第4話 共通点

おちゃま「そうですねぇ・・・なが痴魔ちま良之進が書いた、『姉ちゃん、あんた、ええケツしてまんな、イヒヒヒヒ』以外の小説というと・・・こんなのがありましたねえ。


 『パンティ脱いだ、ブラ脱いだ。ビックらこいた、屁をこいた』・・・この話の挿し絵は、下着を脱いで素っ裸になった女性が、オナラをしているところです。


 『姉ちゃん、ワテがZカップの乳をもみもみしちゃるけんのう』・・・この話の挿し絵は、若い女性の巨大なオッパイを、隣の家のスケベ親父がもみもみしているシーンです。


 『その美しい女性は、「はよ、中に入れんかい、ボケ!」と優しく言った』・・・この話の挿し絵のシーンは・・・説明できまっしぇん💦


 『ワテは茜のパンティを口にくわえた。甘い蜜の味がした。』・・・この話の挿し絵は、中年のお下品親父が、茜という若い女性の履いていたパンティを口にくわえているシーンです」 


のこ 「キャ~。なが痴魔ちま良之進って、そんないやらしい小説ばっかり書いてるんですね」


さゆり「そ、そんな・・・・・」


ハナス「のこちゃん。そのなが痴魔ちま良之進の小説には、何か共通点があるはずよ。その共通点がヒントなのよ」


スミレ「う~ん。共通点かぁ・・・といっても、変な話、ばっかじゃん」


ハナス「変? その『変』の『へ』と『ん』かしら?」


のこ 「では、『〇だらし〇』の『〇』に『へ』と『ん』を入れてみますね。・・・え~と・・・『へだらしん』・・・『んだらしへ』・・・」


スミレ「う~ん。『へだらしん』・・・『んだらしへ』・・・。意味が通じないなあ。どうも違うなあ」


さゆり「そ、そんな・・・・・」


のこ 「しっかし、このなが痴魔ちま良之進の書くものって、エロ小説ばっかりなんですね」


ハナス「エロ小説? エロ? それかもしれないわ。のこちゃん、エロを入れるとどうなるのかしら?」


のこ 「では、『〇だらし〇』の『〇』に『え』と『ろ』を入れてみますね。・・・え~と・・・『えだらしろ』・・・『ろだらしえ』・・・」


ともはっと「(ハッと手を打つ)そ、それだ! その『えだらしろ』だ。つまり、『えだらしろ』・・・『絵田らシロ』・・・だから、絵田るしあんたち、元『すっぽんぽん窃盗団』は、シロなんだよ。犯人じゃないんだ!」


ハナス「ともはっと親分。早く奉行所に戻って、与力の蜂蜜ひみつ様に、このことを報告してください」


ともはっと「よし、分かった。君たち、それに、おちゃまさん。お礼は後でするよ」


(ともはっとが、スミレの家を飛び出していく。)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る