達見ゆう「いつまでも輝く母へ」
・達見ゆう「いつまでも輝く母へ」
→https://kakuyomu.jp/works/16818093077733306184
リョウタとユウの夫婦は、ホームセンターで買い物中、園芸コーナーで母の日用のカーネーションを売っているのを見かける。ユウは自身の母にカーネーションは贈らないといい、その理由と母の思い出を語り始めた。とある公務員の夫婦による現代ドラマで、今回は妻のルーツに迫る番外編のような一編。
二〇二一年度の同題異話から参加してくださっている達見ゆうさんが、前回の「真新しい靴がステップ」と同じ夫婦の物語で参加してくださいました。前回は、夫婦がまだ結婚する前の物語でした。
今回は、ユウのルーツに関する物語です。「カーネーションを贈らない」宣言でどきりとする方もいるかもしれませんが、全然悪い意味ではないので、ご安心ください。
本作では控えめですが、ユウはかなり破天荒な人物です。就職前はバックパッカーをしていて、現在でも平和な日本ではそんな必要のない備えや心構えを常にしている、という時点で察せられると思います。
そんなユウのお母さん、どんな方なのかに気になっていましたが、予想以上でした。特段、セリフが紹介されているわけでもないのに、すごく強烈です。作中の与太話が本当のように感じられます。
そんなお母さんにあこがれているユウさんですから、彼女もいろんな意味で強いです。ですが、そんな彼女に振り回されてばかりのリョウタの、意外と天然な場面が出てきて、なんだかんだで釣り合っている仲良しな夫婦だなぁとほっこりしました。
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