ちかえ「真新しい靴がステップ」
・ちかえ「真新しい靴がステップ」
→https://kakuyomu.jp/works/16818093076478738019
人に害をなす魔獣ながらに、天敵の魔法使いの『アシスタント』をしている「我」。ある時、「我」はご主人様から、人間と同じように『靴』を履くように命じられる。本来は関わらないはずの人間と魔獣のちぐはぐなコンビによる異世界ファンタジー短編。
ちかえさんは同題異話初参加の方です。アップしている小説をざっと見たところ、KACのようなお題あり企画への参加が多いので、こちらを選んでいただけたのが嬉しい限りです。また、ジャンルは異世界ファンタジーが得意、もとい、好きな様に見受けられました。
「真新しいステップ」も、マナという魔法の力があり、魔獣や魔法使いが出てくる異世界ファンタジーです。魔獣の見た目の描写ははっきりとしていないのですが、人間と大きくかけ離れた姿をしているストロングスタイルです。
こちらの魔獣は言葉で意思疎通が取れるのですが、考え方は「魔獣らしい」と言いますか、かなり残酷です。基本、人間のことを何とも思っていません。人間に危害を加えないというご主人様との契約のお陰で、大人しくしているというのがその独白で分かるので、ゾクゾクします。
人外もの好きとしましては、その、人間と相いれないけれど、ギリギリで何とかなっている、という綱渡り状態がたまらないですね。かなり好きな設定なのですが、私自身が人外キャラを創造すると、どこか人間臭くなってしまうので、そこを責められるのが羨まし限りです。
ただ、その「人間じゃないはずなのに、どこか人間らしさを感じる」という描写もあって、何とも和みました。なんだかんだで、ご主人様に付き合っていますし、まんざらでもなさそうですし。魔獣を愛でる胆力の強いご主人様との関係も、長く続いて欲しいと感じました。
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