第15話

そして風呂に入って、寝る前に少し単語帳をやって寝た。朝起きると、優花は外出用の私服に着替えていた。今日は土曜日だ。どこかに行ってもおかしくはない。好きな人とデートかね。でもそれだったら、泊まりに来ないはず。何をしに外に出るんだろうか?


「おはよう優花」


「おはようお兄ちゃん。今日は試合見に行くよー。せっかくここまで来たからね」


試合を見に行くのね。それにしてもミニスカートからでる足が眩しい。白くて、スベスベそうな足が最高だ。太もももちょうどいい太さだ。これをあいつらに見せるのは不安だが、優花もそれを分かっていてのことだろう。 


「それなら今日はいいところを見せないとな」


俺は素早くユニフォームに着替えて、その上に制服を着て、優花と一緒に家を出た。そして最寄駅に着くと、様々な視線を浴びた。ほとんど人が優花のことを見ていた。まぁこんだけ可愛いやつが足をだしてればそうなるか。


そんなこと思いながら、優花と話していた。


「おーい理先輩」


その可愛らしい声で、俺の名前が呼ばれた。この声は楓か。でも今日は土曜日で流鉄に乗る用などないはずだと思うんだが。流山駅に行くのか?あそこなら文化遺産を見れるから納得だが。


「よう楓。どこか行くのか?」


「理先輩の試合を見ようと思って、見に来たんですよぉー」


わざわざ休日に俺の試合を見に来たのか?もしかして俺のこと好きなのか?慰めてもくれたし、やっぱりこれは勘違いじゃなかったのか。やばい心が揺れ動く。これが恋か?


「お兄ちゃん随分可愛い人と友達なんだね。もしかしてもしかするかも!」 


「?理先輩この子妹ですか?」


楓は優花の言ってることは分かってないようだ。まぁ分かってたら色々まずいがな。いやでも俺のことを好きなら、告白を早めることになるのか?それなら気づいてもらうこともありか?いや告白は男からすべきか。俺は楓を少しづつ気になってきてるのが分かった。


「妹だな。まぁ義理だから、似てないが」


「そうなんですね。私理先輩のクラスメイトの影山楓だよ。よろしく」


「私は一条優花です。よろしくお願いします。それで気になったんですけど、なんでクラスメイトなのに先輩ってつけてるんですか?」


「楓は一個飛び級してるんだよ。だから優花と同い年だな」

 

まぁ楓は大人びているから、俺のクラスメイトとしても違和感はないからな。大人びてるだけじゃなく無邪気さも兼ね備えているが。なにそれ無敵じゃない?しかもあざとさもあるし。アイドルのように属性がたくさんついているな。それに好かれているのって嬉しいな。彼女になったら毎日楽しんだろうな。

 

「そうなんだ。飛び級ってすごい!末長くよろしく」


あ、これは楓を義姉候補にしてるな。まぁ俺も悪いきはしないな。どうやら桃井先輩のことを吹っ切れることができそうだ。そして、またすぐに好きな人もできそうだが。


「よろしくね優花ちゃん。流鉄来たし、そろそろ乗ろっか」


「そうだな、それにしても美少女にか困れてるから、いつもより視線がすごい」


射抜くような視線が多い。義孝はいっつもこういった視線を受けているのか。改めて、あいつの肝の座りようがすごいと思ったが、単に鈍感なだけなのかもしれないか。これだけ視線受けても気づかないのって慣れって恐ろしいな。そう思いながら、流鉄に乗った。ちなみに美少女と言ったとき、楓は少し嬉しそうにしていた。やっぱり俺のこと好きじゃね?


そして声優の声を聞きながら、会話をしていると、平和台駅に着いた。ナンパスポットだが、この朝の土曜日にわざわざナンパするやつはいないだろうから、そこまで警戒をしないでおくか。すると誰にもナンパされないで学校に着いた。


ナンパはされなかったが、話しかけたいみたいなという人はいたが、俺が目を腐らせながら歩いていたら、誰も話しかけてこなかった。まぁ不良を怖がらせる目をしてれば、一般人は近づかないよな。


「それじゃ俺はこっちで色々と準備あるから、試合始まるまで、どっかで時間を潰しておいてくれ」


「それじゃ私達は図書館に行ってますね。あそこならナンパはされないでしょうし」


図書館に陽キャは滅多に来ないから、ナンパされる可能性は低い。基本喋りかけたくてもかけれないやつが大半だからな。それに小説を読む人は理性が高い。だから無茶なことはやらない。大半のナンパはうまくいかないことの方が多いからな。


「それじゃ優花をよろしくな」


俺はそう言って、制服を脱いで、ユニフォームになり走り始めた。今日はテスト前の最後試合だからか、いつもより部員達も早く来ている。だから各々でアップをし始めている。


そしてアップを終えて、礼治とキャッチボールをしてブルペンに入り、投球練習をした。監督からは今日は一イニング登板すると伝えられているから、入念に投げた変化球の軌道をチェックしている。


そして投球練習が終わると、相手チームもアップを終えていた。ベンチ裏を見ると、楓達がいて、楓と目が合うと、にっこり笑顔を作って、手を振ってきた。可愛ええやっぱり美少女に笑顔を向けられるとやる気がでるな。そして手を振り替えした。そのとき楓達の周りの人から睨まれた。

























 









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