第14話

勉強を一段落着き、休憩するかと思い一息着いている。やっぱり理系の科目も少しやったが、だめだわ。相性が悪すぎる。これじゃ国立は無理だな。まぁ桃井先輩を追うこともないし、国立に行く意味もないな。私立でも自分で学費払えるし。むしろ国立ではなく、私立を目指す方が自由時間を確保できて、小説も面白いのを書けるだろう。そっちの方が将来的に稼げるからいいわ。難関大学の私立なら学歴も申し分ないし、問題ないだろう。


「お兄ちゃんカレーできたよ」


「分かった。それじゃ勉強も一段落したし食べるわ」


俺は勉強道具を片付けて、席に着いた。ちなみにここのマンションは2LDKである。2Lなのは楓がいつ泊まりにきてもいいようにだ。実際二週間に一度は泊まりにくる。だからものは片付けている。まぁエロ本に関しては今は持っていないが、いづれコミケで買うつもりである。どこに置いとけば見られないか分かっているからな。だからコミケでたくさん買うつもりでいるからね。ちなみに俺は太ももが好きなんだが、それを強調した同人誌ないかねぇー。


「お兄ちゃん席に置いたから食べよう」


「分かった」


俺は席に座り、お茶をコップに注いだ。いい匂いが漂ってくる。いつも通り美味しいだろう。俺は豚汁に七味をいれる。優花の豚汁はそのままでも美味しいが、七味を入れた方がもっと美味しいからな。やっぱり辛い方が、通常よりもいい。


「いただきます」


まずカレーを口に入れる。仄かな辛さが口に広がり美味しい。豚汁も飲むと、出汁がよく効いていてニンジンが美味しい。これこそ天使の料理だ。優花はやはり天使だったか。俺じゃなかったら好きになっているね。だが振られたばっかである俺はそう簡単に好きにはならないが。

そもそも好きな人がいると、分かっているのに好きになったりはしないが。


「どう美味しい?」


「いつも通り最高だ。優花の料理を毎日食べれるやつが羨ましいよ」


優花は毎日好きな人のために、弁当を作っているからな。だが優花は渡したりはしないと言うことは言わないが。俺も大概シスコンだが、俺のお眼鏡に敵わなきゃ渡さんみたいなことは言わない。優花はちゃんとした人を選んでると信用してるからな。まぁなにもないか調査くらいはするが。優花もそのくらいならするだろう。俺が惚れやすいの知っているからな。


「もうお兄ちゃんたらしですなぁー。そうやっていろんな女子に言っているんでしょ?」


「天使だと思ったのは優花とるんくらいだぞ」 


それに天使とか言っても好きなやつには響かないからな。義孝のことがみんな好きだし。やっぱモテるのって無理じゃね?近くによってくるの義孝好きばっかしだし。彼女どうやって作ればいいんだよ。


「それは嬉しいねぇー。まぁ私的には早く彼女を作って、それを彼女に言ってもらいたいけど。だけどお兄ちゃんの彼女は私が見定めるけどね。お兄ちゃん惚れやすいから悪い女に捕まりそうだし。特にお兄ちゃんはお金も持ってるからそれを知られたらよくない女が近寄ってくるしね」


否定はしないな。惚れやすいのも確かだし、お金持ってることを知られたら、それ目当ての女が近寄ってくるのは確かだし。できるだけお金は持っていることは隠すしかないか。それに最終的に言うかが判断してくれるから心配入らないな。


「そのときはよろしくな。まぁそもそも彼女ができるかも怪しいが」


「お兄ちゃんならすぐにできるよ。今まで好きになった女が、義孝くん好きだっただけでね。義孝くんと関係ない女子を好きになればいいんだよ」


まず義孝抜きで話してくれる人が少ないというか、ほとんどいないんだが。だから彼女ができる可能性は低いが、美少女と付き合いたから、好きになってくれる人を探すしかないよな。できれば高校生のうちに作りたい。制服デートとかしてみたいからな。そんなことができたらどんなにいいことか。

 

「それができたら苦労しないんだけどなぁー。ごちそうさま」


「お粗末様。お兄ちゃんは優しいからいつかその優しさを分かってくれる人が見つかるよ」


「そうだといいな。皿は洗うから食べ終わったら持ってきてくれ」


「ありがとう」


いつも来たときは料理を作ってくれるから、こんくらいはしないとな。じゃないと、家事をやらないヒモみたいな扱いになっちゃうからな。俺はちゃんと恩は返すタイプだから、ちゃんと見返りはする。前お金を渡そうとしたときは断られたが、現金は受け取れないと。


皿を洗って早く勉強をするか、まだ長文でいくつか分からない単語があったし。早く覚えてから、自由な時間を取りたいしな。洗っていると、優花が皿を持ってきたので、それも洗い、カレーと豚汁に使った道具も洗って、手を洗った。


そしてまた勉強をし始めた。今は単語帳をやっている。進学校だからフランス語も難しいからな。フランス語を取っている大体の生徒が卒業する頃には二級を取っているから、受験で使えるレベルにはなっている。だから真面目に勉強して、受験で使えるレベルにしたい。そして一時間勉強して、納得するレベルに達したので、勉強を終えた。


 






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