第17話
やることか終わり今は優花と楓と帰っている。帰るとき他の部員に睨まれて、こっちに話しかけようとしてだが、礼治がきて、こっちで何とかしておくと言っていから、まぁなんとかはなるだろう。その場ではな。次の部活のときはどうなるか分からないが、テスト週間に入るから、その間に頭を冷やすはずだ。それにもしきても美少女と一緒にいて文句を言われるのは、義孝といるとなれてるからなんともない。
「お兄ちゃん久しぶりに試合を見たけど昨日よりキレ上がってなかった?」
「そりゃ二人が見にきてるんだから、無様は姿は見せられないだろ」
あのときはプロでも二軍のルーキなら、抑えられる気もしたしな。それだけ2人に応援されるっていうのは大きいのだ。美少女の応援ほど嬉しいものはない。まぁ全力で投げたから、4回以降は抑えられるか分からなかったが、だが一回だから全力投球をした。もしものことを考えても仕方ないだろう。
「理先輩はやっぱり、女子に応援されたいんですね」
「そりゃ美少女に誰でも応援されたいと思うだろ」
むしろ男でそう思わないやつの方が珍しいだろう。それだけ男にとって美少女に応援されるのは違うんだ。出きれば大会も見にきてほしい。俺もかっこいいところ見せたいから、燃えるしな。リリーフだから全力投球できるし。
「私のこと美少女だって思っているんですね」
「そりゃ美少女だろ。今まで言ってこなかったが。言うときもいかなと思って言ってなかっただけだ」
今は楓が俺のことを好きかもしれないと思ってるから言っただけだし。キモいと思われてないのなら、誉める方が好感度は上がる。それだけ人は誉められるのが好きだったりする。だから桃井先輩のことも誉めていたんだが。まぁダメだったがな。
「私はどんな人でも誉めてくれた方が嬉しいのでもっとこれから誉めてください」
やっぱり楓は俺のこと好きだろ。これは勘違いじゃないはずだ。ようやく俺にも春が来るか。しかも美少女に好かれるって最高かよ。この機会は逃さないようにしないとな。
「そうだなこれからもっと誉めるぞ。だから俺のことも誉めてくれ」
「フフ分かりましたよ。理先輩は誉めるところが多いので、尽きなさそうですね」
どうやら相当好感度は高いらしいな。ここまで思われるとにやけちゃいそうだ。きっと楓に出会うために俺は振られてきたんだな。神様も様々な試練を与えて、試してきたんだな。それを俺は乗り越えてきたから、チャンスを与えてきたんだろう。
「およよお兄ちゃんよかったね」
優花は手を目元に当てて言ってきた。なにそれ可愛いな。やはり俺の妹が天使なのは間違っていない。ちなみにもう一人実の血の繋がった妹がいるが、血が繋がっているのに可愛いが、少しヤンデレなところがあるんだよな。前言った通りヤンデレは最高だ。だが、血が繋がってると別だ。あいつはあのまんまで大丈夫なのかと思う。そもそも俺そこまで愛されることやってないんだが。
「そうだな、こんなに美少女と一緒にいれるだけでも幸せなのに、親しくまでできるなんて最高だ」
しかも俺のことを好きでいてくれるんだから、これ以上ない幸せだ。デートして、綺麗な夜景があるところで告白したらロマンチックだよな。告白が成功する可能性も高いし。夜景が綺麗なところ探しておくか。
「フフ美少女っていわれて嬉しいですねー。下心がないからですね」
俺は思ったことしか口に出さないからな。つまり本心しか言葉に出さない。そこに打算的な考えはない。まぁこれで好感度が上がればいいなぁー的な考えはあるが。嬉しいって言ってるのは完全に俺を好きだろ。もうほとんど惚れかけてるかもな。
そんなことを話していると、駅に着いた。そう言えば楓と帰ったことないから、家がどっちか分からないな。
「あ、私こっちなので、ここでさよならです」
楓の家は流山の方なのか。テコとは家は古い家だったりするのだろうか?今度行ってみたいな。楓の親が許可するか分からないが。娘の家にこんな男が来たら、歓迎するか分からないしな。お金を持っていることをアピールしておくか。
「じゃあなまた学校で」
「あ、そうだ明日勉強しませんか?」
「練習ないし、いいぞ。数学がヤバイからな」
「お兄ちゃんは数学克服した方がいいんじゃない?」
「私立文系志望の俺には数学は赤点さえとらなければいいんだよ」
「ギリギリじゃなくて教えるなら高得点とってほしいんですが。それならこいうのはどうですか数学80点以上取ったら、私ができる範囲でなにか願いを叶えますよ」
なんだとそれってできることならなんでもいいってことだよな。それなら泊まりでデートを所望する。普通のデートよりも好意が上がるしな。俺もかなり楓に惹かれていることが分かる。これが恋だな。何回もしてきたが今回は本物のはずだ。
「そうするわ。それじゃ全力で点数を取りにいってやる」
数学は苦手だが、公式さえ理解できればなんとかなる。複雑な問題でも公式を当てはめていけば答えが出るはずだからだ。俺が数学が苦手なのは数式の意味が分からないからだ。だが優花は公式の意味から教えてくれるだろう。つまり高得点が取れるってことだ。
「それじゃそうしましょう」
「それじゃあな」
楓は反対のホームに行って、流鉄が来たので、それに乗った。しばらくするとこっちにも流鉄が来たので、それに乗り馬橋駅に向かった。
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