第35話 鬼が住む山に登り、囚われた女と出会う

 鬼退治ではないが、人狼退治。

 勿論、あの人狼がこの程度で捉えられるなんて、あのダーマンさえ思っていない。

 なんせ、四天王と繋がりがあると言われている人狼だ。

 どうにか追い払えたらくらいの気持ち。


「賠償金を払うまでは海路は封鎖。陸路でサラド台地に向かうしかない」

「船に乗る為の鬼退治だもん。でも、馬車に乗るなとは言われてないんでしょ。それに人的被害は出てないって話だから、のんびり行きましょ。ね、マリア」

「はい。色々心を整理しなくてはいけませんし。それに女神様がオーガを倒せと仰られたのも気になりますし。人狼のことを鬼と表現するでしょうか?」


 女神からのお告げは以下。


『人質を救出せよ。そして、サラド台地のボス鬼を倒せ』


 一周周ったのか、勇者へのお告げに相応しいものになった。


「人狼なんて存在が、今まで居なかったとかじゃない?」

「神話には人間を死に誘う怪鳥、そして赤い女、不気味な子供、花の妖精、大巨人が戦場に登場しますし、おとぎ話では鬼も。他にも色々と…」

「マリア様、それは勇者の物語に登場するのですか?」

「勇者の物語にも登場します。ですが、新しい資料では赤い女も不気味な子供も花の妖精も大巨人も出て来ていません。遥か昔の神話で、人々の恐怖が生んだもの…と言われていたのですが」


 最近の勇者はそれらと出会わないようにして、魔王を封印している。

 斃せなかった、逃げたという理由もあるかもしれない。

 だが、とにかく近年の勇者の伝説には登場していない。


「って、赤い女も不気味な子供も出てきたじゃない。それってどういうことなの?」

「ふ。説明してやろう。それは拙者だ。赤い女はおそらく拙者に会いに…」

「黙ってなさい、この亀頭」

「そ、それは拙者のこと…でござるか?」

「はぁ?そうだけど?もう一回言ってあげましょうか?」

「はい‼何度でも‼」

「やめておけ、フレデリカ。ダーマンの会話は殆ど意味がない。普通に考えればそれは神話ではなかったというだけだ。そもそも、俺達の目的は魔王の封印だろう。どんな化け物が出てきても驚かん」

