第2話
流鉄に乗ると、ロコドルのキャラ達がそれぞれの駅の注目スポットを紹介していく。朝から声優の声聞けるっていいわ。めちゃくちゃ癒される。俺もいつか俺の小説がアニメ化して、声優と友達になりたいな。それにアニメ化すれば、いろんな人と接点を持てる。こんなにいいことずくめなことないよな。
「いやーアニメっていいよね」
「やっぱり近江くんも見るんだね」
「そりゃ理想がつまってからですよ。まぁヤンデレに関してはそこまで萌えませんが」
「ヤンデレ最高だろ。病むほど、愛してくれるんだぞ」
「はぁー端から見たら、そうかもしれないけどね。実際に愛されると、制限がかかるんだよ。付き合ってないのにね。もっと自由に話したいんだよ僕は」
「なに言ってるのかしら?ヤンデレは最高じゃない。それだけ私が義孝をかなり愛してるってことよ。だからそこの女とは離れなさい。義孝は私だけを愛すればいいのよ」
こいつは九条所詮ヤンデレといわれるやつだ。病むほど義孝を愛しているやつだ。まぁそれはいいんだが俺と桃井先輩のじゃまをしないでくれ。
「九条ここは俺と」
「貴方に聞いてないわ」
「はいすみません」
めっちゃ睨まれながら、言われました。ヤンデレってヤンデレの要因になっている男以外に、当たりが強いよね。まぁ俺に当たりが強くない女子なんてほとんどが義孝が好きなやつだ。なにそれ悲しい。でも俺はもう少しで彼女ができるんだ。それなら今は我慢できる。
「それって、もしかしてそこの女に惹かれてるのかしら?ソレナラカンキンシマショウカ」
ハイライトオフの目で、九条は言ってきた。監禁って、いやこいつならやりかねないな。家には地下とかあるし。監禁には環境が揃っている。その他の義孝を好きな女子が黙ってないだろうが。
「はぁー別に惹かれてはないよ。そもそも好きな人いないって光莉には言ったはずだよ。それは今も変わらない」
九条は数少ない義孝に告白した女子の一人だ。だから好意を持たれていることは知ってるんだが、ヤンデレだから好きになれないと、言っている。そもそも義孝が誰かを好きになったのを見たことがないが。好きになったら学校に激震が走りそうだが。なぜか桃井先輩は少し悲しそうだが、俺が幸せにするからそんな顔しないでくださいよ。
「ふぅーんそれならいいや。いつか私のことを好きにさせて見せるから」
それから九条も交えて話してると、あっという間に平和台に着いた。九条は義孝の腕に立った瞬間抱きついた。桃井先輩は先を越されたって顔をしている。そんなに抱きついたいなら、俺の腕に抱きついていいですよ。その豊満な胸を当ててください。
周囲に嫉妬の目を向けられなからも義孝は気にした様子はない。慣れって怖いね。これじゃいつか義孝が刺されそうなのが怖いんだか。男にも女子にもだが。男には嫉妬されて刺される可能性があるのと、女子には他の女子と付き合ったら、刺されそう。特に九条に。
俺も一緒にいることが多いから義孝の周りにいる女子が美少女だからって俺にまで、嫉妬の目を向けてくるのはやめてほしい。と俺は相手にされてないんだから。とんだとばっちりだ。俺なんて振られて、ばっかだから羨むことなんてないのにな。
やがて学校に着くと、俺達と桃井先輩は別れた。いつもこのとき残念そうにしてるが、俺達と同じ学年だったらとか、思ってそうだな。俺もそう思っている。桃井先輩と長くても一年と半年ぐらいしか一緒にいれない。俺の学力じゃ桃井先輩の目指している大学にはいけないからな。だから青春を過ごしたいから、今日告白をする予定だ。少しで長く彼女にしていたいからな。
「桃井先輩今日体育館裏に放課後来てください」
「分かったよ。それじゃまたね」
そう言って桃井先輩は自分達の学年の階に登っていた。きっと桃井先輩も俺がなにをするかも分かっただろうな。まぁそもそも体育館裏って自体告白以外あり得ないしな。
「いよいよだね理。彼女になったら祝わせてもらうよ」
「それは嬉しい限りだな。放課後が楽しみだな」
「やっぱり鈍感なのね。一条どんな結果になっても義孝を恨まないでもらいたいわ。義孝は悪くないんだから」
まるで俺が振られるかのような、言い方だな。今度こそ振られることはない。それだけの好意を俺は感じ取っているからな。きっと俺の彼女になってくれるはすだ。それに振られたとしても義孝を恨むことはない。今まで義孝を好きになったやつをよく好きになっていたが、一回も義孝を恨んだことはないしな。まぁ今回は振られないけどな。
「恨むことなんてないぞ。俺が何回義孝を好きな女子を好きになって振られてきたことか」
「それならいいわ。うまくいくこと願ってるわ。、、まぁ多分振られるでしょうけど」
なにを言ったか聞き取れなかったが、まぁ悪口ではないだろうから、ほっておくか。俺達は教室に着くと、それぞれの席に座った。そしてるんの載っている雑誌を開いた。やっぱり可愛いな。これが天使か。夢中になって写真を見ながらにやにやしてると、周りに白い目で見られる。まぁいつものことだかは気にしないが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます