻さんは無実だって証明されて、昨日、釈放されたよ」


ひみつ「本当にお江戸カクヨムキャンディーズには感謝しますよ」


るしあん「今回はありがとうございました。私たちは、あやうく、打ち首になるところでした」


ハナス「よかったですね。でも『すっぽんぽん窃盗団』の皆さんは、突然、逮捕されて・・・びっくりしたでしょう?」


つむぎ「もう、ビックらこいて、屁をこきましたわ」


さゆり「そ、そんな・・・・・」


つむぎ「そうそう、これ、うちで獲れたウドなんです。皆さんで食べてください」


のこ 「いただきま~す♪ うへえ、つむぎちゃん、このウド、甘い~💦」


つむぎ「おほほほほ。うちの畑のお野菜は、みんな甘いんですのよ」


ひみつ「私が持ってきた蜂蜜をかけるといいわよ」


るしあん「私は、お店で作った鰻重に蜂蜜をかけて、お客さんに提供していますよ」


さゆり「そ、そんな・・・・・」


スミレ「うへえ~。甘い~💦」


お麻 「これ、私が持ってきた、ゆで小豆ですよ。甘くておいしいですよ」


ひみつ「小豆にも蜂蜜をかけましょう」


つむぎ「おいしい! この小豆、いくらでも食べられますわね」


お麻「そうでしょう。小豆・・あずき・・入れ替えて・・あきず・・飽きず。だから、いくら食べても『飽きない』んです」


おちゃま「ぎゃび~ん! でも、ともはっと親分。今回は、アチキも協力したでござんしょう」


ともはっと「もちろん、おちゃまさんのお陰だよ。こうして、みんなで『力』を合わせることを『協力』って言うんだね」


ハナス「で、ともはっと親分。本当の犯人は誰だったんですか?」


ともはっと「それが、なんと、あのなが痴魔ちま良之進が真犯人だったんだよ。実はね、なが痴魔ちま良之進は自首するつもりで・・・それで、奉行所に投げ文をしたんだ」


さゆり「そ、そんな・・・・・」


スミレ「なが痴魔ちま良之進って、エロ話ばっかり書いてて・・・エッチで、アホで、どうしようもないヤツなんだ!」


のこ 「エロと言えば・・・今回、『〇だらし〇』の『〇』に『え』と『ろ』を入れて・・・『えだらしろ』・・『絵田らシロ』で解決したんですよね。これって、中の『だらし』がなかったら、絶対に解決しない、締まらない話になってましたね」


ハナス「ホントにそうよね、のこちゃん。ひょっとしたら、江戸時代以降の後世になると、『行いや状態に締まりがない』ことを『だらしない』って言うようになるかもしれないわよ」


さゆり「そ、そんな・・・・・」


みんな「「「あはははは」」」


(スミレの家で、宴はいつまでも続いたのであった。)


      おしまい

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花のお江戸のカクヨムキャンディーズ・投げ文の謎を解け 永嶋良一 @azuki-takuan

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