「そうね。分かった、顔面男性器」

「ぶ、ぶひっ‼それをもう一度…。いや、耳元で…」


 こんな彼が同じ馬車に乗っているのは、彼が強いから。女神の啓示にあったから。

 それに勇者アークがなんとなく懐いているから。


「あと、気になるのは人質よね。サラドームでは人間の被害が出ていないっていうのは、大公の虚勢かしら」


 魔馬が引く馬車は速い。

 だけど、話をする余裕はある。

 ポートアミーゴは大きな街だが、基本的には船の街。そこから北へ行くルートは開拓されていないから、一行は一度ポートベローナに戻っていた。

 ベローナから北へは馬車での運搬用の道がある。しかも闘技場のある王の直轄地イカロスへ繋がっている。

 あの時、マリアが言った通り『南』へ行けばベローナ大寺院に到着できた。


「結局、ここに戻って来るのか。アークたちはロージン自治区にも行ったんだから、西大陸の殆どを周ったってことだな」

「あ。本当だ。ミネア村しか知らなかった僕には信じられないけど。そうなるんだ!」


 マリアは車窓から景色を眺めていた。

 そのロージン自治区へ向かった馬車よりも数倍遅い車窓の流れ。

 南西にギルガメットの伯母がいたとはいえ、前のアークもぐるりと回ったことになる。

 人間の世界に疎かったけど、好奇心は旺盛だった。その結果、こっちの大陸を見て回ったのかもしれない。

 今はどうでも良いことを考えながら、はっきり言って呆けていた。


「東の大陸に渡れば…、あるいは…」


 魔物とさえ結託し、強引に勇者に同じ道を歩ませる。理由は分からなくはない。

 でも、その方法が分からない。


「お父様、張り切ってるわね」

「当然だろう。モルリアに恩を着せれば、今後も大陸の覇権を握れる。そうお考えになるのは自明だ」


 すれ違うアリス教会とウラヌ王の紋章の荷馬車、猊下も同じことをお考え。

 今のマリアの目には、全て魔王軍と鳶色髪に踊らされているように見える。


「かはぁ‼」

「はぁ」

「ウラヌ王国は宝石箱かっ…‼」

「闘技場は今もやってるのね。あの時程じゃないけど。今二人が戦えば、もっと盛り上がるんじゃない?」

「マイ女神像がこんなにも…」

「それは…、そうかも?」

「ほ、本当でござるか?」

「お前には言ってない。時間があればやってもいいが、俺達の本当の目的は船に乗ることだ」

「変な気を起こさせる前にツェペルの船に乗った方が良さそうね。それは色々落ち着いてから考えましょ」


 往来するアリス教会と王国の紋章の馬車のお陰で、混乱なくイカロスに到着した。

 ここから東に行けば、そこにサラド台地がある。船が使えず、サラドーム大公国にも入れない以上、西から踏破しなければならない。


「ここから先は歩いていくぞ。なんだ。アークは結局最初の装備に戻したんだな」

「うん。材質は変わったけど、これ。動きやすいのが一番かなって」

「私も色々迷った末、女神様の案を採用したわ」

「あぁ…。あれか」


 お告げには買い物目録が偶に入っている。

 些細なものだったから、お告げと言わずに買い物をしていたが、ポートアミーゴの時は頭を抱えるほど長い目録だった。

 しかも、装備品にも触れていた為、報告せざるを得なかった。


「俺は大剣の両手持ちで行きたかったのだが…な」

「大楯でもいいじゃない。それ、かなり値が張ったのよ」

「そうだな。アークを守る盾だ。だが、なんというか、王国から近い場所だと…ちょっとな」


 この国の未来の王が勇者を守る盾になる。


「拙者は金的ガードを探していたでござるが、金的ガードは禁止…と。やはり女神様は…」


 歴史に残るし、重要な役回りではある。だけど、ウラヌ王国の王はウェストプロアリス大陸の王。

 全てが終わった後に、勇者様こそが王という声が上がりそうではある。

 ダーマンのこの喋りは、寺院の力で消されることだろう。


「皆さま‼おしゃべりはそこまでです。この獣臭さ、魔物です‼」

「おう」

「分かってるわよ」

「しかもなかなかに禍々しいでござるな。この地は…一体…」


 毎夜毎夜、たまのことだけを考えていた坊主も真面目な顔になるくらい、異様な気配に包まれていた。

 以前、レプトがアークに聞いたのは、ここに魔王の力の噴出口があるから。

 魔王の力は徐々に強くなるから、その管理者であるエリアボスを倒さなければならない。

 だがアークを含めて、ここにいる誰もそれを知らない。


「人狼が何かを撒き散らしたと考えるのが良さそうね」

「見ろ‼ワーウルフの大群だ。だが、あれはどういう。…どこかで見た景色」

「アイシャ…さん?」


 その時を思わせる。ワーウルフが勇者に背を向けて、何かを取り囲んでいた。


「アイシャはずっと南だ。それにあの時とは違って何処からどう見ても魔物だ。落ち着け、アーク」

「そうよ。良く見なさい。魔物に教われているのが何かだって分からないけど、あの悪寒はしないわ」

「だが、はて…。この臭い。女神…様?」

「ついにワーウルフまで女に見えてきたのかしら?」

「…いえ。今回はダーマン様も真面目なようです。とにかく、助けましょう。アークも、修行の成果を見てもらいたいんでしょ‼」

「う、うん」

「それじゃ、行くわよ。みんな、私の近くに集まって、ダーマン以外‼」


疾風伝来スピードアップ

 

