第18話
「お兄ちゃんにも可愛い彼女ができるかな?楓ちゃんはお兄ちゃんこと好きかもしれないし」
優花から見てもそう見えるか。それなら俺勘違いってことはなさそうだよな。俺にもあんなに可愛い彼女ができるのか。振られてきてよかったぜ。このために振られてきたと言っても過言じゃない。だがあざといところが他の男を勘違いさせてないか不安だ。好かれてるいると勘違いすると、振られたときに襲う可能性もあるからな。
「そうだな、告白は綺麗な夜景の見えるところでやるよ」
そんなことを話していると、馬橋駅に着いたので、俺達は流鉄降りた。そして駅のホームを出ると、相変わらず視線がすごかった。まぁ呪おうとしてないだけましか。さすがに陰陽師じゃないから、呪いを跳ね返す方法は知らないからな。
「いいじゃん成功率も上がるしね。お兄ちゃんってかっこいいのになんでモテないんだろうね」
「身内びいき入ってるだろ。俺はそこまでイケメンじゃない。ベストを尽くしても雰囲気イケメンになるくらいだ」
俺は顔は普通だ。背は168センチぐらいだ。だからお洒落をすれば雰囲気イケメンくらいにはなれるが、モテるほどのイケメンにはなれない。まぁ別にイケメンじゃなくても好んでくれるひとごいるなら、それでいいが。まぁピッチャーである以上、背はもっと伸びてほしいと思っているが。
「そんなことないと思うけどなぁー。まぁいいやデート行く前に私に服を選ばせてよね」
「分かってるよ。俺はなにかを合わせてお洒落するセンスはないからな。そのへんは優花に任せる」
「任されたであります。いやー燃えるねぇー。私次第でお兄ちゃんをカッコよくできるんだから」
服が変われば印象は大分変わるっていうしな。俺みたいのでも雰囲気イケメンくらいにはなれるだろう。まぁ楓に釣り合うほどのイケメンにはなれないがな。それだけ楓の美少女さは群を抜いているからな。雰囲気イケメンじゃ楓はナンパされる可能性が高いから、そのへんは気を付けないとな。
俺達は家に着くと、言うかは冷蔵庫を漁っていた。今日の夜ごはんを何を作るか材料から、決めているんだろう。そんなに材料はなかったと思うが。昨日に色々買ったが。
「うーんモヤシと豚ばら肉の炒め物と昨日の残りでいい?」
「いいぞ、カレーは時間か経つほど美味しくなるって言うしな」
あのカレーなら何日でも食べれるしな。それだけあのカレーは美味しい。優花も努力してそのレベルまできた。決して才能があった訳じゃない。食べてもらえるならできれば美味しい区食べてもらいたいって言う理由で料理を覚えていったからな。好きな人に食べてもらいたいっていうのもあるだろうか。優花は鼻唄歌いながら、料理を作り始めた。
俺はその間携帯で、ゲームをやっていた。櫻坂のゲームだ。今やっているイベントは上位六人以内だと、サイン入りチェキ券をもらえる。さすがに上位6人以内には入れないが。上位300位内だとサイン入りチェキの抽選券がもらえるから、そこを目指す。明日から一週間部活ないしな。学校も行きたい人だけ行ってといった感じだから、俺は休む。勉強なら一人で家でやった方がはかどるしな。成績がわるいやつは強制的に学校に来させられるらしいが。
そしてある程度やって順位が上位に入ったところで、優花がご飯できたよーと言ってきたので、ゲームを閉じた。
「それじゃお皿運んでね」
俺はお皿を運ぶ。匂いから美味しそうなのは分かる。もし、うちの学校に受かったら、一緒に住んでくれないかね。そうすれば毎日優花のご飯を食べれるからな。親からしたら、血の繋がっていない兄妹を二人きりにすることはリスクが高いか。それなら実家から通わせるのだろうか。ここそこそこ遠いいが。
優花が席に着くと、俺達はいただきますと言って食べ始めた。もやしと豚バラ炒めはいい感じにコショウが効いていて美味しい。カレーもより味が濃くなって美味しさを感じる。
「やっぱり優花の料理は最高だ。高校入学と共に一緒に住んでくれるなら最高なんだがな」
優花より美味しくない料理を自分で作って食べなきゃいけないんだからな。すると優花は大きな目をぱちぱちとした。なに言ってるの?といった感じだ。
「お兄ちゃん聞いてないの?私高校受かったら、一緒の家に住むよ?」
「まじか、聞いてなかったぞ。つまり毎日優花の手料理が食べれるってことか。義孝の家を羨む必要がなくなったな」
毎日愛情のこもった食事を食べれるとか最高かよ。お弁当も作ってくれるのだろうか?もしそうなら、これほど嬉しいことはない。ばら色の高校生活を送れるだろう。紹介してくれというめんどくさいやつも沸いてきそうだが。そのへんは睨んでどうにかするが。
「羨んでいたんだ。でも来年からは私のの料理が食べるね。ある意味リア充じゃない?」
美少女の手料理を食べれるのはリア充と言えるかもな。例え相手が妹でもな。好きな人が別にいたとしても。そう言えばあいつは同じ高校に来るんだろうか?
「そう言えば来栖は同じ高校に来るのか?」
「いや近くの高校にいくって」
「一緒の高校じゃなくていいのか?」
「お兄ちゃんと甲子園行くのが夢だからね。和人は部活やらないし」
そらならますます俺は甲子園にまじで目指さないとな。優花が甲子園にいきたくてうちの高校に来るんだから。
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