#1 第5話 決着

頭の良い君たちならば、西園寺がスペード♠️の3を出した時点で気づいただろうが 僕の持っている ジョーカーは偽物だ! そして 唯一スペードの3を警戒しなくていい西園寺の持っているカードこそが本物のジョーカーだ




西園寺「なるほどね、カードのビニールを捨てる時に こっそり、ジョーカーを1枚だけ取ったのね」

西園寺「ただ残念 ジョーカーを持ってるのは私 ルールによれば あなたは失格」

伊藤「なに言ってるんだ? ルールにはちゃんと書いてあるぜ。 にイカサマ証明したら、と」

西園寺「 そんなのは簡単よ、だって私のカードを見せれば、、、」

伊藤「やっと理解したか?」

西園寺「 相手にカードを見せたら、失格」

伊藤「正解」

西園寺 (待ってどういうこと? 彼の イカサマを暴く為には、 私のカードを見せる。でも、 私のカードを見せたら 失格)

西園寺「あ、」

パカッ

西園寺「 この中身見てみなさいここにジョーカーがない。つまり彼が持っているジョーカーは偽物よ」

伊藤「なるほど。しかしそれは、 このゲームにジョーカーが 2枚あるという証明ではないだろう 。カードがどっかに落ちたんじゃないか?」

伊藤 (自動的にパスされる時間までは、残り30秒程度か、、)

伊藤「もういいか?」

西園寺「まだよ、まだ何かあるはず」

伊藤「 今のお前じゃ勝てないよ」

伊藤 (残りは10が2枚、 2が2枚)

三枚渡す

川西「パス」

遠藤「パス」

西園寺「パ、パ、パス」

伊藤「2を出してゲーム終了」

伊藤と西園寺以外の全員「すげースゲーよ。 久しぶりのワクワクした。こんなの受験の合格発表 以来だよ」

西園寺「一つ聞いて良いかしら? もし君があの時の私と同じような状況になったとき、君はどういう行動をとる?」

伊藤「 俺だったら遠藤に俺のカードを見てもらうね」

伊藤「 遠藤は失格になるけれど同時に相手も失格になる」

西園寺「 そ、そんな作戦が」

伊藤「だがしかし、 先ほども言ったように 今のお前じゃ無理だ」

西園寺「そうね。私はいつだって1人で戦ってきた今更他人の手を借りるほど弱くない、よね」

伊藤「あぁ。 これを機に人に助けてもらうってことを覚えたらどうだ? 」

西園寺「少しだけ、考えてみるわ」

遠藤「さすがだな伊藤。いやー負けた負けた。 今回 カード 良かったのにな。 まさか途中で西川さんが七渡ししてくるとは。しかも、3と4渡しやがってさ」

伊藤「遠藤も大変たな」

遠藤「本当だよ」

キーンコーンカーンコーン

遠藤「次の用意しなくちゃ。俺、先戻ってるから」

伊藤「オッケー」

伊藤(さーて)

伊藤「いやー川西さん、なぜ廊下に?」

川西「これは、私が大丈夫と判断したからです。それよりも先ほどはありがとうございました。お嬢様にとっても、良い薬となるでしょう」

伊藤「 川西さん 手加減してたよね?」

川西「いえいえ、そんなことは決して」

伊藤「さっきのゲームなんだが、 全員の カード 俺は全部覚えてんだよ」

伊藤「

西園寺 3 3 4 4 4 5 8 9 9 11 11 12 12 ジョーカー本物

伊藤  5 5 5 7 7 10 10 12 12 13 13 2 2 

開始時に5とジョーカーをチェンジ

川西  3 4 6 6 7 7 8 8 8 9 1 1 1

遠藤  3 6 6 9 10 10 11 11 13 13 1 2 2

だ」

川西「すごいですね」

伊藤「ところで 川西さん あなたトランプゲームはどのくらいやったことありますか?」

川西「たまにですが、なにか?」

伊藤「それ嘘だな。」

川西「なぜ?」

伊藤「あなたのトランプさばき、見事でしたよ。」

川西「 仮に私がトランプゲームをやってたとして何か?」

伊藤「 あんたの手札は攻めようと思えば攻められた

なんでだ?」

川西「はっはっは、 職業病ですかね。 こういう仕事をしていると、攻めるより守るの方に考えがいってしまわれるのですよ」

伊藤「なるほど、そういうことでしたか」

川西「そんな観察力の鋭い君に 1つ いいこと教えてあげましょう?」

伊藤「なんですか?」

川西「 君にとって 勝負で一番大事にしてることは何ですか?」

伊藤「勝利だ」

川西「 勝利にばかり目がいってるといつか足元をすくわれますよ」

伊藤「 肝に銘じとくよ、」

川西「 そろそろ戻った方がいいのでは?」

伊藤「あぁ、そうするよ」

スタタタ

川西「勝利ですか、、」

・・・

ガラガラ

伊藤 (早く 席に着かなきゃ)

クラスメイト 「伊藤くんさっきのすごかったね!とても面白いものを 見せさせてもらった」

伊藤「アハハ、どういたしまして」スタタタ

遠藤 「よ、有名人さん」

伊藤「お前もか。 ところで西園寺はどうした?」

遠藤「帰った」

ガクン

伊藤「 ほんと自由奔放な奴だったな」




_____________________________________

今回の疑問

西園寺の過去

川西の過去

_______________________________________________

呼んでいただきありがとうございました


続きは

#2 ドキドキ?ハラハラ!妹ちゃんを救い出せ

続きが気になる方は是非

そうでない人も暇な時に是非

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

#1 いかさま師vs転校生~大富豪編~ @kokoroyomi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画