「だーっはっは。今、フレデリカ姫の力が拙者の中に入ってる。燃える‼萌えるぞ‼」

「…いいから、早く行って」

「無論。拙者、イク‼」

「ダーマン…。俺達も行くぞ、アーク」


 ダーマンが一直線にワーウルフの群れに向かって走り出す。

 彼の実力はギルガメットも認めている。妹の魔法で気持ち悪いことを言ったことはさておきだが。


「皆さん、私からも‼」


光の女神の保護アイギスキン


「おお。今度はマリア殿の力が拙者に…」

「全員にです。とにかく、急いで‼」


 女神の恩寵の力は絶大。

 大聖堂で学んだ魔法も容易く出せる。

 ただ、これらにより、最初にダーマンが言った言葉の意味が分からなくなる。

 言ったダーマンでさえ、分からなくなる。


「なんと。このワーウルフ、強いでござる」

「当たり前でしょ。ペットが暴れたのとは違うんだし」

「アーク。飛び出し過ぎるなよ」

「うん。でも、行かなくちゃ。助けを待っているんだ‼」


 ただ、ここで例の勇者の覚醒が起きる。やらなけばならないことがうっすら見える。


「アーク…様?」

「助けないと。仲間を助けないと‼」


 漸く、周囲のワーウルフも別の人間が現れたと気付き、グルルルと威嚇を始めた。

 そのお陰で、取り囲まれた人間の姿がチラリと見える。


「やっぱり…、リン」

「リンさん‼今助けます‼」


 魔王の覇気で強化され、そして凶暴化したワーウルフ達に向かって勇者が突き進む。

 勿論、ギルガメットも併せて動く。フレデリカもマリアも、そしてダーマンさえも。


「なんと。乙女が襲われていたのか。拙者が一番に助けるでござる‼がっ‼やはり、この山。モルリアとは違うでござるな」


 そしてワーウルフ達もいっせいに飛び掛かる。


「お兄様‼アーク‼ワーウルフは集団で動くのよ‼そんなに飛び出したらマリアが‼」

「私は大丈夫です。くっ…‼」

「マリア様‼」

「大丈夫だ。俺が向かう」

「いや待て。拙者が行くでござるよ」


 可憐な修道女に危機を救いに行ったのはダーマン。


「笑止。拙者の愛する仲間を簡単に傷つけられると思うな」

「あ、ありがとうございます…」


 彼の下心はさておき、勇者一行にも連係プレイが生まれた。


「よし。後ろは大丈夫だ。アーク‼」

「分かってる‼」

「私もマリアについてるから、二人で頑張んなさいよ‼」


 前衛二人、後衛三人。

 だが、ワーウルフは数十匹。


 ザシュ…


 いや。襲われていたのではなく、彼女は戦っている。


「アーク様‼」

「リン‼やっぱりリンだ‼」


 つまり前衛が三人。しかもどんどん溜まる女神の恩寵。


「行ける。俺達なら行けるぞ‼」

「リンさん、伏せて‼」


火炎風魔法ファイアストーム


 この世界のアークが多用する火炎魔法。その中級。

 野生動物型の魔物には、十分に効果が発揮できる。


「ゴメン‼強すぎたかも‼」

「大丈夫です。あとで回復しますから。それよりまだまだ囲まれています‼」


 次々に湧く魔物。

 そこでピュンとリンの短弓から矢が発射される。

 それを見て、両肩を跳ねるのはギルガメットとフレデリカである。


「待って、アーク。そいつ、人狼じゃない?」

「あり得るな。アーク、離れろ‼」

「何を言ってるんだよ。だって、リンだよ?どう見てもリン…」


 おびき寄せて、懐に入って、勇者を一刺し。

 その光景が二人の頭に浮かぶ。だが、後衛にずっといたマリアは違う。

 そも、彼女が攻撃を受けたのはよそ見をしていたからだ。


「皆さん‼…落ち着いてください。アレを‼」


 レプトがリンを手放した。それは魔物と協力するためかもしれない。

 だけど、彼はしっかりと「黒は仲間」とアークに伝えている。

 とっくに心はかき乱されている。それでも、アークの仲間を単に放り投げる男ではないと、断言できる。


「あれは…。狼の面?っていうか、誰?」

「分からんが、あの身のこなし。それに女」

「しかもこの気配。仮面の下は美人にござる‼」

「ったく。アンタはそればっかね。っていうか、アイツ。魔物に指示を出してない?って、アーク‼」

「仮面の人はあっちなんでしょ。だったらリンはやっぱり仲間だよ」

「それは…、そうかもだけど。でも…」

「アーク様、ずっと待っていました。私…、本当に怖かったんです」


 悲壮感しかない顔。まるでロージン地区の彼女の顔。


 余りも出来過ぎたシナリオ。どうせ、あの仮面の女はミアキャット。

 全く。誰にあんな演技教わったんだか…。


 マリアは半眼を向けるが、アークの記憶にある彼女は、魔物に怯える彼女のままで止まっている。

 そして仮面のミアキャットの動きはまるで忍者のソレ。

 元々、ミアキャットは身のこなしが軽い。だが、それに人間味をワザと加えているように見える。


「不味い。アイツ、逃げるわよ。待ちなさい‼」


 フレデリカはレイピアの先に念を篭める。

 切っ先を突き出すとともに女神の恩寵が飛んでいく。


疾風魔法エアカッター


 高速で飛ぶ、風の刃。だが、ヒラリとソレは躱す。

 更に上へと登って、岩陰に入ったところで完全に姿を見失った。

 そこでマリアは叫ぶ。


「皆さんは周囲の魔物の一掃を‼アーク、その子は私に任せて。治癒魔法ヒールは私の専門分野よ」


 仲間の良い部分を見るように話している。

 マリアが見て良いと思った部分も話している。

 それはこんな時の為に、ではなかったのだが。


「はい‼お願いします、マリア様‼」


 と、彼は元気よく返事をしてくれた。

 とは言え、他の皆は


「気を付けなさい。その子は人狼と共にいたのよ」

「アングリアの件もある。やはりマリアだけでは」


 だけど、ちゃんとそのカウンターも用意している。


「王国軍は、人狼は彼女を人質にとったと言いました。アレは間違いだったと?」


 あの時とは時間も場所も違う。

 突っ込まれるかもしれないけれど、そこは眼力で押しとおす。


「マリア…様。…人狼は私をエサにして魔物を操っていました。だから…、全部。私のせいなんです…。私は何をされても…文句が言えません」


 なるほど、と。彼女も、いや彼も同じくカウンターを用意していたらしい。


「違うよ。悪いのは全部人狼なんでしょ?リンさんは怖いのに耐えてきたんだよ?みんな、リンさんを疑うなんてどうかしてるよ‼」


 そして、勇者の心にソレが刺さる。


「…はぁ、分かったよ、アーク。確かにそういうやり方で魔物を操っていたのかもしれない」

「ならば、拙者も一緒に」

「アンタはこっち。魔物の掃討よ。アークは…」

「大丈夫です。マリア様も強いです。それに、彼女はただの被害者です。」

「フレデリカ。喋る暇の方が惜しい。一気に行くぞ。そうすれば問題ない。アークもダーマンも行くぞ‼」


 勇者の直感。アークは何かを見る力がある。

 今のアークの言葉からは、ソレが感じ取れた。

 何より、改めてみるリンは余りにもか細い。力を殆ど感じない。

 安全に見える。皆の興味が薄れていく。


     □■□


 だから、私は皆に騙る。


「餌になっていたのであれば、何か仕込まれているかもしれません。罠も仕掛けわれているかもしれません。教会に伝わる魔法を用いて、癒すとともに調べてきます」

「な、なんと。それでは拙者」

「フレデリカ様、ギルガメット様。彼女の尊厳の為にも私一人でやらせてください」

「だな。っていうか、ダーマン。お前はちょっとは心を入れ替えろ」

「何にしても気を付けるのよ。一応、周囲の警戒はしておくから。アーク、アナタからは?」

「…マリア様。お願いします。彼女は大切な…仲間です」

「アーク様‼あ、あの…有難う…ございます…」


 涙涙でそう言ったリンを連れ、私は岩の影へと彼女を誘導した。

 そして、開口一番にこう言った。


「何か言うことはないのかしら」


 喋り方のギャップに驚く彼女。でも、彼女が一番詳しい。

 それにあの男が私とコンタクトをしていることを知っている。


「あ、その…。ありがとう…ございます」

「それはさっき聞いた。アークに向けて言ったんだろうけどね」


 自分でも抑えきれない気持ち。怒り?それとも…


「そ、そうですよね。…その。私の体を調べなくても」

「調べない‼どうせ、何もされていないんでしょ。私が聞きたいのはそういうのじゃないの。アナタなら分かるでしょ?」


 やっぱり嫉妬?そんなこと、在り得ない。だって、一緒に居た時間だって皆の方がずっと長い。

 私はただ、彼の指示を受けて、それを神の言葉として皆に伝えていただけ。

 その程度で…


 いやいや、冷静に考えれば分かる。私は彼女に嫉妬をしていた。彼とずっと一緒にいた。

 そんな彼女を…


 でも、私の気持ちに気付いた彼女は、私の想像を優に超える言葉を用意していた。


「…マリア様が仰っている言葉の意味は…、ちゃんと理解しています」

「だったら‼言いなさいよ。私が知らないことをアナタは知っている筈よ」

「言えないのです。終わるまでは言えない。ちゃんと理由も…あります」

「レプトに気に入られているとか、そういう話?何、それ」


 私は吐き捨てるように言った。だけど、彼女の口が紡ぐのは、徹頭徹尾貫かれていた、ある事実。


「そんなんじゃないです‼あの人はそんな簡単な人じゃない‼それは貴女も御存じの筈です‼」

「でも、リンはずっとレプトと一緒にいた。あの狐の面だって…」

「私は‼…すみません。小声で話させてください」

「う…。それはそう…だけど」


 私に気付ける筈がない事実。


「私は前の世界で勇者様の仲間になっていません。…それが理由です」

「え…、そう…だったの?」

「はい。そうらしい…です。私には判断できないこと…ですけど」


 レプトの指示は徹頭徹尾、前の世界と同じルート。

 レプト自身がいないと完全に同じではないが、彼は最初から合流できない状況に追い込まれていた。

 だからこそ、それ以外は同じにしたかった。アークが居て、決まった仲間がいる状況に。

 そして、私は自分の言葉を思い出した。


「…もしかして、私が先のことを知りたくないって言った…から」

「…それもあります。でも、彼自身もソレを恐れていました。介入することで、失われた彼の何かが完全に消えてしまうことを」

「だから、前の世界で仲間にならなかったリンを連れていた…」

「最初は成り行きだったと思います。それに私がアーク様の仲間になりたいと言ったからかと。私を鍛えながら、勇者アークも見守る。彼がやっていたことです」


 レプトが居ない以上、どうやったって同じにはならない。

 だけど、彼が拘っていたことは知っている。

 そして彼女が語る彼の話に、私の嫉妬心は消えていった。

 そこから導き出せる事実に気付いたから。


「リンが仲間になると、前の世界と違う状況になる…。言っている意味は分かる。でも、それならどうして…」


 どうして彼女が出てきたのか。

 つまり、それは——


「レプト先生はここで何かをするつもりです。私がこっちに戻っても大丈夫と判断されるくらいのこと、だと思います」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る